第8話ガイの過去

お互いの考え方の違いからぶつかり、決闘する事になったグレイザーとガイオー。

2人は激しい戦いを繰り広げたが、ガイオーの方が圧倒的な強さを見せ勝利した。

ガイオーの『ヘルブレイク』をまともに喰らい大ダメージを受けたグレイザーは倒れ変身が解除された。

ガイオーは変身解除。

ガイは去って行く。

守は気を失って倒れたまま……。

一方逃走したクロコダイルゲイラーは……。

警察に発見され交戦に入っていた。

警官隊が銃撃戦を繰り広げるが、クロコダイルゲイラーは諸共せず次々に警官隊を襲って行く。

現場に葛城と牧田、そして藤波博士も到着。

葛城はゲシェード対策用に自衛隊から支給された新しい武器を試す。

それは今までの武器とは桁違いのロケットランチャーだった。

警察がこれ程強力な武器を使用するのは異例な事で、葛城も扱った事は無かった為、少し訓練しただけであった。

葛城は初めてロケットランチャーを実戦で使用した。

しかし、反動が大きく葛城は倒れてしまった。

ロケットランチャーはクロコダイルゲイラーに命中し、ダメージは与えられたが、倒すまでに至らなかった。

藤波博士は守に連絡するが、守とは連絡がつかない。

「まったく……何をやってるんだ守君は……」

そこにガイが到着。

「ここに居たか。直ぐに片付けてやる」

葛城と牧田は直ぐに気付いた。

「アイツは……」

ガイが『変身』

復讐の騎士ガイオー登場。

ガイオーが『ガイソード』を取り出しクロコダイルゲイラーに挑む。

すると、ガイオーはクロコダイルゲイラーを斬りつけるが、硬い皮膚に苦戦する。

更にクロコダイルゲイラーが反撃の噛み付き攻撃。

ガイオーの左肩に噛み付く。

「ぐぁっ!?コノっ……ナメるな!!」

ガイオーの左手首から3本の鉤爪が伸びクロコダイルゲイラーの腹を刺した。

クロコダイルゲイラーが離れるとガイオーが『ガイソード』で切り裂く。

必殺の『ヘル·ブレイク』

「お前の運命は決した」

クロコダイルゲイラーは倒れ爆発した。

ガイオーが去ろうとする。

「待ってくれ!」

声を掛けたのは藤波博士。

ガイオーは振り向く。

「君は一体何者なんだ?」

ガイオーは答えた。

「前にも同じ質問をした奴がいる。グレイザーつったかな?俺は復讐の騎士ガイオーだ。わかったら俺の邪魔はするな」

藤波博士は更に聞く。

「グレイザー!?グレイザーを知ってるのか!」

ガイオーも答える。

「ああ、俺の邪魔をしたから潰してやったけどな……。向こうの廃工場で倒れてるぜ?」

ガイオーは姿を消す。

それを聞いた藤波博士は急いで廃工場に向かう。

藤波博士が廃工場に着くと守はうつ伏せの状態で倒れていた。

「守君!!」

藤波博士が声を掛け近付くが反応は無い。

藤波博士は慌ててスマホを取り出し救急車を呼んだ。

数分後、守は東都医大病院へ搬送される。

藤波博士が付き添う。

その途中、守のズボンのポケットに入っていたスマホがなる。

藤波博士が見てみると画面には【店長】と出ていた。

守のバイト先の店長が電話をして来たのだ。

藤波博士が代わりに出る。

店長は休憩時間が終わっても戻って来ない守を心配していた。

藤波博士は、守は怪我をして救急車で病院に運ばれている事を伝えた。

店長は守が怪我をした事に驚き、直ぐに病院に向かうと言う。

藤波博士は東都医大病院だと伝え後で会う事に。

その頃、ガイは1人町を歩いていた。

町の街頭テレビには動物園から、ワニが逃げ出した事のニュースが流れていた。

それがクロコダイルゲイラーにされたワニだろう。

ガイは守の言葉をふと思い出した。

「アイツだってこの星の生き物なんだ。助けたいと思うじゃないか」

ガイの頭の中に守の言葉が響く……何度も何度も頭の中で……。

「リア……」

ガイはゲシェードによって殺された妹の事を思い出していた。

-数年前、ガイ達が暮らしてた星-


この星はとても平和で人々は皆、平穏で幸せな日々を過ごしていた。

この星には大小様々な国があり、その一つの小さな国でガイ達は暮らしていた。

村の外れにある小さな一戸建の家、そこにガイは妹のリア、そして両親と暮らしていた。

父は元、国を守る戦士で、今は引退し農業を営み生活していた。

時折自分の剣術をガイに教え稽古をつけていた。

ガイの剣術はこれで身に付いた。

この日も父に剣術を教わっていた。

そんな中、母と妹のリアがお昼ごはんを用意して、ガイと父を呼んだ。

家族4人の、のどかで幸せな時間が流れる。

ふと父はガイとリアに将来は何になりたいか聞いた。

ガイは迷わず「戦士!」と答える。

リアは少し悩んでいた。

何故ならなりたいものがあり過ぎるらしい。

ガイ達家族がそんな時間を過ごしていると突然空が暗雲に覆われて辺りが暗くなった。

「何だ……?」

異変に気付いた父が家族を家の中に入らせる。

そして、その暗雲の中から、ジェイガ達が率いるゲシェードの大軍が現れ町を襲撃。

元戦士のガイの父は家から剣を持ち出し、様子を見に出て行く。

ガイも父の後を追おうとしたが、母に止められる。

その頃、町を襲撃したゲシェードは町の生き物達を次々にゲイラーに変えて尖兵にしていく。

町では建物が壊され人が殺され、まさに地獄絵図だった。

ガイの父は町で暴れるゲイラーに勇敢に立ち向かうが、ジェイガに襲われた。

更にゲシェードの侵略者の魔の手は町外れにあるガイの家にまで伸びてきた。

ゲイラーがガイの家を襲撃し、ガイ達家族は命からがら逃げ出した。

ガイはリアの手を引き逃げる。

しかし、途中で母ともはぐれてしまう。

ガイとリアは必死に逃げるが、ゲイラーがリアを捕らえる。

泣き叫ぶリア……。

しかし、ガイも恐怖で動けない……。

そして、ゲイラーが遂にリアを手に掛ける。

ガイは目の前で妹を殺された。

そして、ゲイラーはガイに狙いを定める。

その時、ゲイラーを一本の剣が貫いた。

ガイは涙でボヤける視界を必死に拭って見た。

そこには大怪我を負い血だらけになった父がいた。

その後、ガイの星を壊滅状態にしてゲシェードは去って行った。

−現在−

ガイは妹のリアを思い出しいつの間にか涙を流していた。

そして、ガイは改めてゲシェードへの復讐心をたぎらせる。


その頃、守は病院に運ばれ病室には藤波博士が居た。

すると、そこに守のバイト先の店長がやって来た。

藤波博士は店長に深く頭を下げた。

もちろんグレイザーの事は伏せたが、守が自分の手伝いをしてくれていてその中で怪我をした事にした。

だが、藤波博士はいつまでもグレイザーの事を秘密にしておけないと思っていた。

店長は守の枕元にお見舞いのフルーツを置いて帰って行った。

それからしばらくして、守は目を覚ました。

藤波博士はホッとした様子で、先生を呼んで来ると部屋を出て行く。

守はガイオーとの戦いを思い出していた。

ガイオーの攻撃は憎しみに満ち溢れていた。

しかし、守はやはりガイオーのやり方には納得が出来ないでいた。

そんな事を考えていると、先生がやって来て守の診察をする。

先生の判断で、守はしばらく入院する事になった。

藤波博士は研究室に戻りグレイザーの修理をする。


時刻は夕方となり、町には家に帰る人達が多くなる。

駅は多くの人で賑わっていた。

そして、地下鉄を待つ人々……。

駅に近付いて来る電車……。

しかし、電車は駅に着く前に大破した。

それに驚きパニックになる駅の人々。

一体何が起きたのか……。

電車を襲ったのは強大なパワーを誇ったブルドーザーゲイラーだった。

ジェイガが新たな暗躍を始めた……。

その頃、藤波博士は駅で電車を待って居たが、駅構内に事故のアナウンスが流れ電車が来ない事を知った。

それをゲシェードの仕業だと気付いた藤波博士は駅を出て、葛城に電話をするが……。

突然地面が揺れだし地下からコンクリートの道路を突き破ってブルドーザーゲイラーが出現。

藤波博士の目の前に現れる。

その大きさは人型では無いが、今までのゲイラーを遥かに超える大きさだった。

藤波博士が窮地に立たされる……。


続く。

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