第32話

秀人は、結城部長の話を聞いたあと

覚悟が決まったようで

告白する事を決めたのだ。

今度の飲み会で告白するらしく

良太は、急いで優香にその事を伝えた。

優香から


「気持ちが決まって良かったじゃないですか!

私は行かない方がいいですか?」


そんな事を言われ

良太は、


「出来れば一緒来て欲しいんだよね。

俺が気まずくなっちゃうし。

どうかな?」


優香に来てくれるようお願いした。

優香も


「行ってもいいなら行きます!

楽しそうだし!!!」


と、快く来てくれることになって

良太は安心したし嬉しく思ったのだ。



そして飲み会の日になり、

仕事が終わってから

秀人は、花蓮を迎えに行き

良太は、優香と会社の前で合流した。


「今日はごめんね。

でも来てくれてありがとう!」


良太は、優香にそう伝えると


「全然いいですよ!

面白そうだったし、

こんなことなかなかないから

こちらこそありがとうございます!!!」


優香にそう言ってもらった良太は


「本当にいい子なんだなぁ!」


と、心の中で思い一緒に居酒屋まで向かった。


居酒屋に向かいながら優香に


「どんな人達なんですか?」


と、聞かれ良太は、


「男の方は、会社の同期で

女の子の方は俺と高校が一緒だった子だよ!」


と、花蓮との事は言わずに

濁すことにした。


そんな話をしながら居酒屋に着いたので

秀人に連絡してみると

まだ来ていないみたいなので

先に入って待つことにした。


先に席に着き飲み物を頼むことにした二人が

飲み物を選んでいると

ちょうど秀人たちが到着して


「お疲れ様です!

初めてまして萩原秀人です!」


「初めてまして、四ノ宮花蓮と申します。

今日はよろしくお願いします!」


と、優香に挨拶をし

優香も


「初めてまして!

岸谷優香と言います!

今日は、誘っていただきありがとうございます!」


と、お互いに自己紹介を終え、

飲み物を注文して乾杯をした。


秀人が、


「今日は無理に誘っちゃってすいません。

大丈夫でしたか?」


優香に聞いた。


「全然大丈夫ですよ!

楽しみにしてましたし!

萩原さんは熊谷さんと同期なんですよね?

私に会社、隣のビルにあるんですよ!

それにしても

四ノ宮さんめっちゃ美人さんですね!!!」


と、場を和ませるように優香は答えてくれて

雰囲気が柔らかくなった。

美人と言われた花蓮が

恥ずかしそうにしながら


「岸谷さんこそすごく美人です!

びっくりしちゃいました!!!」


優香も褒められ満更でもない感じで


「熊谷さん!私美人ですって!!!

四ノ宮さんめっちゃ良い人じゃないですか!!!」


と、良太にドヤ顔しながら言っていた。

良太もそれに答えて


「岸谷さんは美人で可愛いよね!!!」


本音がつい出てしまった。

あっとは思ったが、

優香はニヤニヤしながら


「熊谷さんもそう思ってくれてたんですね!

意外だけど嬉しいです!!!

ありがとうございます!!!」


素直に喜んでくれた。

良太もほっとしたが

今日は秀人と花蓮が

上手くいくようにしないといけないので

秀人と花蓮の話題を出してみた。


「本当の事だよ!!!

モテるんだろうなっていつも思うよ!

そう言えば、

最近は二人でよく出掛けるんだろ?

二人はどこに行ったりするの?」


と、秀人と花蓮に話を振って

そこからは二人の話を聞いた。

二人の話を聞いていると、

何故付き合っていないのか不思議になってしまう。

優香も同じ事を思っていたみたいで、


「質問なんですけど?

お二人は、付き合ってないんですか?

ほとんど付き合っているようにしか

聞こえないんですけど?」


思っている事をはっきりと伝えていた。

良太も思わず


「俺もそう思うけど?」


秀人の目を見ながら訴えた。

秀人も覚悟を決めたのか


「花蓮、聞いて欲しい!

俺は花蓮が大好きだ!!!

一緒にいてすごく楽しいし

ずっと一緒にいたいと思ってる!

だから俺と付き合ってくれませんか?

お願いします!!!」


突然告白したのだ。

良太も優香も唖然としてしまったのだ。


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