第5話 地球を護る宇宙側の者達

草原の世界。


そこには、自然が溢れ、草木が茂り、小川や、小さな魚など、ほんの少しの生命達が共存していた。


アレンはこれから育ててもらう、父と母に出会う事になる。



このアレンの両親とも言える、夫婦だが、彼らは、地球に身を置く者ではなく、宇宙側から地球を守護している種族の者だ。


地球は、あらゆる者から狙われてきた。


下を見渡せばジャンがこれから行くはずの世界、闇が広がっている。


そして、上には、シリウスが仲間達と自身を成長させるべく、切磋琢磨している。


ただ、シリウスは、未熟なままであり、中々成長段階には到達しないでいた。


私は、息子を次の段階である、ヒンズーの神々に託した。


そんな頃、宇宙側の者達は地球を護るべく、様々な取り組みに勤しんでいたのだ。


草原の夫婦は、初めて赤子のアレンを抱き愛情を注ぎ育ていた。


まだ、何も出来ないアレンを抱っこし、あやし、外の景色などを沢山見せた。


そして、自然の中でアレンは夫妻の元成長し、寿命を迎え、私の元に帰って来ては、また同じく、夫妻の元で育ててもらった。


直接アレンと血は繋がらないものの、我が子同然に育ててもらった愛情はアレンの中に刻まれ、今も尚、残されている。


あれから何万年なのか時は過ぎたが、アレンの内側にある「我が子ではなくとも、携われば皆が我が子である」と言う感覚は、その夫妻より教えられた大切な精神だと言えるだろう。


今まで、多様に神々の元に遣わし神々の成長を願ってきたが、私は日本の神々に注目する様になっていた。


私の内側で、私が囁く。


「あの神に決めた」と。


だが、その神の成長を待っていたんでは、いつまで経っても進まない。


この我が娘は、神々を成長させる事が目的な子。


まずは、息子であるシリウスを、そしてその妻ですらも、いや、その神々の周りですらもだ。成長させるべく、取り組み与えよう。。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る