第15話 朝
ベッドシーツを二枚まとめて運ぶ。
彼女は、炭酸水にレモンを搾り私の分をテーブルに置いて窓から裏庭を見ている。
「レモン以外を試そうなんて思えない」
こういう彼女の誉め言葉が堪らなく好きだ。
爽やかな香りが朝にぴったりで口にしても、しゅわしゅわとすっきりする。
洗濯は、この季節ならまだ2回できるのがありがたい。太陽の光でシーツを乾かすために裏庭にロープを張りにゆく。
かなり長く二本のロープが張られて、間隔は広くとられており風に舞っても邪魔はしないだろう。
「風が丁度よさそう」
彼女がそう言いながら裏庭のベンチへ歩いている。ホワイトとブルーグリーンのストライプがはっきりとしたワンピースをふわふわと遊ばせて。
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