番外編 僕と幼馴染がセックスをしないと出れない部屋に閉じ込められた 下
「まず、シャワー浴びさせて。あと映像は見ないでよ」
すごすごとキッチンへ。
朝食後念入りに歯磨きをした夏希は、朝だというのにシャワーを浴びに行った。
僕ももう一回磨いておこうかな……
映像の夏希は、少し元気がないような気がする。
僕も緊張で、何かをしていないと落ち着かない。
「彼方~出たよ~」
ドアを開けると、バスローブをまとった夏希。全然似合ってなくてウケる。
「あのさ……こういう下着の方がいいワケ?」
下着というよりはランジェリーといったカテゴリの下着を並べる。
「いっ? いや、別に……普通でいいかな……」
「あっ、あっ……そう。少しでも興奮してくれた方がうまくいくかなって……」
「いつもの感じでいいよ……」
「逆に普段の感じの方が恥ずかしいっていうか……まあ、テキトーに選ぶ……」
そこまで考えていたのか……
やめてくれ、緊張度が一気に高まっちまった。
「やっぱり俺も……入ってくる」
チラッと見た表示板は、互いに数センチの棒が伸びていた。
あんな下着……興奮するって。
シャワーを浴び、ギンギンになったペニスを上手く隠しながら洗う。
なんとなくだけど、やっぱり見られたくない。
体を拭き、バスローブを羽織る。
「プッ、似合ってないね」
「お互い様だろ……」
既にベッドに腰かけている夏希は、バスローブのまま。
下着はもう選んだのだろうか。
「で、電気消していいよね」
「うん。あ、でも完全に消すと全然見えないかも……」
夏希がベッドの頭付近にある、調節ダイアルを回して部屋を暗くしていく。
「このくらいならどう?」
「なんとか……大丈夫そう」
足元が何とか見える程度。
でも、これが夏希の限界なのだろう。
僕も暗い方がありがたい。
「じゃあ……どうぞ」
お許しが出たので、ベッドに向かう。
人影の横に座り、一呼吸。
「緊張……してる?」
「当たり前だろ。幼馴染と……セックスするんだぞ」
「セッ! ……そうだよね、うん」
そっと夏希の頬に手を乗せる。
「あた……し、絶対忘れるから。彼方も、ね」
「うん。僕も忘れる。いつか笑って話せるようになるまで」
夏希の表情は良く見えない。
でも、それが本当にありがたい。
僕の表情も見えないって事。
「キスとか……した方がいいのかな」
「セ、セックスだもん。するんじゃない……?」
重ねるだけのキス。
光の時とは、全く違う感触。
2回、3回と重ねていく。
ビビッという音がしているが、見ている暇はない。
夏希のバスローブに手を掛け、ゆっくりとずらして落とす。
微かに見えるのは、黒いブラジャー。
「んっ……」
首筋にキスをして、ブラジャーを撫でる。
正直固くて、おっぱいを触っているという実感はない。
「あっ…」
それでも、夏希は軽く反応する。
ブラジャーを撫でながら、バスローブを完全に解く。
パンツも黒のレースだ。
「ブラ……取ろうか?」
「うん」
自分からブラジャーを外してくれた。
形のいいおっぱいが現れる。
優しく触ると、それに合わせて形を変える。感動的な柔らかさ。
「ああっ……」
両手でおっぱいを揉みながら、手持ち無沙汰な口をあちこちに付ける。
チュッ……チュ……
「うっ……あっ……」
こんな感じでいいのかな。
次は……何しよう。
「あ……待って、説明に『互いに前戯する』って書いてなかった?」
「そういえば……」
「今度は、私が……」
バスローブをスルっと脱がされる。
既にギンギンなため、ボクサーパンツがテントを張っている。
恥ずかしいなあ。
「すご……こんなになるんだ」
その上に手を乗せ、細い指で撫でる。
「うっ……」
「気持ちいいんだ……」
今度は夏希が、僕の首周りにキスを集中させる。
これは……たまらん。
その次は乳首。
チュッ……チュッ……というキスから、ペロペロ舐める動きに変わる。
「うっ、それ……いいかも」
「そふなんだ~」
舌の動きを速くしてくる。
「おま、何かうまくないか?」
「へへ、まあそういう動画、見た事あるし」
やっぱりムッツリだなこいつ……
しばらく夏希の責めが続き、喘がされていた。
チラッと見た表示機は、2つとも半分ぐらいまで棒が伸びている。
「なあ夏希……、あの機械気にならないか?」
「うん、なんだろね……」
言いながら手を止めない。
「なんかさ、僕らの興奮度というか……感じてる度数が可視化されてるんじゃないか?」
「そうかもね……」
ただのセックスを盛り上げる装置なのだろうか……
それだけの為にあるとは思えないが。
「夏希……そろそろ」
「あふっ、もう交代?」
夏希をベッドに寝かし、下着を抜き取る。
モザイクなしのAVを見た事はあるが……これが肉眼で見る初めてのアレ。
「あんまり……見ないでよ」
「ごめん、初めてだからさ。綺麗だよ」
「き、綺麗って……そこ褒められても」
思い切って舌を付けてみる。
「ああっ!」
ちょっとしょっぱいけど、不快な味ではない。
レロレロと舌を這わせてみる。
「ああ、いやっ、ううっ!」
感じているんだろうか。
しばらく続けてみようかな。
「ね……彼方……もう……」
アソコがひくひくしだした夏希から、挿入のお誘い。
十分に濡れているし、多分大丈夫なんだろう。
ボクサーパンツを脱ぎ捨て、夏希にまたがる。
「挿れるぞ……」
「……うん」
ペニスに手を掛け、ゆっくりと穴に誘導する。
あれ……滑って入らない
「もうちょっと……下かな」
こんなに下かな?と思う位置で、不意にズルっと夏希の中へ入る。
「ううっ!」
奥の奥まで、ペニスを進めていく。
「ああっ! 彼方のが、入ってくるっ!」
そういう事いうんだ……僕もなんか言った方がいいのかな。
ゆっくり、ゆっくり動かそう。
「いっ! うっ‼ くんっ‼」
夏希の喘ぎ声。
こんな声出すんだな……
おそらく誰も聞いた事のない声。
「痛くないか……?」
「少し……だけどゆっくりなら大丈夫」
「処女膜……破れちゃったかな? 体の傷は元に戻らないのに、ごめんな」
「……に……げる……いいよ」
ごにょっと小さい声。
またゆっくり動き出す。
「ううっ! あっ! 良く……なってきたかも」
「いいっ。僕も、気持ちいい」
「ああっ‼ あんっ‼ 私達……セックスしてる……っ‼」
いかん、もうダメかも。
温かい夏希の膣内と、夏希の声。
なんだこれ、オナニーの10倍は気持ちいいぞ。
「夏希ッ! 出る!」
「え? ああッ! あああッ!」
どびゅるるるる…………
抱き合ったまま、最後の1滴まで膣内に放出した。
はあはあと息を荒げながら、そのままの二人。
そのままの、二人……
「何も起きないね……」
「10分後に戻れるんだろ? もうカウントダウン始まってるのかな」
暗闇に光る、表示機が目に入る。
赤く光った棒が、7割くらいの位置で点滅している。
「もしかして……、これさ」
「あたしも思った。一番上までいかないとダメって事?」
イった後の冷静さで考えると、よく分かってくる。
「互いに前戯」ってのは、お互いこのゲージがMAXにいくまで続けないと認められないって事だろう。
なんてこった、1回無駄にHしてしまった。
「一応、服着ておくか」
「うわ、アソコから流れてくるんですけど」
セックス中のしおらしさは吹っ飛んでいるなあ。
まあ、そっちの方が変に意識しないで済むけど。
結局10分経っても何も起きず、僕らの仮説は立証された。
もう1回するのか……
じわじわ恥ずかしさが湧いてくる。
「あたし……その……雰囲気にのまれて変な事言ったけど……」
「あ、ああ。僕もだから気にするなよ」
言葉少なに、やきとりの缶詰と乾パンを食べた。
再び、歯磨き→シャワーをお互い済ませ。
興奮し易いからと、電気はさっきより明るくしてもらった。
ベッドはぐしゃぐしゃのまま。
精液は拭いたが、血のシミは取れなかった。
今回は初めから下着姿。赤の上下のセットだ。
ってなぜ下着まで替える……
「顔が……結構見えるね」
「気にするな。僕も気にしない」
そう言いながらキスをする。
今度は軽く舌を入れてみる。
「んんっ」
ビビッという音が、正解を教えてくれる。
そうか、これはガイドの意味も兼ねているのかもしれない。
「んむっ、むちゅっ、んちゅ」
お互いにむさぼり合う。
光とのキスとは……ってもう比べるのはやめよう。
舌を絡めたまま、夏希のパンツを指でぐりぐり刺激する。
「ああっ‼」
口が離れてしまうが、赤い棒が伸びているのでこれも正解。
ブラをずらして、おっぱいにむしゃぶりつく。
「かな……た? あんっ!」
なんかこう、探り探りだった前回より大胆に動ける。
自信の様なものが芽生えたのだろうか。
「ううっ……あんっ! ちょっ! 強い……!」
「あ、ごめん……」
今度は優しく乳首を責めながら、右手をパンツの中に滑り込ませる。
「あっ……いい……あんっ!」
既に濡れている膣の入り口に指を当て、入れてみる。
簡単に入った指は、膣内の奥へと進みあてどなく彷徨う。
これ、どこを擦ればいいんだ? まあいいや、とにかく出し入れだ。
「うっ、あっ、あっ、くうん、気持ち、いい……」
しばらく続けて、指が疲れてきた。
でも、夏希が感じてくれているんだ。頑張って続けよう。
「あっ、あっ、あん、あっ、かなたあ、もうだめかも……」
ビビッという電子音が、ピロリロリーンという音に替わる。
表示機は……棒が上まで達し、緑色になっていた。
「これ……OKな感じだ」
「え? ハア、ハア、そうなんだ」
表示機の事が頭から抜けている様な反応……
まあ、分かるけどさ。
「……じゃあ、今度は私の番だね」
ベッドに仰向けになり、ギンギンになったペニスに引っかかっているボクサーパンツを取る。
おもむろに、夏希がペニスにキスをしだす。
チュッ……チュ……
「あっ」
「いいから、任せて……」
このムッツリ耳年増め……
フェラまで勉強済みか。
ヌポッ、ヌポッと夏希の小さい口が、僕のペニスを出し入れする。
「あっ、夏希……それ気持ちいい」
「ふぉーなんだ……嬉しいな」
ヌポッ、ズチュッ、ヌップ、ジュポッ……
「気持ちいんだね、彼方。ちょっと汁が出てきた」
「恥ずかしいから、そういう事いゔっ! あっ」
「ふふ……喘いでる」
こいつ……100パー楽しんでるだろ。
そのまま夏希の唾液を潤滑油にして、手コキ+キス。
「んむっ、ぐちゅっ、あふ……それヤバい」
「ふっ……反応がカワイイ」
ジュジュジュジュジュジュ……
夏希の手が早くなる。
やべ、出ちゃいそう。
ピロリロリーン
……! OKの合図!
「夏希、もう」
「え~? 出したいんでしょ? いいよこのまま」
おい!
「まって、本当にやばいって!」
「イッちゃえ、イッちゃえ」
「うっ……」
ビュビュッ……ビュビュ……
勢いよく放たれた精液が、ベッドに飛び散る。
「おま……え……」
「だって彼方の反応が可愛くて~、スッゴい出たけど。まだできるんでしょ?」
確かに僕のペニスはまだ元気たっぷりだった。
帰れるかどうかが掛かっている時にこいつは……
「お仕置きしてやる」
「きゃあっ♪」
夏希をベッドに四つん這いにして、ヒップを持ち上げる。
「この体勢……恥ずかしいよ」
「うん。夏希のアナルがよく見えていい体勢だ」
「えっ! やだっ!」
片手で夏希の体を押えて、アナルと膣を交互に舐める。
「いうっ、なんか、変な感じ……あんっ!」
「ちょっ、あんっ、くうっ、ああん!」
押えていた手を払って、舌を絡めたキス。
ぐちゅる、むちゅ、じゅるる……
「ねえ……、もう挿れて……彼方のが、欲しい……」
蕩けきった顔。
こんな女に頼まれて、拒否する奴なんている?
夏希を寝かす。
きらきら潤んだ目で、こちらを見ている。
もう異空間だとか、光の事は頭にない。
一気に夏希の奥まで挿入する。
「あああああああっ!」
温かい肉ヒダが受け入れてくれる。
そして、ピストンを始める。
「ああん! ああッ‼ ううッ‼ かなたぁ……」
「夏希っ! いいよっ! 夏希の中……」
「ああっ! うん! あんッ! あっ!」
腰が蕩けそうだ。
パンッ! パンッ! パンッ!
「くうっ! ああっ! すごいっ! かたいよっ!」
「うっ、ああっ、あっ」
両手を向かい合うように握り、体を押し付け合う。
華奢な体を思い切り抱きめる。熱い。
キスをしながら、抱き合いながら、おっぱいを揉みながら、夏希にペニスを打ち込み続けた。
「あああっ! かなたっ! あああっ! あああっ!」
「なつき……! なつきっ……!」
「あああっ……! もうっ! ダメッ……! イっちゃう……!」
「僕も……! もう……!」
「いいよっ! 出してっ……! かなたぁ……!」
どびゅ! びゅるるるるる……
ハア……ハア……ハア……
Congratulation‼
天井の説明書きが虹色に光ると同時に、10分のカウントダウンが始まる。
しばらくボーっとそれを眺めていた。
が、今の状況を思い出し跳ね起きる。
「夏希! 風呂だ! 早く!」
2人急いで体を洗い、元着ていた制服を着る。
鞄を手に持ち、ラケットバックを肩にかける。
準備はOK。残りは……あと3分か。
「なんか、とんでもない事になったね」
「まあ、帰れるなら一安心だ」
「……さっきの映像、誰かに送られちゃうんだよね……」
「お前、登録してるの何人くらいいる?」
「80人はいるかな……もう連絡してない中学校の知り合いとかもいるし。彼方は?」
「15人くらい……当然親もいる」
「……まあ、なんとかなるよ」
「そうだな……」
AVを送ったという事で押し切るしかない。
顔? 他人の空似。名前? 偶然の一致。
光か金森若葉に行ったら、僕、殺されるかもな……
「……この部屋に送られたの、相手が彼方で良かった」
「……僕も夏希で良かったよ」
「ごめん、私……忘れようって言ったけど、多分一生忘れられない」
「……しょうがないさ」
「今度はあーいう事、桜木さんにしてあげなよ」
「……ああ」
「でもおしりの穴はやめた方がいいよ。なんか変態ちっくだし」
「……おい、言うなよ」
カウントは残り20秒。
「……まだこの部屋の中だからいいよね」
「え?」
スッと僕の前に立ち、軽く背伸びした夏希は、羽の様なキスをした。
そして、いたずらな笑顔。
記憶は残るっていうのに……何て事を。
通学路。
比呂戸。
いつもの光景。
夏希と顔を見合わせる。
「戻った……」
「?」
比呂戸が立ち止まり、不思議そうな顔。
『よかった~~』
2人して座り込む。
「どうした? お前ら。ん?」
ブルッ。
スマホに通知があったのか、取り出す比呂戸。
「あれ? お前らからメッセージ来てるぞ。いつ送ったんだ? 動画?」
『開かず消せえええええええええええええええええええええ‼‼‼‼』
学校一可愛い彼女の過去について、彼女の親友が話す事を僕は信じるべきなのか分からない。 フォリー・ベルジェール @puyopuyo1229
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