第26話 構図

 写真テク、続いてのお話は『構図』です。ただ風景や被写体を写真として切り取っただけでは、人の目を惹く事は難しいです。そこで、写真の中に被写体をどのように置くか、どのように風景を収めるか、その『構図』が重要になってきます。

 ただ、下記に上げます構図は簡単に写真に反映させる事ができるモノばかりですので、是非使ってみて下さい。ちなみに、一枚の写真に複数の構図を使うと、より写真が良いモノになります。少し考えて、ですがこだわり過ぎないで、使ってみて下さい。


 もちろんスマホカメラでも使える事ですので、積極的に使っていきましょう。




●日の丸構図

 被写体である題材を、写真の中心に持っていくもの。一番簡単で一般的で、かつ飽きられやすい構図になります。


●2分割構図

 写真画面を、縦に2分割・もしくは横に2分割した構図です。空と海・空と花畑など、水平線や地平線で区切れる風景に使われたりします。


●3分割構図

 写真画面を、縦3分割横3分割にして、その交点に被写体を持っていくやり方。基本ですが、意外と飽きられにくい構図です。


●4分割構図

 写真画面を、縦4分割横4分割にして、その交点に被写体を持っていく方法です。被写体を小さくして「引き」で撮る時に活用します。あまり一般的ではないようです。


●額縁構図

 被写体になるモノを、オブジェや影や窓枠などで囲って、被写体を引き立てる構図です。被写体の周りを影にすると、『トンネル構図』という別な構図になります。シチュエーション的には、なかなかお目にかかれない構図です。


●対角線構図

 被写体を写真画面の対角線の上に置く構図です。よくカメラを斜めに構えて人物を斜めに撮影するのは、この構図のためです。見た目に違和感があるので、人目を引きやすいですが、画面酔いを起こす人もおられるため、あまりポートレートでは使われないですね。


●放射構図

 消失点を画面内に入れ、放射状に被写体が迫ってくるような構図になります。よく電車を撮影する時には、この構図が用いられます。







 この他にも、三角構図・サンドイッチ構図・レイルマン構図・黄金比構図など、様々な構図があります。これらを単体もしくは複合的に組み合わせて、写真を撮影するようにすると、人目を引く良い写真が撮れると思います。


 しかし構図はあくまで基本ですので、そこから「わかっててあえて外す」のも、うまい写真を撮るコツになります。基本の構図を抑えつつ、撮ってみて下さい。

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