第24話最終章5 世界が終わる日

守は大学に現れたギレンとの戦いで友達や教授達にグレイザーだとバレてしまった。


同じ頃、ガイオーもリラと戦いリラを倒す。


グレイザーもギレンを倒すが、それぞれが決着を着けた直後、突然空が暗雲に覆われアルギルスがこの世界を破滅させると宣言して来た。


守はアルギルスとの戦いに向う為、まずは藤波博士の研究室へと向かった。


暗雲が立ち込め雷鳴響き渡る中、アルギルスは何をしようとしているのか……。


崩壊した洋館の中から現れたアルギルスとバルバにガイオーが戦いを挑む。


葛城は壮絶な戦いになると予想し、警視庁に連絡を入れ、付近の住民に避難勧告を発令して貰った。


そして、ガイオーがアルギルスとバルバを相手に戦いを始めた。


その頃、藤波博士の研究室に辿り着いた守は……。

「博士!グレイトフルチェイサー使わせてくれ!」

そう叫んだ。

しかし藤波博士は……。

「すまん……今、森川から電話があってこっ酷く文句を言われたよ……。私の大事な生徒を戦いに巻き込むなと……」

「いや、今そんな事言ってる場合じゃ……」

「留学の話聞いたよ……」

「え?」

藤波博士は電話で森川教授から守の留学の話を聞かされていた。

「アイツの言う通りだ。未来ある若者をこんな危険な戦いに巻き込むべきでは無かった。すまん……」

「今更そんな事言っても仕方ないでしょ。俺は行きますよ!」

藤波博士はこの時、今まで戦いに身を投じてくれて、最後の戦いにも向かおうとする守の気持ちは嬉しいがやはり未来ある若者も巻き込んでは行けないと複雑な気持ちだった。

「博士!」

その時、藤波博士に葛城が電話が入った。

藤波博士は電話に出る。

「藤波博士、大変です!ガイオーが……ガイ君が重傷を負いました!」

葛城は珍しく慌てた様子でそう叫んでいた。

「どんな具合いだ?ガイ君の回復力なら大丈夫なんじゃないか?」

藤波博士はそう返すが……。

「確かにしばらくすれば回復するかも知れませんが……意識が無いんです!今、トドメを刺されたら……」

電話をする葛城にアルギルスが迫る。


守が『グレイトフルチェイサー』に乗る。

「守君、辞めろ!」

藤波博士が止める。

「博士……俺、グレイザーやって良かったって思ってますよ」

「え?」

「そりゃあ……最初は戸惑いましたけど……グレイザーとして戦う事で新しい仲間が出来たり、色んな出会いがあって、その出会いは明日に繋がって……そうやって未来があるんです」

「守君……」

藤波博士は守の言葉を聞いてホッとした表情を浮かべた。

「森川教授は反対したかも知れませんが、俺の未来はこうやって作られて行くんです。だから……今まで戦ってきた仲間と、未来を救う為に行って来ます」

「わかった……。頼むぞ……」

藤波博士も了承した。


守は『変身』。

超戦士グレイザーが『グレイトフルチェイサー』で発進。


その頃、葛城と牧田がガイを担いでアルギルスから逃げていた。


バルバがアルギルスに提案する。

「陛下、陛下自らがお手を汚す事はありません……ただの人間とあの死に損ない程度……アレを使いましょう。」

バルバが言うアレとは?


バルバはカプセルを取り出しその中に閉じ込めておいたアレを解き放った。


アレの正体それは……。


ゲイラー細胞の元であるマザーゲイラー。


カプセルから解き放たれたマザーゲイラーは直ぐに巨大化し、人間台のサイズになった。

「さぁ、マザーゲイラーよ。あの死に損ないの騎士を殺して来い」

バルバの命令でマザーゲイラーがガイを探しに向かった。


その頃、葛城達は雑居ビルの地下駐車場に逃げ込んでいた。

しかし、マザーゲイラーはすぐそこまで迫っていた。

「クソッ……このままじゃ捕まるのは時間の問題だな……」

そう言ったのは牧田。

更に牧田は葛城に提案する。

「葛城、あいつらは俺が引き付けるからお前はガイ君を連れて逃げろ」

しかし、葛城はそれに反対。

「何言ってるんですか牧田さん!辞めて下さい」

しかし、牧田は……。

「バカやろう、ここで全員死ぬよりマシだ。それにな、お前はノンキャリアの俺と違って未来がある。お前は……若いのに優秀な刑事だ。そんなやつを死なせられねぇ。死ぬのはな……老兵だけで十分なんだよ」

牧田のこの言葉はこれまで数々の修羅場を乗り越えて来たベテラン刑事だから言える事だろう。

だからこそ、葛城の胸に重く突き刺さった。

「牧田さん……でも武器も無しに……」

「武器ならあるじゃねぇか……俺達刑事の魂が……」

そう言って牧田は拳銃を取り出した。

「そんな……電撃弾でさえ効かないのに……普通の拳銃なんて……」

葛城が驚く。

牧田の言う刑事の魂、それはこれまで数々の凶悪犯を相手にしてきたであろう拳銃。

「それに、昔から刑事は足で捜査するって言うだろ……その捜査で鍛えた足がある。そう簡単にやられねぇよ」

葛城は改めて牧田と言うベテラン刑事の偉大さに気付かされた。

「わかりました……でもそれなら、俺の魂も持って行ってください」

そう言って葛城も懐から拳銃を取り出して牧田に渡した。

「お前の魂……確かに受け取ったぜ……」


そんな2人とガイにマザーゲイラーが迫ってきた。


牧田は2丁の拳銃の弾丸を確認し、マザーゲイラーに立ち向かう。


牧田はまず一発撃ってマザーゲイラーの気を引く。

そして、葛城と反対の方向に逃げ、葛城達とマザーゲイラーを引き離す。


そのスキに葛城はガイをおぶって逃げる。


マザーゲイラーが牧田に迫る、牧田はまた一発撃って難を逃れる。

そのままマザーゲイラーの気を引きながら逃げる牧田だが、弾丸の数もどんどん減っていく。


牧田が逃げた先はなんと行き止まり。

マザーゲイラーが牧田を追い詰めた。

牧田は残りの弾丸を全て撃ち尽くす。


しかし、当然通用せず、マザーゲイラーは牧田にトドメを刺そうと攻撃してくる。


そこにグレイザーが駆け付け『グレイトバスター』でマザーゲイラーを攻撃。


間一髪牧田を助けた。

「大丈夫ですか?牧田さん!」

グレイザーが牧田に駆け寄る。

「あ、ああ……助かった……」

グレイザーがマザーゲイラーと戦い始める。


そこにバルバが現れ……。

「グレイザー……とか言ったな?」

「ん?お前は……確かアルギルスと一緒に居た……」

「バルバだ……。ついでに紹介しておこう。そいつはマザーゲイラー。ゲイラーを生み出す事の出来る細胞の持ち主だ」

「ゲイラーの細胞?あっ!あのシールの!」

「そう……。そして、マザーゲイラーの強さは今までのゲイラーの比じゃないよ?勝てるかなぁ?」

バルバはどうやらグレイザーを挑発に来た様だ。

「へっ、残念、ゲイラーの親なら電撃に弱いんだろ?」

グレイザーは『セイバーフォーム』にチェンジ。

『グレイトセイバー』でマザーゲイラーに攻撃。

『ライトニングスラッシャー』

しかし、マザーゲイラーは倒せなかった。

「何っ!?」

マザーゲイラーの反撃。

グレイザーはダメージを受ける。

グレイザーは『ブレイブフォーム』にチェンジ。

「これならどうだ!」

『ブレイブキャノン』で攻撃。

必殺『ブレイブバースト』

「ほぉ……」

『ブレイブバースト』でマザーゲイラーを倒す事は出来た……しかし……。


次の瞬間、凄まじい衝撃波がグレイザーを襲った。

グレイザーは吹き飛ばされ壁に叩き付けられた。

「ぐぁっ!?くっ……こ、これは……まさか……」

その正体はアルギルスだった。


「フンッ……マザーゲイラーとの戦いで貴様も消耗した様だな……。そろそろ始めようか……世界の終わりを……」

遂にグレイザーの前にアルギルスが現れた。


その頃、藤波博士の研究室では……。


「急いで何か対策を考えなければ……アルギルスを倒す決定的な何かを……」

藤波博士はパソコンでアルギルスの力を分析するが……。

突如通信が遮断され、電子機器が使用出来なくなった。

しかし、それはここだけでは無かった。


街中……いや、世界中で電子機器が使えなくなり通信が遮断。

スマホはおろか、家庭用電話機やその他の家電まで使用不能に陥った。


アルギルスの影響のようだ……。


グレイザーがアルギルスに戦いを挑むが衝撃波に阻まれ触れる事すら出来ない。


このまま、アルギルスの言う通り世界は終わってしまうのか?


続く……。

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