第10話 成長させる事の使命

アレンとひかり。


我々は二人を1つの魂に二人で居させる事に。アレンの「成長させる」と言う使命を結構させる為だ。


ひかりをアレンが成長させる。


ひかりの成長を促す。


この構図は、思いのほか、上手くいった。


真逆の性質をもつ二人。


初めはひかりがアレンを受け入れられず、アレンはひかりを恐がる。



関係がギクシャクするものの、二人の精神は汚れることも無く、綺麗なままで何かしら響き合う。


そしてアレンのひかりに向けられる行動や、想いをひかりは、少しずつ受け入れ、二人は共に成長していくのが見て取れた。


創造神達とその様子を見ながら、まずは、ひかりをある程度成長させ、それからあの神に出会わせることに。


ひかりは、アレンとの出会いから、今まで出くわさなかった自分の中の感情と向き合う事になる。


それは、嫉妬、妬み、羨ましい


それらの感情の他に真逆に存在するアレンに対する愛しいと言う感情。


ひかりはいつも自分の中にある全くの相反する感情に振り回されては、アレンの中に存在する自己否定や、自分自身の生に対する存在否定を感じとり、疑問だらけだった。


なぜ、愛されているのに、全身で喜ばないのか。


なぜ、そんなに消えたいと願うのか。


なぜ、自分自身の存在を否定するのか。


ひかりはアレンの内側に横たわる散々たる負の感情をずっと思い、考え続けていた。


自分ならそうは考えないし、決して思わないからだ。


あんなに愛されて、羨ましい位だと。それなのに、なぜ、素直に喜べないのか。そればかりか、愛されれば愛される程、アレンは、怯え、どんどんと小さくなり、消えたい衝動にかられていく。


なぜなのか。。。


ずっと、ひかりはアレンの事ばかり考えるようになる。


アレンは、恐がりな、臆病だ。引っ込み思案であり、ひかりの反応にいつもビクビクしている。


だが、なぜか、闇や、ひかりにとっては良からぬものが来そうな時は必ず自分が立ちはだかる。


なんでだろう。弱いのにそんな時は強くなるのか?


一緒に居ればいる程、わからないひかりだった。



そうして、いよいよ出会うのだ。


目的のあの神に。。。


さぁ。どんな風に変わるのか。


あの無感情な神の心がどのように変化成長を遂げていくのか。


創造神と私は喰い入るように見る事となるのだ。


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