第10話決戦
グレイザーは赤と白をベースに金のラインが入ったパワーアップ形態セイバーフォームとなった。
そのパワーアップに驚く守。
そこに再び藤波博士から連絡が入る。
「守君、セイバーフォームは強力な代わりに1分間しか保たない一気に勝負を着けるんだ!」
守は返事をする。
「了解!」
そして、グレイザーは『グレイトソード』を構える。
そして、ブルドーザーゲイラーに向って行く。
ブルドーザーゲイラーもグレイザーに突進して行く。
グレイザーがそれを素早くかわす。
「凄い……動きも早くなってる」
グレイザーのパワーアップに驚く守。
そして、グレイザーの反撃。
『ライトニング·スラッシャー』
グレイザーセイバーフォームの必殺技が炸裂。
ブルドーザーゲイラーに貼られていたシールが消滅し、元のブルドーザーに戻る。
「コレは!?」
今までに無い力に驚くグレイザー。
すると、グレイザーも元の姿に戻った。
藤波博士が自慢気に説明する。
「驚いたか?驚いただろう?あのシールを分析した結果あのシールには謎の成分が塗られている事がわかった。その成分は電気に弱いとわかって、セイバーフォームの武器に雷の力を加えたんだ!」
そして、ガイオーは去って行こうとする。
「待て、ガイオー。君は、さっきあの女の子を助けた……。今までの君には無かった行動だ。どうして?」
グレイザーが尋ねる。
だが、ガイオーは無視して去って行く。
しかしこの時、グレイザーにはガイオーと仲間になれる予感がしていた。
ジェイガが悔しそうに舌打ちをして姿を消した。
グレイザーも変身解除し、守が葛城の元へ戻る。
葛城もホッとした表情で守を迎える。
そして、2人でパトカーに乗って藤波博士の研究室に帰る。
藤波博士の研究室に着くと、藤波博士を交え守と葛城が話し合っていた。
今後、守がグレイザーとして戦って行く以上警察も協力してくれるだろう。
しかし、まだ解決していない問題があった。
それは守が現場に向かうのが遅くなってしまう事。
藤波博士は『グレイトフルチェイサー』と言うバイクを開発して居たが、守はバイクに乗る事が出来ないからだ。
そこで、藤波博士が葛城に警察に協力して貰えないか相談する。
すると、葛城は少し考え、提案した。
「では、私が交通課の知り合いに相談してみましょう。どこまで力になれるかはわかりませんが」
そう言うと葛城は帰って行った。
葛城は一体どうするつもりなのか……。
-翌日-
守は普段通り大学に通っていた。
大学ではまたグレイザーの昨日の戦いが話題になっていた。
西山がまた興奮気味に動画を見せてくる。
「なぁなぁ!昨日の動画なんだけど、グレイザーすげぇよ!パワーアップしちゃってさ〜」
ん?グレイザー?
何故皆がグレイザーの名を知ってるのか……。
守は不思議に思い西山に尋ねた。
西山によると、今朝のニュースで警察や自衛隊の協力者として正式にグレイザーが発表された事で皆がグレイザーの名を知っていた。
逆に知らないのかと西山は不思議に思っていたが、守は朝準備が忙しくニュースを見ている暇が無かった。
そんな話をしていると守のスマホに葛城からメールが届いた。
「今日、学校が終わったら警視庁に来て欲しい」
そう書かれていた。
そして、大学が終わり守は警視庁に向かった。
警視庁に着くと葛城が待っていた。
「守君、交通課の知り合いに相談して、特別にバイクの講習を受ける事が出来るようになった」
それは守も驚く様な事だった。
葛城が守に詳しく説明する。
正式にグレイザーと警察、自衛隊が協力する事になり、グレイザーがより早く現場に到着出来るように警察の交通課の手配で、特別に守にバイクの講習を無料で行ってくれると言う。
ただし、緊急出動時のみ『グレイトフルチェイサー』に乗れると言う条件だった。
条件付きだが、守も現場に早く着く為に『グレイトフルチェイサー』で向かえると言うことで講習を受ける事にした。
この日、早速、守は軽く講習を受けた。
だが、守は初めて乗るバイクに苦戦した。
その頃、ガイは町を歩いて居た。
すると、満腹堂の前で止まった。
ガイは丁度空腹だった為、満腹堂に入る。
ガイが入ると店のおばちゃんが、顔色を変えた。
「あっ!あんたこの前の!」
ガイが黙って椅子に座りカツ丼を注文した。
しかし、おばちゃんはガイに言い寄る。
「ちょっとあんた!この前のお金は守ちゃんが払ってくれたんだからね!うちじゃあんな外国のお金使えないんだから!」
すると、ガイは懐から……。
「これなら文句無いだろ……」
1万円札を出した。
すると、おばちゃんも少々驚いた様子で…。
「あ……ああ……。それなら……」
ガイの注文を聞き入れカツ丼を作りに行く。
何故ガイが日本円の1万円を持っていたのか。
それは昨日の戦いの後に遡る……。
戦いの後、ガイが町を歩いていると、具合いが悪そうな老人を見つけた。
ガイが近付き話掛ける。
「おい、どうした?」
老人はブルドーザーゲイラーの騒ぎで逃げていたが、足がフラつき倒れてしまったらしい。
ガイはその老人をおぶり家まで送り届けた。
自分でも何故そんな行動を取ったのか、わからなかったが、老人の家に行くとその老人の家族が出て来てお礼にとガイに封筒を渡した。
その老人の家は町から遠くタクシーで来たと思った家族がタクシー代にと渡した物だった。
だが、ガイは老人を背負い歩いてここまで来た為、タクシー代を丸々貰うことになったのだった。
-現在-
ガイはカツ丼を食べ終わり店を出た。
ガイはこの時考えていた。
グレイザーがパワーアップした事で自分の苦戦した相手を簡単に倒した。
しかし、そのグレイザーの救う戦い方にはまだ納得が出来ていなかった。
その頃、守はバイクの講習を終えバイトに向っていた。
なんと、その途中でガイと遭遇した。
守とガイ、お互いの戦い方に納得の行っていない2人が対峙した。
ガイが口を開いた。
「お前は……グレイザー……」
守も返す。
「ガイ……」
すると、ガイも続ける。
「お前の戦い方にはまだ納得していない。どっちが正しいか勝負しろ!」
守もそれに返す。
「いいよ。俺も確かめたい事あるし……。それに、君のやり方を認めた訳じゃないから……」
守とガイはこの前戦った廃工場に移動し決着を着ける事に。
守が『グレイアクセラー』のボタンを押して『変身』。
超戦士グレイザー登場。
ガイがガイオーに『変身』。
2人の、戦士が向き合い構える。
ガイオーが『ガイソード』を手に向かってくる。
グレイザーは『グレイバスター』を手に応戦する。
グレイザーがエネルギー弾を連発。
ガイオーはそれを『ガイソード』で弾き距離を詰める。
グレイザーの間合いに入ったガイオーは『ガイソード』を振り下ろす。
グレイザーはその攻撃を受け止め『グレイバスター』を超至近距離でガイオーに撃つ。
その攻撃をモロに喰らったガイオーはダメージを受け引き下がる。
しかし……。
「くっ……そんなもんか……パワーアップしろよ……」
しかし、グレイザーはガイオーに言う。
「アレはゲシェードと戦う為の力だ……君には使えない」
その言葉にガイオーは反発。
「ナメやがって……。ふざけるなー!!」
ガイオーは左手の『デストラクションクロー』を伸ばし、グレイザーに反撃。
グレイザーとガイオーは一度離れ距離を取る。
グレイザーが『グレイバスター』を構え、エネルギー弾の威力を上げる。
ガイオーも『ガイソード』を構える。
グレイザーの『グレイバースト』
ガイオーの『ヘルブレイク』2人の必殺技が激突し、大爆発が起こった。
続く……。
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