第10話 破滅の危機 (裏)

みんなから視線が、集まっている事で、俺は消滅の事を思い出す


発動って何だ?


確か、悪いことした時と、もう一つはなんだっけ?


10年間の間に、記憶が曖昧になっていた


俺は必死に、思い出す


{転生の話をしたり、悪用した際、消滅する・・・}


思い出した


だが、どこまで行くと発動するのだ?


みんなの目線に、言葉が詰まる


さらにロイスが話してくる


「君は、使者なのか?」


俺は、言葉に気を付けながら、話す


「多分違います」


この言葉に嘘はない


女神から、新魔王を倒す事は言われていない


女神は転生者を殺されるのを、防ぎたかったのだろう


「そうなのか」


凄く残念な顔をする


「だが君の強さは、我々をはるかに超えている」


ロイスがミリスに視線を送ると、ミリスは気まずそうに、顔をそむける


「ところでケンゴ君、学園に入るようだね」


「フィナも同じ日に学園に入るから、仲良くしてやってくれ」


フィナも同じに日に入学するとはタイミングがよすぎる


「分かりました」


「フィナよろしく」


フィナがちょっと嬉しそうな顔をしながら話す


「しょうがないわね」


「魔法ではかなわないけど」


「戦士B級の私が、教えてあげるから感謝しなさいよ」


そんな話をしてると、ミリスさんが言ってくる


「なんで・・・」


「なんで新入届出して1日しかたってないのに、あんたに情報が入るわけ?」


ロイスが返答をする


「その事なんだが、国王からの命令で、ミリスと同様にケンゴ君も、監視対象人物だからだよ」


なるほど


フィナがミリスさんの家に度々来てたのは監視対象だったのか


本当は、ロイスが行動しなければならないのだろうが、ミリスさんが怖いからフィナに頼んでる状況なのだろう


それが、この前のアースドラゴンを倒した事で、俺も監視対象になり、学園に入学を合わせたようだ


ロイスが、話しを進める


「あと、村外れに家の建設は禁止にする」


「今、魔物の動きが活発になり、村外れが危険な状態になったので、今の我々では、A級以上の魔物に対処ができない」


「魔物に遭遇した時、依頼が困難になったので、町に住んでもらい、討伐の依頼を受けて欲しい」


急な指示に困り果てる


正直言って街に建築するにはしっかりした家にする必要がある


今までの建築は、積み木のように木を乗せてできた建物だったので、安全な家にするには職人に頼む必要がある


だがその資金が足らない


さらにミリスさんを恐れない場所が必要なのである


そんな事を考えてると、ミリスさんが先に返答をした


「私には、そんな金なんて無い」


「それに私を怖がる人がいるのよ?」


するとロイスがすぐに提案をする


「その事に関しては、我が家の隣に、来客用の家があるので、そこを譲ってもいいと思ってる」


ミリスさんが、即答する


「お断りします!」


その言葉に、フィナが不機嫌になりながら反応する


「おばさん」


「どこに住むのよ?」


「まさか、宿屋に住み着くわけないよね?」


ミリスさんが、ワナワナしながら魔力が高まる


「誰が、おばさんですって」


俺は慌ててミリスさんと一緒に豪邸を出ることにした


「用事ができたので帰ります」


ロイスも危険を感じてか、フィナをなだめながら返答する


「おお、そうか」


「もしいく宛がない時は、検討してくれ」


豪邸から出て、宿屋に向かう


その途中で、ミリスさんが考えていた


「・・・」


「よし! 決めた」


どうやら何かを決めたようだが、凄く思い悩んで、決心した感じがあり、それを聞く勇気がなかった






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