第2話 出会い(裏)

俺は賢吾、23歳。


ある時、交通事故に合い、死亡する。


そして今際の狭間で、女神に出会う。


「急に会ってなんですが、来世の神託に付いてお話をさせて下さい」


急な話だ。


なぜそんなに急ぐ?


そんな事を思いながらも話を聞く


「実は少し前に、異世界に転生した人物を送りました」


「その人は、転生前の記憶を維持したまま異世界に送り届た結果、神の力を悪用し、魔族の王を倒し、新魔族の王になってしまったのです」


「その為、新たに転生者を送り届ける事にしたのですが、前回と違って記憶を消した結果、新魔王に狙われて成長する前に殺されてしまいました」


「そこで、今回は記憶を維持したまま送り届ける事になりましたが、誰かに転生の話をしたり、悪用した際に消滅するスキルを付与します」


とんでもない事を言ってきやがる


「それって、俺でなくても良くないか?」


だが女神は横に振る


「もし断ると自然転生先は自動で決まり、神が選ぶことはできません」


「なので記憶を消して、転生させるのですが、そうすると転生先でスキルを理解できないまま一生終えるのがほとんどです」


「世界に異変が生じた時には、スキルの有効性を発揮してもらうた為に、記憶を残したまま転生先を剪定して、お願いしてました」


女神が困惑しながら話を切る


「俺の転生に左右されるのか?」


その質問に女神が返答する


「そうです」


「先ほども言いましたが新魔王は、転生者を探し出し魔物を使って殺してます」


「なので記憶が無いと、警戒する事も出来ずに狙われます」


ため息をつきながら返答する


「分かった」


「スキルに関しては、選ぶことが出来るのか?」


その返答に対して女神は


「ご希望のスキルが有るのなら何なりと」


「強力なスキルをお望みなら、条件があると効果が強く出ます」


俺は、その内容に聞いて女神に返答する


「ではこんな状態でお願いする」


女神が内容を聞いて驚く


「こんなのでよろしいのですか?」


俺は即答する


「これでかまわん」


女神が微笑む


「分かりました」


「ではこのスキルを最大限に生かせるように転生を願ってます」


そして俺は光に包まれて、転生をする



 【異世界 ミリスの家の前】


光に包まれていた物が徐々に消えていき、周りの風景が見えてくる


そして目の前に若い女性が立っていた


その女性は白い髪にロングのおさげにスレンダーなスタイルで、胸もちょうどよくある


俺は初恋をした・・・


前世の時は、現代女性のスタイルに興味が持てず、ゲームのキャラクターに夢中であった


なるほど


女神が言っていた最大限に引き出す様に選定すると


つまり、一番相性が良い人物に送ったのがこの人の前だったのだ


俺は嬉しくなり、女性を見つめていた


だが女性からとんでもない事を呟いていた


「ギルドに渡した方が良いのかな?」


!? おれは青ざめる


止めてくれ、ギルドって言えば、むさ苦しい男が酒を飲んで、居座る場所じゃねえか


そんな所で育ったら、俺は狂戦士になってしまう!


俺は必死に泣いてもがく


更に女性が困り顔になり、考えてる


だったら俺は行動をする


必死にハイハイをしながら女性の方に移動して、しがみつき


その行動に、女性は少し頬を染めながら俺を持ち上げて話す


「しょうがない、どうせ一生独身だろうし、赤ちゃんの世話ぐらいならなんとかできるでしょ」


「なんてったってS級魔導士なのよ!」

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