第9話運命の出会い
地下鉄をブルドーザーゲイラーが襲撃した。
地下鉄に乗っていた人々の中に生存者は居ないだろう……。
駅に居た藤波博士は駅構内のアナウンスですぐにゲシェードの仕業だとわかった。
藤波博士は駅を出て葛城に電話をするが……。
その時、地面が揺れ道路を突き破ってブルドーザーゲイラーが現れた。
藤波博士の目の前に現れたブルドーザーゲイラーは藤波博士にそのまま襲い掛かる。
藤波博士は急いで逃げる。
藤波博士が必死で逃げる中ブルドーザーゲイラーの前に立ち塞がるガイ。
「あっ、君は……」
ガイは『変身』
復讐の騎士ガイオー登場。
ガイオーは『ガイソード』で立ち向かうが……。
ブルドーザーゲイラーのパワーに歯が立たない……。
ガイオーが跳ね飛ばされる。
ブルドーザーゲイラーがガイオーに迫る。
ガイオーは急いでその場を離れる。
ビルの屋上に一時避難したガイオー。
「チッ……どうするかな……」
ブルドーザーゲイラーはガイオーに構わず町を破壊して回る。
藤波博士は何とか逃れて葛城と連絡を取った。
ブルドーザーゲイラーはしばらく暴れて姿を消した。
ガイオーはビルの屋上から降りて変身を解除。
ガイがブルドーザーゲイラーを追う。
ブルドーザーゲイラーが暴れた事で町には大きな被害が出ていた。
藤波博士は葛城にパトカーで送ってもらう。
研究室に戻った藤波博士は早速グレイザーシステムの修復に掛かる。
しかし、博士は思っていた。
あのブルドーザーゲイラーに対抗するには今のグレイザーの力では無理だと……。
−アジトの洋館−
ジェイガが戻る。
すると、ギレンとリラが近付いて来る。
「なんだい、もう戻って来たのか?」
ギレンがバカにした様な言い方をする。
続けてリラも……。
「あのままこの星を破壊出来ただろうに…」
しかし、ジェイガは冷静に返す。
「フンッ……あのまま暴れたってつまらんだろ……。もっと楽しみたいじゃないか……破壊をな!」
その夜、警察は厳戒体制を敷き一晩中パトロールを続けた。
だが、ブルドーザーゲイラーは現れなかった。
町の人達は不安な夜を過ごした。
翌日、藤波博士はいつの間にか寝てしまっていた。
目が覚めた藤波博士は眠気を覚まそうとコーヒーを淹れに行く。
コーヒーを淹れ何気なくテレビをつけると、朝のニュースで、昨日の事件が報道されていた。
昨日の地下鉄の事件では帰宅ラッシュの時間だった為、非常に多くの人が乗っており、その被害者の数は3000人近くに昇っていた。
更に地上での被害は建物だけに留まらず数百人の死傷者が出た。
それは今までの、ゲイラーの起こした事件では最大の物だった。
町の人達のインタビューでは、警察や自衛隊は役立たず、更に今回はグレイザーも現れなかった事に世間は怒りを覚えていた。
そのニュースは病室で守も見ていた。
守は言われ放題の悔しさに掛け布団を強く握りしめる……。
そして、守は病室を飛び出す。
その頃ガイはと言うと……。
まだ、守の言葉が引っかかっていた。
だが、ガイもブルドーザーゲイラーを倒す方法を考えていた。
ガイオーの『ガイソード』も通用しない……恐らく鉤爪の武器『デストラクションクロー』も通用しないだろう……。
そして、ブルドーザーゲイラーの対策を考えていたのは警察や自衛隊も同じだった。
しかし、通常の武器では倒せないだろう……。
そこで、自衛隊の桜井がブルドーザーゲイラー対策に戦車をしようする事を提案した。
確かに今までの戦いで戦車を使用した事は無い。
もしかしたら効果があるかも知れないと僅かながらの期待を持ち、自衛隊に戦車の使用許可を取る。
時刻は朝10時過ぎ、藤波博士の研究室に守がやって来た。
守も居ても立っても居られず、やって来たのだった。
入院中のはずの守が突然来た事に驚く藤波博士。
「守君!?えっ……何で?」
すると守は答える。
「グレイザーを……強くして欲しいんです……」
守と藤波博士の考えは一緒だった。
藤波博士は守を招き入れ早速2人でグレイザーシステムの修復とパワーアップに取り組んだ。
藤波博士はまずグレイザーシステムの修復に取り掛かり、その間に守はパワーアップの方法を練っていた。
守も流石宇宙工学を専攻してるだけあり、藤波博士の力になった。
2人でパワーアップを考えて居ると、守はふとある事を思い出した。
この前のドッグゲイラーとの戦いの後、ゲイラーにされた犬から剥がしたシール。
それがまだズボンのポケットに入ったままだった。
それを取り出すと藤波博士も食い付いた。
「これは?」
守がゲイラーにされた犬に貼られてたと説明する。
「コレだ!」
藤波博士が突然大きな声を出した為、守はビックリ。
「ああ、すまんすまん。恐らくコレで、奴らが生物をゲイラーに変えているんだ。コレを調べれば対策が見つかるかも知れん」
そう言うと藤波博士は早速シールを調べ始めた。
そこへ、葛城が藤波博士を訪ねて来た。
葛城と守はそこで鉢合わせした為、葛城に物凄い勢いで問い詰められた。
「もしかして君がグレイザーなのか?大学生って聞いてるけど、どこの大学?学科は?住所は?何故藤波博士と知り合いに?」
守は少し引き気味に思った。
(取り調べかよ……)
藤波博士はここで全てを話した。
葛城も予想はして居たがグレイザーが何の訓練も受けて居ない大学生だと言う事実に戸惑った。
そして、守も交え葛城が今後の対策について藤波博士に相談に来た事を説明した。
次の戦いでは戦車が使われる様になりそうだと。
しかし、それには藤波博士が待ったを掛けた。
戦車を使用して通用しなかったら後が無く更に余計な被害が出る恐れがあったからだ。
しかし、警察も自衛隊も後が無い状態だった為恐らく戦車の使用は避けられない。
避けるにはグレイザーのパワーアップを急ぐしか無かった。
藤波博士は急いでグレイザーをパワーアップさせる為の作業に取り掛かった。
しかし、それを待たずして、ブルドーザーゲイラーが出現し、町を破壊し始めた。
グレイザーシステムの修復は終わってる為、守は現場に向かう。
葛城は守を送りサポートする為にパトカーで現場に向かった。
ガイも現場に現れた。
ガイは『変身』
復讐の騎士ガイオー登場。
『ガイソード』で戦うがブルドーザーゲイラーのパワーに歯が立たない。
ブルドーザーゲイラーの突進を喰らいガイオーは大ダメージを受ける。
そこに葛城のパトカーが到着。
葛城が守に声を掛ける。
「守君……我々にも奴らは倒せない。今は君の力が必要だ……。だから死なないでくれ」
守はしっかり頷きパトカーを降りる。
守はグレイザーに『変身』。
超戦士グレイザー登場。
グレイザーが『グレイバスター』を取り出し、ブルドーザーゲイラーに立ち向かう。
ガイオーはダメージを受けながらも立ち上がる。
「おい……そいつは俺が倒す……邪魔をするな!」
ガイオーはまたブルドーザーゲイラーに立ち向かう。
グレイザーは『グレイバスター』で攻撃を続ける。
だが、その時!
母親とはぐれ逃げ遅れた少女を見つける。
恐らく小学生位だろう。
「まずい……」
グレイザーが少女を救出しようとするが、ブルドーザーゲイラーの突進を受ける。
グレイザーも大ダメージ。
そして、ブルドーザーゲイラーがビルに突進し、ビルの瓦礫が少女の上に降ってくる。
グレイザーも葛城も間に合わない。
すると、突然ガイオーが動き少女を助ける。
「え……?」
グレイザーも葛城もそれを見ていて驚く。
ガイオーは少女を庇い瓦礫の直撃を受ける。
「早く……行きな……」
葛城が少女を受け取る。
「君……どうして?」
不思議に思った葛城が尋ねると……。
「わからねぇ……体が勝手に……」
葛城はそんなガイオーを見て微笑む。
「ありがとう」
葛城は少女を安全な所に連れて行く。
グレイザーも一安心。
そこへ、藤波博士から連絡が入り、グレイザーのパワーアップシステムが完成したと言う。
グレイザーは早速『グレイアクセラー』のコードを012と入れる。
すると、グレイザーの体が変化し、赤と白に加え金のラインが入る。
そして、右手に新装備『グレイトソード』が出現した。
名付けて超戦士グレイザーセイバーフォームの誕生だ。
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます