第8話 すれ違いの愛情 (裏)

魔物が悲鳴を上げて倒れる


「ふぅー、これで指定された討伐は終わりだ」


俺は魔法を使わずに、A級の魔物を倒した


前世がプロゲーマーであり、格闘技系が得意であったので、試しにキャラクターのまね事をしてみたら、意外と通用したのだ


俺は、軽快な走りで町の騎士団に、魔物を倒したことを報告をする


もちろん、ミリスさんの手柄にした


調査団が、魔物の確認後、報酬を送る事になってるので、そのまま家に帰宅する事にする


その途中で、家の方から爆発音が鳴る


「なんだ?」


なんか胸騒ぎがしたので、急いで家の前まで来ると、巨大な亀の形をした魔物がいた


しかも、ミリスさんに攻撃をしようとしている


俺は、衝撃魔法で魔物の顔に向かって放つ


巨大亀の顔が衝撃で振り返り、水魔法がミリスさんに当たる事は無かった


大事な人に攻撃をされた事で、怒りで叫んでしまった


「俺の女に何しやがる!」


ミリスさんをかばうように前に出る


巨大亀は、また水の塊を、口から放とうとしていた


たしかこの世界では存在しない生き物


だとしたら、前世の世界の玄武ってキャラに近い存在のはず


もしそうなら弱点は雷、試す価値があるかもしれない


「お前に素敵な餌をくれてやるよ」


俺は巨大亀の口元まで飛んだ


そして手元に魔法で形を作った投げ槍マジックウェポンを投げ込む


すると口から槍が刺さり、巨大亀は苦しがる


「まだ終わりじゃあねえぞ、内側から感電しやがれ!」


魔力を思いっきり注ぐ


すると、巨大亀は苦しがり、動かなくなるのを確認後、ミリスさんに振り向き声を掛ける


「大丈夫でした?」


喜んでくれると思ったが、ミリスさんの顔を見ると複雑な表情をしていた


そしてフィナがいる事に気が付き、顔を見ると、うつむいたまま何故か顔を赤らめて


俺は、二人をサーチしてみた


ミリス30歳

体調:精神減少/キズ軽傷

感情:非常に不安定

愛情:80.000


フィナ10歳

体調:キズ軽傷

感情:興奮状態

愛情:20.000


ミリスさんの愛情が増えてない


一番おかしいのは、フィナの愛情だった


昨日まで5だったはず


助けてここまで上がるとは思えない


2年前に女の子が盗賊に襲われてた時、助けた事があるが、500程度しか上がらなかった


どうなってるんだ?


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