第17話 暗闇に閉じ籠ってから 12
生まれた時は闇でした
私は光になるように言われました
外に出るために光にならなければなりませんでした
私は光を装いました
光の人を好きになるようにしました
でも 出来ませんでした
私が愛したのは
同じ闇の人でした・・・・・・
闇は光になれず
光と暮らすことも出来ず
光は闇を理解しようとしない
光は闇を拒んでしまう
真っ黒い生き物
光に見捨てられたもの
光を振り払ったもの
光より堕とされたもの
私たちは光を受け入れない
吐き気がするほど醜いから
光は闇より残酷だから
光を装いながらたくさんのものを殺している
優しく微笑みながら残虐な行為を行う
悲しいと泣きながら心の中では笑っている
表の顔と裏の顔の差がとても激しい
光はとても醜い
闇には表も裏もない
己にとても正直
自分が欲しいものは奪い取る
闇は誰かに媚びたりしない
自分だけしか信じないから
光は闇を嫌う
闇の方がずっと純粋なことを知っているから
光は負けず嫌いだから
だから 光は闇を理解しようとしない
光は光に闇は悪だと伝え続ける
己を守るために
これからもずっと私たちを見下し続けるのだ・・・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます