第6話 光の中にいた頃 5

あなたは私の心に傷をつけた

ズタズタにして心の海に沈めた


心についた傷を癒すため

私は腕を何度も切りつけた

血が流れて私の腕は血まみれになったわ

でも 痛みは無かったの

私の血は麻薬と化して気持ちを落ち着かせてくれた


死んでも良かったの

死んで楽になりたかったの

生きることがすべての幸せじゃないわ

死ぬ幸せもあるのよ


人は誰しも光の中で生きている

けれど そのすぐ足元に死の世界があることを

私は知っている


この世は規則で溢れている

でも 「恋愛」と「死」は自由なの


だから

死を選ぶのは自由なの

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