第3話

次の日、

学校に行くと、

他のクラスのみんなまで知っていた。


みんな良太を心配して

声を掛けてくれたのだ。


棟が違う

花蓮と時田の事は、

わからないが

きっと酷いことになっているだろう。


考えるだけで恐ろしいと思っていた。


みんなのおかげで

気持ちも新たに

学校生活を送る事が

出来ていた。


良太も、

一気に花蓮への気持ちが冷めて

どうでも良くなっていたので、

ブロックして終わりにすることにした。



あの後どうなったのかを

友達が教えてくれた。


ラブホ現場を見た日、

花蓮と時田には、

連絡が付かなかったらしい。


次の日の学校も

二人は休んでいたらしく

連絡も付かなかったと言っていた。


その次の日、

花蓮と時田は、

学校には、一応来たらしい。


だが教室に入った瞬間

みんなから冷たい目で見られ

泣きそうになっていたらしい。


花蓮と仲の良かった女の子が

花蓮の所に行き

問い詰めたらしく

花蓮は、

とうとう泣き出してしまったと言っていた。


時田もその場に居て、

時田への当たりは更に凄かったらしい。


時田は下を向き

小刻みに震えていたと言っていた。


そのまま、

チャイムが鳴って先生がきたから

その場は収まったが、

昼休みに問い詰めると言って

みんなで逃げないように

監視をしていたらしい。


怖すぎる。

良太はそれだけでも

恐怖を感じていた。


昼休みになり、

どうしてこうなったのか

無理やり問い詰めると、


花蓮は、泣きながら

良太の事を好きではなかったが

あまりにもアプローチが凄すぎて

断り辛くなり

付き合う事にしてしまったと

言っていたらしい。


元々、時田が気になっていたから

春休み中は会わなくなるから

その間に振る予定だったと、


春休み中に振ろうと思っても

良太ので誘いが凄すぎて

別れる話に持っていけなかったし

どうしたらいいか

わからなくなってしまったらしい。


春休み前から時田に、

急にアプローチされ

そちらを優先してしまったとも言っていた。


そのまま良太とは、別れられず

時田と付き合い始めてしまったらしい。



時田に関しては、

元々、花蓮が好きだったが、

二年になってから

文系で一緒になるからと思って

告白しなかったらしい。


良太の事を応援していたのも

どうせ振られると思っていたかららしく

花蓮が良太と付き合ったと聞いて

焦ってアプローチし始めたそうだ。


花蓮が、良太の事を好きではないと分かり

本当は時田に気があることが分かると

すぐに告白して、

付き合い始めたらしい。


良太と花蓮は、

まだ別れていなかったので

ちゃんと別れるまでは

付き合い始めた事は言わずに

隠れて付き合うことにしたと言っていた。


時田は、良太から別れを切り出させるために

花蓮が、冷たくすれば

良太が諦めてくれるんじゃないかと思い、

花蓮に冷たくする様に言っていたらしい。


春休み中もデートをして

キスまではしていたが、

あの日は、付き合い始めて

3回目のデートだったらしく

ホテルに入るのは初めてで

お互い初めての初体験の日だったらしい。


そんな日に見つかるなんて

運が悪いとしかいいようがない。



それからの花蓮と時田は、

みんなに初体験の事まで話させられ

耐えきれず二人して泣いていたと聞いた。


良太は、震えが止まらなかった。

自分のこととは言え

恐ろしい事態になってしまった。

二人には同情してしまう。


その後の二人は、

みんなの冷ややかな目に

耐えながら過ごしていると言っていた。


良く学校に来る勇気があるなとは思ったが、

今さらどうでもいいとも思った。


良太は、

いい友達を持ったとは思えたので

二人には悪いが

そのまま何もしない事にしたのだ。



これが良太の初めての寝取られである。

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