002.5 (第三者視点)とある女性ギルド員(婚活中)の呟き
私の仕事の一日が終わった。
すでに日は落ち冒険者ギルド内も忙しさも終わり、後は夜勤組の仲間と交代して帰るだけ。
女性用更衣室に入りギルド職員の制服から私服へと着替えている途中で、お疲れ様。と、突然に声がかかる。
振り向くと仲間の彼氏持ち職員で私もお疲れ様と返事をした。
「ちょっと、まだ昼の事引きずってるの?」
「え。私そんなに顔色悪かった?」
「まぁね。結構いい好青年だったわよね、アンタの彼」
「いいかた! 別に彼氏じゃないし、ちょっと良いなって思っていただけ。あの人は彼女持ち……いいえ、彼女持ちだったのよね……だから手を出さなかったのに」
別に正式に聞いたわけじゃない、だたあの黒髪の青年がこのギルドに登録した時にあの少女と一緒だったのを覚えてるだけだ。
仲良さそうだったし、一度あの青年にきいたら幼馴染だ。って顔を赤くして言ってたのよね。
「あのおっとりと外見の女性よね。A級冒険者グィンの彼女だったらしいわね。見かけによらないわねー肉食系かしら、あなたも同じ肉食系よねアタックかければいいじゃない」
勝手に肉食系にされては困る。
でもまぁ……。
「ちょっと頼り無い所あったのよね」
「母性反応そそった?」
「そそりません、それに借金癖は一番困るわよ」
「わかるー」
ギルド職員なんて安月給だし、ではなぜに若い女性が多いかというのは、稼ぎのいい冒険者を見つけるためだ。
「それよりも、新米冒険者のリストみた?」
「見た!」
「よし、だったら話は早い飲みに行くわよ」
「いいけど、彼氏はどうしたのよ」
「い、いくわよ!」
あーまた喧嘩したわねこれ。まぁいいわ、私も飲みたい気分だし丁度いいわ。
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