第8話

良太は、いつものように

買い物が終わったら、

ラブホ探しに夢中だった。


すぐにでもエッチがしたいと、

周りが見えなくなるくらいに。


香織も、

嫌がらないし、一緒に探してくれる。


「本当にいい子だよなぁ!」


なんて思っていた良太だが、

それも今日で終わりだったのだ。


ラブホを見つけた良太達は、

急いでラブホに入った。


良太の性欲が爆発して、

休憩では、

終わらないんじゃないかと思う程だったが、

なんとか時間内に事を済ませ

ラブホから無事に出ることができた。


延長料金が発生するギリギリだった。


毎回延長するわけにもいかない。

金は、いつも良太持ちなので

流石に抑えられる所は抑えたかった。



ラブホを出た瞬間、

香織が、立ち止まった。


「どうした、香織?」


良太が香織に尋ねたが、

香織は良太を見ていない。

不思議に思い、

香織が見ている方に目を向けた。


そこには、イケメンが一人立っていた。


そのイケメンは、

鬼のような形相で香織を睨んでいた。


香織から、目を離すと

今度は、良太を睨みつけてきた。


良太は、困惑していた。

状況が掴めない。


また香織の方に目を向けると

香織は、顔を真っ青にして震えていた。


「大丈夫か?香織?」


と、声を掛けたが

返事どころか震えるだけだった。


良太は、

またイケメンに方に目を向けて

知り合いなのか尋ねようとした時、


良太は、突然怒鳴られた。


良太は、怒りより困惑


「なになになに?

なんなのこれ?」


と、全く状況が理解できない。


「突然怒鳴られるって

俺なんかした?」


なんて事を思っていた。


急いで香織を守るためにイケメンに立ち向かった。


しかし、

イケメンが放った言葉で、

更に困惑する事になった。


「香織!やっぱり浮気してたんだな!

ちゃんと答えろよ!」


と、イケメンは、

香織に向かって怒鳴っていた。


良太は


「浮気?」


思考が止まった。


更にイケメンが、


「ずっと怪しいと思ってたんだ。

最近、誰かと頻繁に連絡を取ってるし

部屋にあるものも

誰かから貰ったっぽい物が増えてた!

しかも最近は、

エッチの時に疲れてて

前みたいに激しくなくなってたしな!」


と、更に衝撃的な事を言い始めた。


香織も香織で

良太を気にするどころか

今はそれどころではないと

言わんばかりに

自分の保身にはしっているようにみえた。


「これは違うの!

この人とはなにもなくて、

何もしてないの!」


と、よくわからない事を言い始めた。


「違う訳ないだろ!

ラブホから出て来て

何もないなんて信じられるか!」


イケメンは、更に怒鳴っていた。


「お願い信じて!

本当に何もなかったの!

たまたま一緒に居ただけなの!

お願いだから信じて!」


香織の言い訳が続く、


「信じられるか!

もうお前とは別れる!」


イケメンが別れると言った瞬間から

香織は泣きながら


「ごめんなさい!

許して陽平!

陽平が大好きなの!

陽平じゃなきゃダメなの!

魔が刺しただけで

本当に好きなのは、陽平だけなの!

お願いだから別れるなんて言わないで!

陽平の言うことなんでも聞くから

お願いだから許してください!」


とうとう香織は、


陽平


と、言う名前まで言い始めたのだ。

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