第18話 仮

 彼女は、私にも分かるようにしてくれた。

 深く腰掛けて、裏庭のベンチに捕まってしまったらしい。

 新しい遊びが、はじまる時は中心から広げてゆくんだ。


 私の心を踊らす彼女のサインは、お昼を食べた後すぐに送られてきた。……フォーは美味しかったみたい。

 彼女から与えられる自由の範囲で遊べるだろうか?

 隙間を作るため私は、剪定挟みと折りたたみのこぎりをてみにのせて運ぶ。これからの作業を見られることを、意識してしまうから歩く姿はぎこちない。

「緊張する」

 呟きはうしろ向きではなくて、楽しみにしているようなニュアンスだ。

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