第3話敵の正体
リボルバーゲイラーと戦うグレイザーだが、そこへ葛城の応援に駆け付けた警官隊にリボルバーゲイラー共々銃口を向けられる。
突然の事に戸惑うグレイザー。
しかし、容赦無く牧田の指示が飛ぶ。
「撃て!!」
牧田の指示で警官隊が一斉にリボルバーゲイラーとグレイザーに発砲。
グレイザーは堪らずその場を離れる。
リボルバーゲイラーも逃走する。
牧田の指示が更に飛ぶ。
「逃がすな!追え!!」
警官隊が更に追撃をする。
グレイザーは物陰に隠れて変身を解除。
守は撃たれた所を確認するが、グレイザーの強化スーツのお陰で無傷で済んだ。
守はリボルバーゲイラーも見失ってしまった為仕方なくバイトに戻る事にした。
バイト先のコンビニに戻ると休憩室に店長が居て、テレビでニュースを見ていた。
守が戻った事に気付くと声を掛けてきた。
「桐崎君、大丈夫か?外は今大変な事になってるぞ」
守はリボルバーゲイラーと自分の戦いが既にニュースになっている事を確認した。
「ええ、大丈夫です。あっ、休憩終わりますね」
そう言うと守は仕事に戻って行った。
寝不足のまま戦いに行き、更に銃で撃たれて守は疲れ果てていた。
何とかバイトを終わらせ家に戻った守だったが、疲れ過ぎて直ぐにベッドに倒れ込み眠ってしまった。
その夜、逃走したリボルバーゲイラーは警察からの銃撃で肩に被弾していた。
そこへジェイガが現れ、リボルバーゲイラーをアジトの洋館に連れ帰った。
警察は引き続き捜査網を張り警戒を続けていた。
足を負傷した葛城は病院で手当を受け眠って居たが、目を覚ます。
葛城は起き上がるが、足に力を入れると激痛が走った。
しかし、そんな状態でも現場復帰をしようと、病室を抜け出し、牧田に電話を掛ける。
「牧田さん、今の状況は?」
「葛城か、今あの怪物ともう1人の戦ってた奴を探してる所だ。まぁ、こっちは大丈夫だからお前は無理するな」
しかし、葛城は続けて牧田に伝えた。
「あの怪物と戦っていた方は我々の味方です。私を救ってくれました」
それを聞いて驚く牧田。
「何?確証はあるのか?」
葛城は続けて返した。
「確証はまだありませんが、彼に助けられたのは事実です。今は私の刑事としての勘を信じて下さい」
牧田は葛城からの熱意を感じ承諾した。
「わかった。じゃあ、俺は引き続きあの怪物を探す。お前はくれぐれも無理すんなよ」
そう言うと電話を切った。
しかし、葛城は負傷しながらも現場に向う。
アジトの洋館にリボルバーゲイラーを連れてきてジェイガは早速リボルバーゲイラーの傷を直しさらなる強化を図った。
その間に次はリラが動き出す。
リラは街へ出てゲイラーにする素材を探しに行った。
−夜の繁華街−
リラが街を散策していると、チャラそうな二人組の若い男達が絡んで来た。
「ねぇねぇ、お姉さんセクシーなカッコしんてんじゃん!もしかして俺らを誘惑しちゃってる感じ〜?」
しかし、リラは無視して通り過ぎる。
すると、もう1人の男がリラの腕を掴み引き止めた。
「ちょっと待てよ。シカトしてんじゃねぇよ。ちょっとでいいからさ、遊ぼうぜ!」
リラは腕を振り払い男達に向って冷静に言い放った。
「汚らわしい……」
その一言にキレた男達がリラに殴り掛かって来た。
しかし、リラはそれをかわし、怪人体に変身。
リラの怪人体は蛇の髪の毛を持つメデューサの様な姿をしていた。
驚いた男達とそれを見ていた周りの人々は悲鳴を上げ逃げ回る。
しかし、チャラそうな男達は腰を抜かして動けないでいる。
リラは蛇に男達を噛ませ蛇の毒で男達を殺害した。
更にリラは殺害した男達が持っていたタバコにシールを貼り、タバコの怪人タバコゲイラーを生み出した。
タバコゲイラーは両腕と頭がタバコになっていて、頭のタバコから出る煙が人々を苦しめる。
タバコの煙で咳が出て動けなくなる人が出始める。
更にタバコゲイラーの両腕のタバコで建物に火をつける。
−守の家−
守はベッドで寝ているが、藤波博士からの電話で目を覚ます。
守は怪人が暴れている事を聞き、現場の繁華街へ向う。
−繁華街−
警察が到着し、タバコゲイラーと対峙する。
牧田が指揮を取る。
「また別の奴か……撃て!」
牧田の指示で警官隊が一斉に発砲。
しかし、タバコゲイラーは動じず警官隊に迫る。
そこに葛城も遅れて到着。
「遅れてすみません……」
牧田が葛城に気付く。
「葛城!何で来た!」
それに葛城も答える。
「自分も警察官ですから」
少々呆れたような表情で牧田が返す。
「ったく……しょうがない奴だ」
葛城も軽く微笑んでパトカーからライフルを取り出す。
そして、葛城が発砲。
拳銃よりはタバコゲイラーにダメージを与えたかに見えた。
しかし、タバコゲイラーは警官の1人に腕を押し当て大火傷を負わせる。
更にリラも頭部の蛇で警官達を襲い毒殺。
タバコゲイラーはパトカーに火を付け爆発させる。
爆風で葛城と牧田は吹き飛ばされる。
今の衝撃で葛城の傷口が開いてしまった。
そして、タバコゲイラーは次々に警察官を殺害して行った。
守が現場に到着。
「うわぁ……また酷いなこりゃ……」『変身』
超戦士グレイザー登場。
グレイザーがタバコゲイラーに飛び掛かる。
しかし、タバコゲイラーの灼熱のパンチがグレイザーを苦しめる。
「あっちぃ!?」
葛城がグレイザーを援護する為にライフルでタバコゲイラーを撃つ。
しかし、ライフルの反動で足に激痛が走る。
グレイザーはそのスキにタバコゲイラーと距離を取り、『グレイバスター』を取り出す。
そこへ藤波博士が通信が入り、『グレイバスター』を水が出る消火モードにする様指示される。
グレイバスターには攻撃様のエネルギー弾と消火様の消火弾の2つのモードがあった。
グレイザーは消火モードに切り替えタバコゲイラーを撃つ。
しかし、消火モードはエネルギー弾と違い弾丸を使う為狙いが上手く定まらずタバコゲイラーに当たらない。
そこで、葛城がアドバイスをする。
「足はしっかり踏ん張って、銃口をしっかり的に向けろ!」
グレイザーは葛城のアドバイス通り足を踏ん張って銃口をタバコゲイラーにしっかり向けた。
「行けー!!」
グレイザーは『グレイバスター』のトリガーを引き消火弾を発射。
今度はタバコゲイラーに命中し、弾丸が破裂。
タバコゲイラーは水を浴びた事で弱った。
葛城は小さくガッツポーズをする。
リラはタバコゲイラーが殺られると悟り引き上げた。
そして、グレイザーは『グレイバスター』のモードをエネルギー弾に切り替え、タバコゲイラーに向ってエネルギー弾を発射。
動きの鈍ったタバコゲイラーに命中し、タバコゲイラーは爆発し倒された。
グレイザーはアドバイスをくれた葛城の下に寄っていった。
警官隊がグレイザーに拳銃を構える。
しかし、牧田の指示が飛ぶ。
「待て!彼は味方だ」
グレイザーは警官達に通され葛城の元へ。
そして、一言「ありがとうございました」といい、去って行こうとする。
だが、そこへリラ、ジェイガ、ギレンの3人がグレイザーと警官達の前に人間体の姿で現れた。
そしてジェイガは言い放った。
「なるほど……これがこの星の戦士達か……」
牧田が問い掛ける。
「なっ、何だお前達は?」
するとジェイガは答えた。
「我らはゲシェード」
ゲシェード……それが彼等の名前らしい。
次はギレンが喋りだす。
「ゲシェードってのは僕達の世界の言葉で星の破壊者って意味だよ……。この世界の地球は面白い物がいっぱいあって壊し甲斐がありそうだよ……」
ギレンが楽しそうに笑う。
それがまた不気味だ。
そうこれは彼らゲシェードの宣戦布告だった。
「ふざけんな!!」
牧田が、拳銃を構える。
ジェイガは最後に告げる。
「お前達は滅びるしか道はない」
そう言うとゲシェードの3人は去って行った。
グレイザーは去って行こうとする。
だが、葛城に呼び止められる。
「待ってくれ、君は何者なんだ?」
それにグレイザーは一言だけ答える。
「正義の味方さ」
続く……。
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