第14話王の降臨

グレイザーが遂に『グレイトフルチェイサー』を起動。

逃走したセンチピードゲイラーを追い、戦闘に入った。

しかし、グレイザーとセンチピードゲイラーの戦いを見ながらギレンが不敵に笑みを浮かべていた。

グレイザーはセンチピードゲイラーに苦戦していた。

そこにガイがやって来る。

「グレイザー、待たせた!」

「ガイ!?もう来ないかと思ったよ」

「ゲシェードが暴れてるなら放っておけないだろ……」『変身』。

復讐の騎士ガイオーが登場した。

ガイオーは『ガイソード』で戦いに参加。

ガイオーとグレイザーが2人でセンチピードゲイラーを追い詰める。

そして、2人が必殺技を使おうとすると……。

センチピードゲイラーと2人の間にギレンが割って入る。

「お前は!?」

グレイザーが突如現れたギレンを前に攻撃を中断する。

ギレンはまた不敵な笑みを浮かべて怪人態に『変身』。

ギレンの怪人態はトラの頭部を持ったトラ型の怪人だった。

そして、ギレンは鋭い爪を伸ばし2人に襲い掛かって来る。

その動きは素早く捉える事が出来ない。

「うわっ!?トラえられない……トラだけに……」

グレイザーが思わず言う。

「言ってる場合か!」

ガイオーが突っ込む。

「ハッハッハッハッハッ……君、面白いね……壊し甲斐があるよ……」

ギレンが更に追撃してくる。

2人にダメージ。

「でも……今日はこれくらいにしとこう。あっ、1つ教えてあげるよ……。もうすぐ僕達の王がこの世界に来る……そうなれば君達はおろか、この世界は終わりだよ。楽しみだね……」

「王だと!?」

グレイザーが聞き返す。

「そっ!まぁ、楽しみに待っててよ……じゃあね……」

ギレンとセンチピードゲイラーが姿を消す。

「待て!」

ガイオーが追うが逃げられる。


2人は変身を解除。


守がガイに聞く。

「なぁ、王って何か知ってるか?」

ガイが答える。

「ああ……正体まではわからんが、聞いた事はある……。あいつらを束ねるゲシェードの支配者……その力は凄まじいと聞くが……」

そんな奴がこの世界に来たら大変な事になる……。

守もガイも嫌な予感がしていた。


しかし、ゲシェードに逃げられガイと守はとりあえず帰る事にした。


そして、何も起きず日曜日がやって来た。


守は朝から身支度をしていた。

そして、準備を整え西山の家に向かった。

西山の家まで自転車で向かっていると、途中で同じく西山の家に向かう晴香と金光と合流。

金光、何で一緒に居る……。

そう思いながらも守は2人と一緒に西山の家に向かう。

この日、晴香はレースのブラウスにデニムスカートと言うコーディネート。

はっきり言ってメチャクチャ可愛い……。

西山の家に着くと既に後2人の晴香の友人、桃井紗良(ももい さら)と中村愛理(なかむら あいり)が来ていた。

折角なので、全員それぞれお菓子や飲み物などを持ち合わせた。

金光も一応お菓子を持ってきてくれていた。

意外とそう言う気は利く……。


そして、このメンバー、クラスで成績1位の晴香、2位の守、3位の金光が集まっている。

考えてみれば凄いメンバーだった。

早速6人は勉強を開始。


その頃ガイはある公園に居た。

考え事をしながら歩いていると……。

「お兄ちゃん!」

声に気付きガイが振り返ると……。

そこには見覚えのある少女が立っていた。

それは、ブルドーザーゲイラーの事件の時、ガイが助けた少女だった。

「あっ、あの時の……」

すると、その少女を追いかけて母親らしき女性が小走りで来た。

「まなみー!」

「あっ、ママー!」

少女は母親の元へ行く。

「誰なの?」

母親がまなみに問いかけると……。

まなみも答える。

「この前、崩れたビルから助けてくれたお兄ちゃんだよ!」

それを聞くと母親は驚いた表情ですぐにガイの元に寄ってきた。

「あー、先日は娘を助けて頂いて本当にありがとうございました。何もお礼も出来ませんで……」

ガイは少し戸惑いながらも……。

「あっ……いや……た、大した事じゃない」

ガイは少々照れくさそうに言う。

母親も更に続ける。

「そうだ!もし、ご迷惑じゃなければお昼ご一緒しません?」

「え?」

ガイも突然の申し出に驚いた。

しかし、まなみも誘う為行く事にした。


3人が入ったのは公園の近くにあったファミリーレストラン。

ガイはいつもの如くメチャクチャ食べる。

あ然とする母親とまなみ……。

ガイ……少し遠慮を覚えろ……。


その頃、守達も一休みし昼食の買い出しに出掛けていた。

6人は揃ってコンビニに来た。

弁当やパン、飲み物を次々に選ぶ。

買い物を終えると、また西山の家に戻る。

だが、その道中。

金光が守を呼び出し2人だけ一時別行動に……。

「何だよ金光……」

金光は守を睨みながら言った。

「お前さ……晴香の事好きなんだろ?」

単刀直入すぎる一言に守は焦った。

「え……いや……え?な、なんだよ急に……」

金光は更に追い打ちを掛ける。

「はぁ……見てりゃわかるよ……ったく……どうせこの勉強会も晴香の気を引く為の口実だろ?姑息な手使ってんじゃねぇよ」

誰が言ってんだ……守はそう思ったが言い返しはしなかった。

「お前は邪魔なんだよ……。晴香と付き合うのは俺だ!」

そう言うと金光は去って行った。


その頃、まなみとその母親と食事に行ったガイは母親から色々聞かれていた。

仕事は何をしているのか、どこに住んでいるのか等、ガイにとって返答に困る物ばかりだったが……。

「いや……特に……」

ただ、そう答えるしか無かった。


食事を終え、親子と別れるガイ。

「お兄ちゃんまたね!」

まなみが元気に手を振る。

「ああ……」

ガイも手を振り返す。


その頃、守達は昼食を食べ終え勉強会を再開して居た。

しかし、同じ頃ギレンが再びセンチピードゲイラーを暴れさせ人々を襲い始めた。


それを警ら中の警察官が発見し、ゲイラー関連事件対策本部に連絡が入った。

葛城と牧田も出動するが、葛城は藤波博士に電話し、守を呼ばないように頼んだ。

それは勉強に集中させたいという葛城の気配りだった。


そして、現場の河川敷でセンチピードゲイラーと警官隊の交戦が始まった。

しかし、センチピードゲイラーに苦戦する警官隊……。

そこに葛城と牧田も到着。

「くっ……ガイ君はまだか……」

葛城と牧田もセンチピードゲイラーに攻撃する。

その様子を見ているギレン。

「フッフッフ……段々賑やかになって来たね……」

そして、センチピードゲイラーが警官隊を次々に殺害して行く。


町にサイレンの音が響き渡り、西山の家でも聞こえて来る。

「ねぇ、何か外騒がしくない?」

言い出したのは晴香だった。

(まさか……ゲシェード?)

守はそう思い立ち上がった。

「おい、どうしたんだよ?」

金光が声を掛けた。

「俺、ちょっと見てくるよ……」

守がそう返すが……。

「待てよ、折角だから皆で行こうぜ」

また、金光が返す。

更に……。

「皆も気になるよな?」

金光が皆にも聞き始める。

(金光……また余計な事を……)

守はそう思った。

だが、やはり皆気になるようで皆様子を見に行くと言い出した。

仕方なく守達は皆で様子を見に行く事に……。


河川敷では相変わらず警官隊とセンチピードゲイラーが交戦中……。

葛城がライフルで攻撃するが通用しない。

そこにようやくガイが到着する。

ガイは『変身』。

復讐の騎士ガイオー登場。

ガイオーがセンチピードゲイラーと戦う。

守達も現場にやって来る。

守は何とか友人達から離れて変身を試みる。

物陰に隠れ守が『変身』。

超戦士グレイザー登場。

グレイザーも戦いに加わる。

「え?何で……」

葛城は驚いた。

「ったく、遅いぞ……」

ガイオーが文句を言う。

「しょーがないだろ、こっちにも事情が……」


しかし、その時2人にも予期せぬ出来事が起きた。

突然空に暗雲が立ち込め雷鳴が起こった。

「なっ……何だ?」

突然の出来事に驚くグレイザー。


そして、藤波博士はそれを研究室で観測していた。

「こ……これは……物凄い高次元エネルギー……。何かが来る……」


そして、暗雲の中から何者かが降りてきた。

「来た……我らが王……」

ギレンが王と呼ぶその者は一体!?


続く……。

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