第13話 グループの覚醒に向けて③
我々は、ひかり達と中筒を会わせる前に、ゆうを中筒に育ててもらうことに。
勿論、皆記憶を一部消しての取り組みである。
中筒はゆうを丁寧に育てあげた。
セリは、自分自身を下げた状態で中筒の世話役としてゆうの側にいた。
セリはゆうに勿論、惹かれていく。
ゆうはセリのその心を感じながらも平静を、保っているようだった。
まさか、二人お互いが夫婦であるなどわからずである。
ゆうを育て上げた中筒の元にいよいよ、ひかりとアレンが姿を見せる。
もう、何度目かの取り組みである。
幼き頃にひかりが出て少し成長すると主体としてアレンが。
二人が1つである事を中筒はアレンが主体として表に出始めてから、知ることになる。
アリオスと中筒の仲は、かなり良好のものとなっていた。
何度かの取り組みの中で、アリオスの中筒に対する見る目が変わり、また記憶は無いものの、中筒のアリオスを見る目が明らかに変わっていったからである。
これは、ある意味中筒の無感情だった心の解放によるものだ。
そうして、中筒を取り巻く様々な登場人物達。
アレンと中筒は今回の取り組みによりかなりの絆が生まれていた。
それは、アリオスの取り組みあっての事。
アリオスは、端から中筒とアレンの仲を確立させようとしていた。
それは、中筒を成長させる事が目的であり、また自分自身の成長の為でもある。
遥か昔より、アレンとの仲で共に愛し合えるまでにはなったが、アリオスはアレンの寿命が無くならない事に、自らの力不足を感じてならなかったのだ。
アレンの内側に横たわる、負の感情をまた、思考を取り除けない自分自身。
ふとした事で直ぐに闇に取り憑かれ、気がついた時には時遅しで、闇へと落ちて行くアレンをどうしても救えない。
そんな自分自身に段々と自信すらも失いかけるのだ。
そんなアリオスの弱点とも言える彼の成長を妨げているものを自ら払拭すべく、私はアリオスに誓いをたてさせているのだ。
「汝、自分の愛を貫き通せるか。」
彼は私に誓う
「貫く。 決して諦めない!」
そう、遥か昔に。。。
そうして、本格的に始まるのだ。
グループの覚醒が。
そう、今生と言う転生中にどんどんと、覚醒していくのである。
今まで培われた全ての取り組みが、この今生での転生により、各々開花させる。
そうして、姿を表すのだ。
長年に渡り我々が至難してきた新たなるグループの誕生である。
そう、「光のグループ」である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。