第2話 現実×夢×困惑

現実であるようでそうでない。

そんな経験をしたこと、みなさんはあるだろうか。

遠い記憶のようでそうでない、そんな不思議な感覚。


今付き合っている彼女がいる。

将来は、この人と結婚するのかな、

そんなことを思いながら交際を継続している。


彼女とは、やや遠距離恋愛をしている。

その為、月に一度か二度しか会えない。

隔週で会っている感じだ。


今回もそうで、

今は折り返しの週末。

でもなんだかおかしい。

週末の記憶がなんだかぼんやりしている。

でも多分何かの間違いなんだと思う。


以前交際していた女性と当たり前のように待ち合わせをし、

一緒にデートを楽しみ朝を迎える。

夢にしては、鮮明で、現実にしてはあやふやで。


ただ確かなことが一つだけ。

私は、その時間、一分一秒を猛烈に幸せに楽しんでいたということ。


週明け、私は会社で出張の辞令を受けた。

出張先は、元カノがいる場所だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

二階堂虎珀と奇妙な体験 カンツェラー @Chancellor

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ