第5話 光の中にいた頃 4

もしかしたら

私自身が望んでいるのかもしれない

自分が壊れるのを

自分自身の破滅を

自分の「死」を


だから 傷をつけてしまう

体に無数の傷を・・・・・・

この世からいなくなることを望んでいるから

自分を消滅したいから


私は死を急いでいる


足元に見える死の影

傷は膿んで血を流す

体は血まみれになり冥界の入り口を作る


椿の花は私の血を吸って赤い花を咲かせる

血色の花を咲かせる

赤い赤い花を私は愛でる


私は闇へ急いでいる


もう嫌なの

これ以上この世にいたら

私は真っ黒に汚されてしまう

私は白いままで消えたい

純粋なままで消えたい


どうしたらいいの?


癒えない傷

消えない赤色の線

流れ出す血液

どうすれば私は救われる?


生きることを止め

死に急ぐ私をあなたは許してくれますか?

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