乱闘騒ぎ

周りからの視線が多い中、シュティーカの都市ネットワークにログインするためにバイザーに表示されたAR拡張現実の矢印に沿って改札の方に向かう


「ネル」

「ヒャイッ」

「俺が着てるコートの中に顔を隠すのやめてくれないか?」

「?」

「好奇の視線が敵意剥き出しになってる」

「・・・」


スッ


ネルがようやく離れて少し視線が和らいだ気がしなくもない


が、依然として敵意は多く、警戒は続けておく


「ハルキ」

「なんだ?」

「サッキヒトヲコロシタケド」

「だな」

「ココロガナニモカンジナカッタ」

「・・・?おかしい事か?」

「・・・ヤッパナンデモナイ」

「・・・まぁいいか」


そうこうしている内にユニットに到着していた


《デバイスをセットして下さい・・・

データの取得を完了しました


ユーザーネーム:ハルキ

ランキング:3632547位


装備:近接:白川テック製アーミーナイフ

     :KAWANOインパルスブーツ

  :遠隔:クロウ16Nピストル

     :Pb社85Mr AMR

  :特殊:小倉研究所Ftツインレールガン

     :KAWANOスキルチップ

           [並列思考]


口座残高:CP:389,420

  :シーク:0


アプリ:ナビゲーション

   :ストア

   :設定

   :ニュース

   :Fdkステーション

   :ヘルプ

                  ・・・》 


「なぁ、ネル」

「?」

「前から気になってたんだが・・・兎獣人ラビッツなのにどうしてそんな怪力なんだ?」

「・・・秘密、です」

「・・・そうか」


ネルとユニットを交代しつつ質問を投げかける


『デバイスをセットしてください・・・データの取得を完了しました』


「終わったか?」

「おけ」

「ヨシ、じゃあリーグに行くz[ゴガンッ]」

「・・・ハルキ?」

「おっとそこの姉ちゃん、軽く殴っただけでぶっ倒れる子供じゃなくて俺みたいな奴の方がいいんjy[バキッ左ジャブ]・・・う・・・ぐぁ・・・ッ何すんだこのクソガキぶっこr「わりぃ手が滑った(笑)」[ゴキャッ右アッパー]ぐっフゥ・・・おまっふざけんじゃn[ベキバキボキッ竜巻旋○脚]「おっと悪いな足もだw」・・・ガ・・・フ」

「なんだよ、他人の事を貧弱っつうなら頑丈になって出直して来いよイキリ野郎」

「ハルキ、いこ?」

「あいよ〜今行く〜」


「大丈夫?」

「バイザーヘル展開しといて良かったよ」

_________________


ピインッ


これはネルの耳が急に立った音ではなく、リーグ内に入った瞬間に空気感に圧された擬音である


今俺が見て居る状況を説明すると大柄な二人の男がアサルトライフルとショットガンを互いに突き付けている


「「・・・」」


スッ


気配消してそっと出て行く

よく聞け、ネルも俺もまだ建物には入っていない、もう一度言う、ネルも俺もまだ建物に入っていない

いいな?


「おいそこのお二人さん、止めてくれや」


野次馬の一人が余計な事を言ったせいでほぼ全ての視線がこちらに向いた


「「・・・ファックオフオメーがやれ」」


このままにしておいてもいつまでもゲームが出来ないのでそう呟きつつ中に入って行く


(カスタムチップ起動・・・小倉研究所Ftツインレールガン起動準備)


念の為レールガンのリミッターを外しておく


「・・・なぁいい加減[[ガチャッ]]・・・そっちがその気ならこっちも「お前ら二人で何が出来る?」えぇ・・・「なんだ?それともお前がクエストの報酬を払ってくれるのか?」・・・」

「ハルキ・・・」

「・・・ハハッ」

「何が面白い、正直お前らから金を巻き上げた方がいいと思うが「よくそんなに強気に出れるな」・・・何?」

「後ろを見てみろよ?」


そいつらが振り返ると宙に浮いた二つのレールガンが一人一人の頭を狙っていた


「なんだ?気が付かなかったのか?」

「動くな」

「・・・!」


いつの間にか俺の頭にピストルを突きつけている奴はさっきの野次馬だった


「大人しく金を出せ・・・そうするだけで命が残るぞ??」

「・・・幾らだ?」

「全部に決まって居るだろうが」

「ま、払うつもりは無いけどな」

「そうか」


そう言って奴はトリガーを引き_______











そのピストルの機関部が崩れ落ちた


「は?」

「ネル・・・ナイスアシスト」

「・・・グッ、ジョブ」


その後にはブレードにレーザーを纏わせて野次馬クソ野郎に突きつけて居るネルがいた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る