第19話 焦点距離
レンズも多種多様で、色々な数字が書かれています。その中でも『18-55mm』『24-70mm』『50mm』『85mm』などのミリ数が書かれています。これが『焦点距離』というものになります。ここを解説して行きます。
一般的に『焦点距離』とは、画像を写し取るセンサーと光を取り入れるレンズ、この間の距離の事を言いますが、これが「どれだけの広さで写真が撮れるか」の『画角』に関わってきます。
焦点距離が短いと、広い範囲の写真が撮れ、焦点距離が長いと、狭い範囲を拡大して撮影することができます。50mmを標準として、それより焦点距離が長いレンズを「望遠レンズ」と言ったりします。
人物撮影(ポートレート)では、焦点距離を短めに取って全身が入るようにするとか、風景写真では、焦点距離を長めに取って風景の一部分だけを抜き出すようにしたり、そういう基準で使っていくものです。焦点距離が分かれば、どういう画角で撮れるか想像がつくのです。
また一つの作用として、焦点距離が短いと、背景と被写体との切り分けである「ボケ」が出にくくなったり、焦点距離が長くなると、ピントの合う前後幅(被写界深度と言います)が狭くなってボケやすくなったり、そういった効果が出てきます。
よくある光景で、アイドルの写真を撮る時に、近い距離にも関わらずバズーカのような望遠レンズを使ったりします。これは焦点距離を長くする事で被写体にはピントを合わせて、背景の舞台装置はボケさせる、そういう効果を狙った撮影方法なのです。ちゃんと意味があるのですよ。
また、焦点距離が長くなると「ブレ」が発生しやすくなるので、シャッタースピードを早くする必要が出てきます。具体的には、1/(焦点距離)秒くらいのスピードにするのが良いとされています。焦点距離250mmなら、シャッタースピードは1/250秒以上の速さがあると良い、という事です。
焦点距離が変えられる『ズームレンズ』にしたり、焦点距離が固定されている『単焦点レンズ』にしたり、その用途によってレンズを交換すると、表現の幅が広がりますのでオススメです。
まずはモノは試しで、色々と購入して使ってみてください。使わないなら売り払ってしまえばいいのですから。
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