第53話 高級料亭+奢り=最高
「で…何でこんな事になってんだ…?」
あれよあれよと言うまに、何故か欠月達は大戸港のとある高級料亭の一室に座らされていた。
「……さぁ?…でも、手際は良いわね。相手さん」
レイラが相手の手際を評価するが、欠月はそう言うこっちゃないと言う顔をする。
「ははは…すいません。おそらく、此処に招待したのは私の知り合いでしょう。先程の後ろにいた一団の、主です」
「まさか侍複数に囲まれて行った先が高級料亭とか、思うかよ」
もっと不法入国とかで堀の中入れられるのかと思ったわ。
「えぇ、東はそこら辺厳しいですからね……ヒヤヒヤしましたが、楽しかったですよ?」
ステラがそんな呑気な事を言って笑った。
「そうかい…」
そんな事を楽しむなよ
「そろそろ来ますよ。身分の高い方…皆さんに言ってもアレですが……この街の大名の息子なので、失礼の無いように」
まぁ、確かにそうだわな。
俺は教会から聖人認定だし、ステラは聖女だし、レイラは…まぁ、葉月は知らないが、神族だし。
あれ?
これお偉方って俺の方では?
まぁでも日本人って宗教関連割りとテキトーだし……仮にそれを開かしたとして、恐らくちょっと凄いと思われる位だと思うなぁ……。
と、そんな思考をしていると、扉が開いた。
「始めまして、かな。異国からのお客人。そして葉月のお仲間さん」
第一印象は、柔和なイケメン、だろうか?
優柔不断そうな優男、とも言うが。
ケッ、イケメンは金玉爆発しろ。
「お久しぶりです。若様」
そう葉月が言うと少し目を輝かせながら席に着く。
「あ、あぁ。久しぶりだね、朔夜」
少し顔を赤くして返事する若様。
ほほぉ~う?(ゲス顔)
オモチャミッケ!
おもろそう。
まぁ、今そんな事言ってる場合じゃないが。
「なぁ、アンタなんで此処に俺達呼んだの?」
「ちょっ」
レイラがまじかよお前という目で欠月を凝視し、葉月は「あぁ。はい」となんか悟ってる。
ステラはニコニコしてる。
「はい、説明しましょう」
カット!
え?何でって?説明描写とか長ったらしくてマンネリ化の原因になるじゃん。
ざっくりと言うと俺の力で本当に晦日を病から救えるのかを疑ってるらしい。
後、晦日を助けるつもりで来てくれた大事な客人に対する歓迎と、さらに滞在手続きの色々だとよ。
いや、マジサンキュー。最高かよイケメン。
あ、料亭は奢りだってさ!
最高かよ
若様(名前未定)
キャラとしては登場確定してたのに名前だけ決めて無かったわw
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