第3話 神々の努力
中々成長できない神々。
アレンを可愛がり、べたぼれの神々もいる程だった。
その姿はまるで、人で言うところの
祖父母が孫を可愛がっているだけ。
そんな姿にしか見えなかった。
そんな、折、一人の日本の神が創造神に報告に来たようだ。
イザナキ様と言う神だった。
彼は、アレンが生まれるよりまだ少し前に我が息子を誕生させたとお披露目に来たことがあった。
イザナキ様と言えば、国産み、神産みの神だが、時を渡り、新たに息子を誕生させたのだ。
彼の目的は、私が考えていた事同様、
人々を導くのが神ならば、
神を導く者が必要だと。
能力だけではなく、精神、頭脳、知識
教育に必須な物を兼ね備え、誕生させたと聞いていた。
しかし、生まれた子は男児。
子を育てるには、父だけではなく、母も必要だと、
イザナキ様が誕生させた男児とそれに番させるべく、女児をある女神に依頼し、誕生させたとも聞いていた。
それが、アカルヒメと言う女神の子である。
二人で1つの目的に向かい、神々の教育、または、神々になるべく卵達の育成に取り組んでいたのだ。
イザナキ様が創造神に報告とは如何なる事なのか。
私は姿を仮につくり、創造神達の元に降り立つ。
創造神「なんと、イザナキ様、そなたの子にアレンを預けてはどうかと。。。」
創造神「誰がそのような事を。。。」
イザナキ様「それが、三輪様なのです。」
私はその名を聞き、又、創造神達も同じだったであろう。
アレンを知らぬ神はいない。
三輪様がアレンを日本へと言う思惑は容易に知り得た。
確かに。。日本か。。。
多種多様の神々がいるが、日本の神々。。。
彼らを私はじっくりとは見たことはなく、三輪様の誘導に暫く乗ってみることにした。
創造神達は、イザナキ様の子がまだ成長しきっていない為にアレンを預ける事に決断はできないでいた。
その後、私は日本の神々を観察していた。
ミナカヌシ様は、日本の神々は八百万の神としており、まだまだ成長段階にあり、未熟であるとしていた。
だが、私はひとりの神に注目した。
彼こそが、後に我が娘を預けるに値する神だと、確信したのだ。
まだ、若い神だったが、まだ開花していない、内に秘めたるものが私を捉えていた。
だが、まだ早い。。。
私は創造神を集め、とある計画を練る事になるのだった。。。
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