ヤンデレおばさん

アンダーヒット

第1話 出会い(表)

 【街中ギルド】


「魔物を倒した精算を受け取ってくれ」

受付の男が言ってきた。


「ありがとう・・・」

私は、お金を受け取り、確認をしていた。


その状態を眺めながら受付が苛立つ

「・・・」

「おい! 早く出てってくれ」

「お前が居ると他の連中が恐れて中に入れない」


「あっ、ご免なさい」

そんな事を言われ、あわてて外に出る。


「はぁー」

ため息を付きながら家に向かう。


私はミリス、S級魔導士であり、唯一のS級拾得者である。


ほとんどの人はB級止まりで、わずかにA級拾得者いる程度。


そして各クラスにDランクからSランクまである。


ランクを習得するには、魔物のランクを単独で討伐できた時、習得が出来る。


魔物のランクの基準は

Dランク:村に被害の影響を受けない魔物

Cランク:村に被害の影響が少ない魔物

Bランク:村が災害になる魔物

Aランク:町が災害になる魔物

Sランク:国が災害になる魔物


私は13歳の時に、Sランクのドラゴンを倒し、Sランクを得た。


だけど、国を亡ぼすほどの魔物を倒せる事は、私自身も亡ぼせる力を持つ存在でもあった。


付き合ってた、彼氏からは怖がられ。


家族から家を追い出されて、村はずれに住んでいる。


「もう結婚できないかも・・・」


そんなことを呟きながら家の中に入り、ぼっち飯を作る。


その時だった。


外から爆発音が鳴り響く。


魔物が家に襲いに来た? それとも盗賊が来た恐れもあった。


私は杖を持ち、外に出て戦闘の態勢を取る。


その先には、光に包まれた赤ちゃんがいた。


なぜここに赤ちゃんが?


回りを見渡すが、人の気配はない。


しばらくすると光が徐々に消えて、赤ちゃんがこちらを見ていた。


その瞳は、あざとく、吸い込まれそうであった。


「どうしよう・・・」


「こんな時はギルドに連れて行き、渡した方が良いのかな?」


そんな事を呟くと、赤ちゃんが泣き始め、何かを訴えてる感じがした。


「う~ん どうしよう・・・」


赤ちゃんを扱った事が無い為、困惑していた。


悩んでると、赤ちゃんが自力でハイハイしながら、ミリスの所まで来る。


ミリスは赤ちゃんを抱きあげて、一息をつく。


「しょうがない、どうせ一生独身だろうし、赤ちゃんの世話ぐらいならなんとかできるでしょ」


「なんてったってS級魔導士いなのよ!」

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