第六章 第五話 ~ 創造神 ~
「……あぁっ?」
俺は、この目で直接見ながらも……眼前で何が起こっているのかを全く理解出来なかった。
壊れて物言わぬ筈の少女がいきなり言葉を発したことも、虚空を見つめるばかりだった少女の瞳が明らかに意思を感じさせる瞳でまっすぐに俺を見据えていることも。
……そして。
──その少女の背後に重なるように、光り輝く金色の六枚の翼があるという事実にも。
「そうそう。
僕の渡したそのンディアナガルの調子はどうだった?
かなり頑丈に創ったから、そう不快な思いをすることもなかったと思うけど?」
「……創っ、た?」
少女の口から発せられた……全く理解が追いつかないそれらの言葉に、俺は呆然とそう呟くしか出来なかった。
彼女の言葉よりも、幾度かの夜を共にした彼女が言葉を発し意思を見せているという事態そのものに俺の脳の処理能力が限界を迎えてしまい、彼女の言葉の意味まで理解が及ばないのだ。
「あれ?
……まだ気付いていない?
破壊と殺戮の神ンディアナガルが存在しているんだよ?
だったら……」
……だけど。
壊れていた筈の少女が、金色の六枚の翼を見せつけるようにして、ここまでもったいぶって告げてくれれば……幾ら俺の頭があまりよろしくなかったとしても、彼女の意図を読み取るくらいは出来る。
「……創造神ラーウェアが現世に出てきてもおかしくない、か」
「あったり~っ」
少女と重なり合う、六枚の輝く翼を持ち×と〇で象ったような……どこかで見た覚えのある忌々しい聖印の形を連想させるその存在に俺がそう呟くと、本当に楽しそうな笑みを浮かべながら少女は……いや、創造神ラーウェアと名乗る存在は手を叩く。
「とは言え、この身体はこの娘のモノなんだけどね。
今の君の状況と同じだよ。
ま、この少女の心は完全に壊れていて、外部から無理やり動かしているから……中枢を破棄してるンディアナガルとは真逆になるんだけど」
「何だ、そりゃ……」
突然現れた挙句、訳の分からないことを語り続ける少女の姿に、俺は思わずそんな呟きを漏らしていた。
だけど、すぐに少女が聞き捨てならない一言を漏らしていたことに気付く。
「まてよ……今、渡したと言ったな?
……つまり、お前が俺にこんな力を与えたのかっ?
何故、俺にこんなものを渡したんだっ?
答えろっ!」
この誰もが死に絶えるという理不尽な結果と、滅んだ世界に取り残されて救いようのない現状を思い出した俺は、知らず知らずの内に自分の声が荒くなっていくのを止められなかった。
……いや、止めようとも思わなかった。
「ははっ。
それは勿論……この世界を滅ぼすためさ」
だと言うのに、俺の殺意まで混じっていた怒声を浴びても少女は笑みを崩そうともせず、あっけらかんとした声で『世界を滅ぼす』と口にしたのだ。
「……まて、お前は、その、創造神なんだろう?
ってことは、お前が創った世界じゃないのか?」
「うん、そうだよ。
僕が創ったから、僕が滅ぼすんだよ。
そんなの当たり前じゃないか」
世界の滅びを目の当たりにしたからこそ信じられない……そんな心境から思わず放たれた俺の問いに、少女の形をしたソイツは笑みを浮かべたまま、悪びれた様子もなくそう答える。
「全くもう。
創ったのは良いけど、全然思い通りにならなくてね~」
今まで壊れていて何の表情も浮かべなかったのが嘘のように、少女の顔をしたソイツは笑っていた顔を不意に変え、今度は突然唇を尖らせて不満げに呟いてみせる。
「世界は徐々に崩れゆくし、生命力は根付かないし、水は上手く循環しないし。
そんな世界を恨んで死んでいった人たちの邪念が、信仰を捨てた連中に神の威光を教育するために創ったンディアナガルを暴走させた挙句、世界を塩で枯らし始めちゃってさ」
「なん……だと?」
コイツが何を言っているか、俺には理解できなかった。
いや、破壊と殺戮の神ンディアナガルが何故創られたかなんて話はどうでも構わない。
ただ一つだけ……確かに彼女の言う通り、俺がンディアナガルの存在に気付いて以降、俺に殺された人々が『何故か塩の塊になった』のは未だ記憶に新しい。
──もし、世界を塩にして枯らすのが破壊と殺戮の神ンディアナガルの権能だと言うのなら……
サーズ族が追い詰められていた原因も、べリア族があれだけ残酷になったのも……全てはこの塩に埋もれていく世界の所為だった。
だからこそ食料を求めて水場を求めて奪い合い、殺し合い……結局は両者ともに死に絶える結果を迎えたのだ。
そう考えると、彼らが滅んだ原因はつまり、この世界にこそあって……
そして、世界がこんな……塩に埋もれていた原因は……
──破壊と殺戮の神、ンディアナガルの所為だった、と言うのか?
自分の手足を眺め、ンディアナガルの周囲に漂っていた漆黒の呪いを思い出しながら、俺は口の中で呆然とそう呟く。
もしそうだとしたら、チェルダーたち黒衣の神官共は救われないことこの上ない。
何しろ自分たちに滅びを齎した元凶の存在に救いを求めて祈り続け……サーズ族が救われるために子供たちを生贄に差し出し、その結果として同胞たちに惨殺されてしまったのだから。
「ま、そうして世界が枯れ落ちた所為で……ついには創造主たる僕にまで影響が及んできたんだよ、全く」
火傷ある顔で笑いながらも少女は自分の着ていた貫頭衣をめくりあげ、漆黒に染まる火傷の痕を見せつける。
その火傷の痕は確かに俺が知っていた……一度、興味本位で衣服をまくり上げて見たあの時よりも広がっている。
「だから、一度リセットをしてやろうと思ってね。
姉たちには下手って馬鹿にされるし……次の世界はこんなフィードバックが来ないよう、もっと上手く創るつもりなのさ」
あっけらかんと次の世界について呟くその創造神の声を、俺はただ呆然と聞くことしか出来なかった。
何しろ俺は……彼らサーズ族が生きようと必死にもがいていたのを知っている。
その仇だったとは言え、べリア族も同じように生きようと必死だった。
必死だからこそ、彼らは見ていられないほど残酷になってはいたが……それでも彼らが生きようとしていた事実だけは、俺であっても否定できない。
「てめぇにっ!
てめぇにっ、そんな権利があるってのかよっ!」
「ああ、うん。
言いたいことは分かるよ?
でも、ソレは……キミだけには言われたくないな。
そんな人々を嬉々として殺して回ったキミにだけは」
「~~~っ!」
義憤に駆られ数十の非難の声を叫ぼうとしていた俺は、たったのその一言によって反論を全て封じられていた。
──ああ、そうだ。
──俺が、殺した。
城壁の中にいたべリア族の連中も、この場で俺に祈っていたサーズ族のみんなも。
……手段さえ選ばず、必死に生きようとしていた誰もかもを。
ただ俺が気に食わない、俺の欲しいものを差し出さない、俺の怒りを買ったという些細な理由だけで、殺して回ったのはこの俺自身だったのだから。
返す言葉がないというのは、まさにこのこと、なのだろう。
「ま、僕自身もちょっとはこうなるように介入したけどね。
サーズ族の戦士たちの手に神剣、神槍、神鎚が揃うようにしてみたり」
「───っ!」
ラーウェアの言葉に俺は歯噛みする。
俺に反逆したロトは確かにこう叫んでいたのだ。
……『三つの神具が揃ったのは神意だ』と。
「キミの腹の傷跡にわざと手を置いたこともあったっけ」
あれはセレスを引き裂いた直後……我に返った俺がもう大人しく元の世界に帰るのを待とうと決めた時、だったか。
確かにあの時、あの痛みによって俺は、自分の中の怒りを自覚し……エリーゼを奪おうと戦いを決意した。
「ああ、そうそう。
一番傑作だったのは十数年前。
まだ若く、慈悲深く聡明だと噂のべリア族の新たな領主に『お前が最後の領主になる』って神託を与えた時だったな~」
聞き捨てならない言葉を次々と吐いていた創造神を名乗る少女は、本当に楽しそうな笑みを浮かべたかと思うと……
「あれ以来、あの男は信じられるのは自分だけと身体を鍛え始めるわ、身内でも疑わしいヤツは全て投獄するわ、そのついでに拷問に目覚めるわ。
……小競り合いを繰り返しながらも全面戦争はしてなかったサーズ族を虐殺し始める始末。
おかげで終末が100年くらいは早まったかなぁ」
そんな……恐らくはこの凄惨な戦争の引き金になっただろう決定的な出来事を、自分の口から嬉々として暴露しやがったのだ。
「──てめぇ……」
そこまで聞いた俺は、流石に湧き上がってきたどうしようもない憤りに、自然と拳を握りしめ始めていた。
無惨にも死んでいったサーズ族とべリア族のために、この澄ました顔をせめて一発だけでもぶん殴ってやろうと力を籠める。
……だけど。
そんな俺の様子に創造神ラーウェアは気付いた様子もなく、ネタバレを語る作者のようにますます楽し気な様子で更に言葉を重ね続ける。
「そういう訳で、もう世界を滅ぼす良いタイミングだと思ったから、さ。
サーズ族の儀式に合わせて、キミを異世界から呼び出したって訳」
「……何故、俺なんだ?」
少女の形をした創造神の言葉に、俺は思わずそんな問いを放っていた。
実際問題、この世界へと召喚されたあの日から、その疑問は常に俺の中でくすぶり続けていたのだ。
その答えによっては、俺がこの世界へと呼ばれ、こんな結末を招いてしまったことへの……何らかの救いになるかもしれないと期待を抱きながら。
……だけど。
「ンディアナガルの中枢が死者の怨念たちに浸食されて暴走したんだ。
……お蔭で世界中は塩まみれの無茶苦茶になっちゃってさ。
だから使えなくなった中枢を切り離して捨てたんだけど……もう世界は手の施しようもなくて、一度終わらせた方が早い有様さ。
で、そうなると……誰か別の中枢が必要だよね?」
創造神を名乗るラーウェアは俺の問いを無視したまま、俺を……いや、俺と重なるように存在するンディアナガルを眺め肩を軽く竦めるばかりだった。
「……で、サーズ族の儀式に便乗してキミに来てもらったんだ。
でも正直、ここまで上手くいくとは思わなかったよ。
キミを選んだ僕の慧眼をもっと褒めてもらいたいくらいさ」
「……だから、何故、俺なんだ?」
そうして笑みを浮かべ言葉を続けながらも俺へと視線を戻した創造神に向け……気付けば俺は、もう一度その問いを口にしていた。
力がある訳でもない、武術を修めている訳でもない、志がある訳でもなければ、正義感という訳でもない、博愛の精神を持っている訳でもない……ただの鬱屈した凡人でしかないこの俺なんかを、何故召喚したのだと。
「いや、特に深い理由はなかったんだけどね?」
「~~~っ!
てめぇっ!」
必死に問いかけた筈の、俺の問いに返ってきたのはそんな理不尽極まりない答えで……既に拳を握りしめていた俺は、思わず眼前の少女に殴りかかろうと一歩を踏み出していた。
だけど……俺は全力で歯を食いしばり、殴りかかろうとした右拳を必死にその場へと留めていた。
何もかもを滅ぼした俺ではあるが……幾夜もの間、同じ寝床で過ごした少女を躊躇いなく打ち殺せるほどには、俺はまだ、冷酷になり切れていない。
「ああ、怒らないで欲しいな。
深い理由はなかったけど、これでも頑張って選んだんだよ?
破壊と殺戮の神として創ったンディアナガルとの相性が良くて、僕の理想通りの人格を持った人物を、さ」
「……理想通り、だと?」
もはや殺意の域まで高まった俺の激高に気付いているのかいないのか、少女は楽しそうに背中の六枚の翼を躍らせながら、俺に向けた言葉を放ち続ける。
「ああ。
本当にキミは理想通りの人材だった。
中途半端に臆病者で、中途半端に正義漢で、中途半端に知性的で、中途半端に欲深く、中途半端に理想主義者で、中途半端に夢想家だった」
「……はぁ?」
そうして俺が望んでいた答えは……彼女が口にした「俺が召喚された理由」は、俺にとってはさっぱり訳の分からない言葉の羅列でしかなく。
俺はただ、そんな間の抜けた声を発することしか出来やしない。
「分からないかな?
キミは臆病だったからこそ戦場に立たされた。
……前線に立たされた時点で、我を忘れて逃げるほど臆病過ぎもせず。
だけど、力を手に入れた途端に恐怖の反動で狂暴になるほどには臆病で」
──っ。
「キミは中途半端に正義漢だった。
絶望が目の前に迫っているサーズ族を見捨てられないほどには正義漢で。
だけど、戦場で人を殺すのを完全に否定するほどには正義を貫き切れず」
言葉を失った俺を意に介さぬまま、創造神ラーウェアは言葉を連ねる。
「キミは中途半端に知性的だった。
……サーズ族の現状を知るだけで彼らの生きる道が戦いしかないと判断してしまうほどに。
だけど、その戦いの末にあるのがどちらかの絶滅でしかないと気付くほどには知性的ではなく」
その言葉の羅列に……事実の羅列に、俺は何も言い返せない。
「キミは中途半端に欲深かった。
……戦場の最中、力づくで女を手に入れようと考えるほどに。
だけど、その力を手にしてサーズ族の全権を握り何もかも意のままにしようと思うほどには欲深くなく」
──いや、何を言い返そうと言うのだろう?
「キミは中途半端に理想主義者だった。
……戦場でお互いが分かり合えると信じ込めるほどに。
だけど、力を使わずにその信念を貫こうとするほどには理想主義者ではなく」
彼女の言うとおり……俺が中途半端な決意と妥協で、中途半端に頑張った結果が、この世界の人類の滅亡だったのだ。
「キミは中途半端に夢想家だった。
……人を救えば誰もが自分を味方と思ってくれるほどに。
そして裏切られた怒りのあまり、サーズ族を一人残らず殺してしまう程度に。
だけど、一度牙を剥いたサーズ族が慈悲を乞うてきても、それを許して分かり合う未来を信じられるほどには夢想家ではなく」
創造神の言葉は、何もかも全て胸に刺さる。
この世界に来た俺が、この結末を迎えた俺が、何を間違っていたかを懇切丁寧に理解させてくれる彼女の言葉を前に、俺は耳を塞ぐことすら出来ずただ言葉の刃に切り刻まれることしか出来なかったのだ。
「なら、どうすれば良かったって言うんだ、お前はっ!」
「ははっ。
僕としては、この結末に満足しているんだけど」
それでも一方的に心を切り刻まれる痛みに耐えきれなくなり、思わず零れ出てしまった俺のそんな叫びに、創造神は肩を軽く竦めてそう一つ前置きをした後。
「そうだね、もしこの結末を変えたかったのなら」
神を名乗る少女は軽く考える仕草をして……その答えを口にした。
「何か一つでも貫けばよかったんだよ。
本当に臆病で戦いに参加できなかったなら、サーズ族が滅んだ後でべリア族に拾ってもらえていただろう。
本当に自分の正義を信じ抜けるなら、絶対的な力で二つの種族を和平に導けたかもしれない。
本当に知性的ならば、戦争を途中で止め両者が生き続ける未来を必死に模索し続けたに違いない。
本当に欲深く生きたのなら、べリア族とサーズ族双方を分け隔てなく奴隷にした帝国を築き上げていたことだろう。
本当に理想主義者なら、お互いが分かり合える何らかの道を探っていた筈だろう。
本当の夢想家なら、共に戦ったサーズ族が裏切った心情を理解し、語り合って友愛を貫いていたのじゃないのかな?
そうして戦争がない状態を築けていれば、もしかしたら……」
──もし、戦争がなければ……俺はこの世界の誰かと手を取り合って……
──この世界が塩の荒野に埋もれていく原因を突き止め……
──上手く世界を救えていた。
かもしれないと、少女の形をした神は宣う。
……だけど。
「そんなの……そんなのはっ」
「ははっ、そうだね。
世界が終ってしまった以上、こんなのはもう、ただの繰り言に過ぎないね」
俺の精一杯の、自分を護るためだけに口にした反論は、あっさりとラーウェアに肯定されてしまう。
その言葉は、俺が世界を終わらせたこの結末を、もう終わってしまったことだと突き付けるもので……
……そう。
その言葉は、もうこうして『起こしてしまったこの結果』がある以上、俺の言葉なんて所詮ただの言い訳に過ぎないと……俺が理解しているにも関わらず目を逸らそうとしていた、その事実を突きつけるためのものだった。
「それに何より、どうしてキミはその力を、井戸を掘ったり畑を耕したり、新たな土地を探そうとしたり……平和な方向へと使わなかったんだい?」
「~~~っ!」
何気なく呟いたそのラーウェアの一言は、俺にとって本当の致命傷だった。
少女の口から出たその一言で自分自身の過ちを認めてしまった以上、俺は今までのように言い訳すらも浮かばない。
実際問題、俺はこの世界に来て以来、ただ状況に流されるだけで……事態を根本から改善しようとは思ってこなかったのだから、返す言葉などある筈もない。
──所詮、俺は元の世界の住人だから。
──所詮、いつかは元の世界に帰ると思っていたから。
──所詮、この世界なんて他人事だと思っていたから。
そんな軽い気持ちで……中途半端な覚悟で臨んでいたことこそが、何もかもの元凶であると、少女の形をした創造神は俺に突き付けたのだ。
「まぁ、キミが悪い訳じゃないよ?
キミがそういう人間だからこそ、僕はキミを選んだんだ。
そして、この結末は、僕が望んだ通りなんだから、さ」
「……ああ、そうだった、な」
救いようのない事実を突き付けられ打ちのめされていた俺にかけられたその言葉は……俺に一つの明確な事実を理解させてくれていた。
この惨状を招いた元凶が、今、目の前にいるということを。
他の誰かの仇という訳でもなく……
──ただ、この俺自身が今抱いている苛立ちをぶつける相手がいるということに。
その殺意という名の感情は、行き場のない感情を抱えた今の俺にとって……まさに救いの女神が指し示した一筋の光明そのものだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます