第23話 続 張り込み
まだ猫は来ていない。
白ワインは、ふたりで三分の一くらいを飲んでいてチェイサーに果実酒を炭酸水でうすく割って4%程のアルコール濃度にしたものも飲んでいる。
たまに、ピックでチーズを食べたりするがふたりとも視線は大きく外さずに隙間を見ている。
白い猫が来たら、富士山みたいな隙間は雪山になるかな?と私の想像はかなり乙女チックである。
「今日、猫が来ないとしましょう」
「はい」
「どうします?」
「裏庭に来る理由づくりをしましょうか?」
「例えば?」
彼女の聞きたい答えは、自分勝手なものではないと知っているが……。
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