閑話その2 『訳あり令嬢たちの集い』メンバーと所属パーティなど





 この閑話では、物語の主人公、サワが所属するクラン『訳あり令嬢たちの集い』のメンバー、ジョブ、所属パーティなどを紹介します。



 ◇◇◇


 1番隊『クリムゾンティアーズ』。

 シンボルは『紅の宝石』。冒険者の宿、フォウライトのツィスカが、主人公サワとこのパーティを引き合わせたことが物語の発端となる。とある理由でメンバーが2人抜け、アンタンジュ、ウィスキィ、フェンサー、ジェッタの4人でくすぶっていたところを、サワとターンを迎えることで大きな変貌を遂げることになった。

 後に、ポロッコ、ドールアッシャを迎えることで独立する。一線級の戦力を持つが、一歩引いて年少組をサポートし、クランの経営を支えている側面が強い。



【メンバー】

 アンタンジュ。隊長、ヒューマン。ベルセルク、レベル66。

 ウィスキィ。副隊長、ヒューマン。ツカハラ、レベル61。

 ジェッタ。ドワーフ。ガーディアン、レベル68。

 フェンサー。エルフ。エルダーウィザード、レベル62。

 ポロッコ。ドワーフ。カダ、レベル57。

 ドールアッシャ。セリアン(猫耳)。ヴァハグン、レベル67。


 見ての通り累積ジョブこそ少ないものの、普通に60階層でも通用する。前衛4、後衛2のバランスの取れたパーティである。



 2番隊『ルナティックグリーン』。

 シンボルは『緑のカエル』。『訳あり』最強のパーティ、ではない。またの名を教導隊。新規メンバーのレベリングや、外部からの優先依頼を受けてその任務をこなす、特殊部隊。ある意味、サワとターンがいれば、それが『ルナティックグリーン』でもある。

『ブラウンシュガー』『ブルーオーシャン』が一時在籍し、『ライブヴァーミリオン』もレベリングを受けている。


【メンバー】

 ターン。隊長、セリアン(犬耳)。コウガニンジャ、レベル25。

 サワ。副隊長、ヒューマン。ホーリーナイト、レベル60。

 ズィスラ。ヒューマン。ケンゴー、レベル71。

 ヘリトゥラ。ヒューマン。カスバド、レベル13。

 キューン。セリアン(狐耳)。ウラプリースト、レベル65。

 ポリン。セリアン(狸耳)。スヴィプダグ、レベル63。


 レベルに差があるが、それは『吸血鬼氾濫』時のジョブチェンジが影響している。

 ターンは26ジョブ目、サワが25ジョブ目で、明らかにヴィットヴェーン最強の存在と言える。最強を目指す物語とあるが、とっくに最強だ。ただし、サワの目指す最強までは、まだまだ道半ばでもある。



 3番隊『ブラウンシュガー』。

 シンボルは『茶色のお菓子』。現状における『訳あり』最強のパーティ。

 元々はターンの村の孤児と、ヴィットヴェーンの孤児を引き受けたことに始まる。今では、ヴィットヴェーン最下層を行く、最強パーティとして活躍している。


【メンバー】

 シローネ。隊長、セリアン(犬耳)。ホワイトロード、レベル36。

 チャート。副隊長、セリアン(犬耳)。ソードマスター、レベル59。

 リィスタ。ヒューマン。エルダーウィザード、レベル76。

 シュエルカ。ヒューマン。スヴィプダグ、レベル76。

 ジャリット。ドワーフ。ガーディアン、レベル78。

 テルサー。エルフ。カダ、レベル53。


 一見するとシローネとチャートが弱く思えるが、ふたりはそれぞれ19ジョブ、18ジョブと下地が違う。またテルサーはナイチンゲールとカダの両方を持つ、ヴィットヴェーン屈指のプリーストでもある。パーティの安定性と攻撃力、両方を併せ持つ『訳あり』のエース。



 4番隊『ホワイトテーブル』。

 シンボルは『白い食卓』。はっきり言ってパーティというより、独立して動くメンバーをひとまとめにしただけのメンバー構成になっている。


【メンバー】

 ハーティ。隊長、ヒューマン。エルダーウィザード、レベル61。

 サーシェスタ。副隊長、ヒューマン。シュゲンジャ、レベル67。

 ベルベスタ。ヒューマン。エルダーウィザード、レベル71。

 オルネ。ヒューマン。ウォリアー、レベル52。

 ピリーヤ。ヒューマン。ファイター、レベル52。

 キットン。ヒューマン。シーフ、レベル53。


 ジョブを見ての通り後者3名は、単なるメイドとコックである。それでもレベル50を超えているのは異常事態であるが。

『事務長』ハーティは、もう完全に『訳あり』の裏ボス。全ては彼女の掌の上に。サーシェスタとベルベスタは、もっぱら育成施設の子供たちをレベリングすることに集中している模様だ。ガンギマリのベルベスタは何処へ行ったのか。



 5番隊『ブルーオーシャン』。

 シンボルは『青い波』。リッタことサークリッタがリーダーを務める、カーレンターン子爵関係者で作られたパーティ。とは言え、ワンニェとニャルーヤはどこかの村の出身だ。いっそカーレンターン領出身にしてしまおうか。


【メンバー】

 リッタ。隊長、ヒューマン。ロウヒ、レベル25。

 イーサ。副隊長、ヒューマン。ホーリーナイト、レベル77。

 ワンニェ。セリアン(猫耳)。ベルセルク、レベル56。

 ニャルーヤ。セリアン(猫耳)。ベルセルク、レベル52。

 シーシャ。ヒューマン。ケンゴー、レベル56。

 ワルシャン。ヒューマン。ロード=ヴァイ、レベル59。


 ニャルーヤのレベルが低いのは、ヴァンパイアロードにレベルドレインを食らったせい。許すまじ。

 リッタ以外は全員ガリガリの前衛が出来る、わりかしガチメンバーである。リッタはエルダーウィザードの上位ジョブ『ロウヒ』であるし、シーシャはオーバーエンチャンターを持っている。総合力では『訳あり』ナンバー2の力を持つパーティだ。



 6番隊『シルバーセクレタリー』。

 シンボルは『銀の万年筆』。戦力としても十分なのだが、『訳あり』の諜報と事務を司る専門部隊。全員が同じビルドをしている。口調も統一されていて、区別がつけにくい。


【メンバー】

 ピンヘリア。一応隊長、ヒューマン。エルダーウィザード、レベル不詳。

 ハイッソー。エルフ。エルダーウィザード、レベル不詳。

 アッシャー。エルフ。エルダーウィザード、レベル不詳。

 ゲッタリン。ドワーフ。エルダーウィザード、レベル不詳。

 ポナチーワ。セリアン(犬耳)。エルダーウィザード、レベル不詳。

 メンヘイラ。ヒューマン。エルダーウィザード、レベル不詳。


 なんだこいつら。全員がハイニンジャとエルダーウィザードを持っている。エルダーウィザードを持っている理由が、INTが上がって事務処理能力が上がるから。冒険者に喧嘩を売っている。

 隠密活動のためになら、今後上位ジョブ取得を躊躇わない怖さがある。



 7番隊『ライブヴァーミリオン』。

 シンボルは『朱色の一軒家』。王都キールランターからやってきた4人組で結成された。

 公爵第一夫人クリュトーマと、公爵令嬢2人、護衛一人によって構成される。


【メンバー】

 クリュトーマ。隊長なのか? ヒューマン。ロード=ヴァイ、レベル不明。

 ケータラァ。副隊長なのか? ヒューマン。フーマ、レベル不明。

 コーラリア。ヒューマン。エルダーウィザード、レベル不明。

 ユッシャータ。ヒューマン。エインヘリヤル、レベル不明。


 王都組、と言うか。サワが『嫁いだということになっている』、メッセルキール公爵家の関係者だけで構成されている。ただサワの顔を見に来ただけのはずなのに、何故か第5章のヒロイン枠に納まった。さらには『吸血鬼氾濫』を経ることにより、レベルアップ、ジョブチェンジをした。特筆すべきはケータラァの『フーマ』。ハイニンジャの上位ジョブであり、ヴィットヴェーンですら存在していない。

 また逢う日まで。



『ブラックイレギュラー』。

 シンボル無し。レベリング中に経験値効率のため、単独行動をとる時のコードネーム。はっきり言って意味は無い。



『テンポラリーアンバー』

 シンボル無し。上記『ブラックイレギュラー』と一緒。複数人数の場合に使われる。

 はっきり言って意味は無い。



『ディムネスオレンジ』

 シンボル無し。オーブルターズ・メット・ランド・メッセルキール公爵子息殿下が来た時に、サワが慌てて付けた名前。メンバーはサワ、ターン、チャート、ワンニェ、ニャルーヤ、ポリンと、当時のニンジャが勢ぞろいした。その時限りで多分二度と出ない。



『シュレッダーズグレイ』

 シンボル無し。第3章にて、氾濫に立ち向かう『ブラッドヴァイオレット』を補助するために結成された。建前では。

 実際は、適当に補助メンバーを選んだだけで。名前なんて考えていなかったサワが適当に付けた。メンバーはハーティ、ジェッタ、チャート、テルサー、イーサ、リッタ。



『ブラッドヴァイオレット』

 シンボル無し。事あるごとに登場する『訳あり令嬢たちの集い』最強パーティ。その場面毎に最強を選出するためメンバーは固定されない。

 最初はゾンビ相手だったので、その返り血を指していたが、そのうち、貴族の青い血と平民の赤い血を混ぜた『紫の血』なんていう格好良い意味合いが付加された。サワとターンは基本固定。



 ◇◇◇



 以上『訳あり令嬢たちの集い』に登場するパーティ一覧です。『狂気の沙汰』については省略。

 これからも彼女たちの活躍にご期待ください。


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