第58話 行くべき道は定まった

さて、引きこもり引っ張り出す算段はついたし、出来れば今すぐ葉月妹のところまで行って召喚触媒になるレベルの縁があるのか診たいんだが、今やってる試験とやら、葉月妹に会わせて良いのか見定めるみたいな試験なんよな。

試験を合格するには患者を治さなければならないし、患者を治すためには葉月妹にあって「呪い」こと魔漏症の術者を引っ張り出してしばかないといけない。

もしかしてこれ詰んだ?

いやいや、そんなわけ。

……よし、あの若様達無視して葉月家行くかぁ!

何か色々めんどくさくなってきたなぁ。

料亭奢ってくれたから今まで従ってたが、正直、もう走る道がほぼ確定してる以上試験とか言うの足枷以外の何物でもない。

聖域とかで多少は効果下がる筈だし、それで合格になんねぇーかな?

「どうしたんです?難しい顔して」

ステラがうどんを啜りながら聞いてきた。

「いーや。ちょいと考え事。ってか、お前アレ見た後で良く食えるな」

「さっきは…満足に食べられなかったので…それに、欠月様達も平気で食べていたでしょう?」

「あー。まぁーな。俺は見慣れてるからな。血みどろ」

「私も見慣れてるので、平気なんですよ」

何やら嬉しそうにステラが言った。

まぁ、そりゃそうか。

ステラはこの世界最高の癒し手だ。

ならば、凄惨な被災地や戦場におもむくこともあるだろう。

「あ、そう言えば、言い忘れていた事がありました」

ステラがうどんを啜る手を止め、思い出したかのように口を開いた。

「長政さんから、試験は合格だとの事です」

……。

「長政って誰?」

「あの若君の名字です。長政秀典さん。知らなかったんですか?最初に名乗っていましたよ」

やっべ、試験云々のとこ以外聞いて無かったわ。

まぁでもそうね、そうなんだ。

やったぜ。

これで、やっと道が整備されてきた。

後はゲーマーの十八番道を走るだけだ。




うへぇ。

気付いたら全然更新して無かった。

ごめんなさい。






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