第11話 彼女の親友が話す彼女の過去③

「残念だなあ~カナタ君。私なんて言ったっけ? カナタ君を信じてるって言ったよね。裏切られちゃったな~。悲しい。本当に悲しいよカナタ君」

「このまま二人を別れさせてもいいけど、最後のチャンスをあげようかな。あ、もちろん罰は受けてもらうよ。罰ゲームだね」

 言うや否や、股間をガシッと掴まれる。


「おいっ!」

 飛びのいて離れる。

「罰ゲームって言われて思い出した? いやらしい想像したんじゃないの? 最低だねカナタ君。最低なカナタ君には本当の光を知ってもらうよ。嘘をつかなきゃ言うつもりなかったけど、罰だからね」

 なんだ……?


「昔話は終わったんだろ……?」

「あれは事件の話。今に至るまで、光にどんな事があったか私は全て知っている。カナタ君にとっては残酷な現実も」

「柳田って知ってるよね。初デートの時に会ったんでしょ?」

「ああ」

「すっごいチャラいよね。私は大嫌いだったな。あんなに女をとっかえひっかえしてるのに、何で嫌われないんだろうね。女子は例外なく好意をもってたみたい。例外なく……だよ? もちろん光も」

「……嘘だろ?」

「嘘つきは君じゃーん、カナタ君。これから話すから、前回と同じく途中で口を挟まないでね」



「3年になって、光はやっと元に戻った、様に見えるくらいには回復した。相変わらず帰宅部だったし、他人を深く信用しなくはなっていたけど。前よりあまり元気もないし、勘違いして告白してくる男も減って、私は安心していたけど。それでもしつこい奴はいた、それが柳田。事あるごとに光に話しかけて、私がキツめの事を言って追い払うのが日常だった。光には言い過ぎだとよく言われていたけど」

「ある時、班単位で新聞を作るという課題があった。私は違う班で、光と柳田が一緒。他の班は適当な内容で、授業中にサッと終わらせていたけど、光の班は全然進まなかった。期限内に出せと教師から言われて、しょうがないから放課後に……という流れで、親が家に居ない光の家でやる事になった。強く断れない光の事を知っている柳田が進めてね」

「光の部屋で普通に作っていたけど、光が飲み物を用意しようと席を立ったら、柳田以外居なくなってた。当然柳田が追い返したんだよね。女子もいたのに、ひどいよね。あんな奴の言う事を聞いて、あんな奴と二人っきりにするなんて」





「嘘? みんな帰っちゃったの?」

「おー、なんか用事あるとか言って。冷てーよな」

 人数分の麦茶、無駄になっちゃったな……それより……

「えー、今日は大丈夫って言ってたのに……二人で残り終わるかな」

「遅くなるかもだけど、大丈夫っしょ。お母さんは? 今日何時に帰ってくる?」

「今日遅いって言ってたから10時頃かな……、それまでには終わるかな」


 二人で協力して、鉛筆書きの文字をカラーペンでなぞり書きしていく。

 5分もしない内に、飯田。


「いやー、しんど。ちょっと休まねえ?」

 先程麦茶を飲みながら、休憩したばかりだ。

「休んでばかりじゃ、終わんないよ?」

「でも疲れてっからさー、お、これ桜木のアルバム?」

 本棚にあるアルバムを勝手に取り、ページを開く。


「うわっ、かわいー。これ桜木? 幼稚園の時?」

「ちょっ、恥ずかしいからやめてよ~」

「桜木って、小さい時からモテてた? めっちゃ可愛い」

「そんな事ないって」

「お、これ小学校? 桜木と同じ小学校が良かったな~」


 強引な流れではあったが、結果並んで座りアルバムを眺める事になっていた。

 アルバムを眺める柳田の顔は優しい眼差しをしており、普段強気で物事を進める彼とは思えない。

 こういう顔もするんだ……


「おっ、今俺の顔見てた? 気になる?」

「え? いやいや見てない見てない」

 近すぎる距離にその時気づき、少し距離を取る。


「俺さ、結構桜木の事良いなって思ってるんだけど」

「え……?」

「俺って、アリ?」

「でも柳田君……付き合ってる人いたよね?」

「うーわ、またこれだよ。いないって、そんな奴」

 大げさに天を仰ぐ柳田。 


「俺こんな感じだからさ。色んな噂立てられて、ヤリチンとか言われてさ……結構傷ついてんだ」

 悲しげな表情。


「そう……なんだ」

「でも、桜木は俺の事そういう目で見ないっていうか。だから好きになってた」

 ジッと目を合わせる。

 悲しみと優しさが同居している様なまなざし。

 

 何か言わなきゃ……、そう思っていると柳田が距離を詰めてくる。

 え……?まだOKしていないのにキスの流れ?

 強く拒絶したら、また傷ついてしまう。

 光はそうする他なく目を閉じた。


 優しいキス。

 軽くつつく様に、上下に位置をずらしながら、長く続いた。

 少し離れた後、再び舌を絡めるようなキス。

「ンッ……」

 容赦なく柳田の舌が舌を、歯を、歯茎を動き回る。

「ンンッ……」

 それと同時に、柳田の手が光の豊満な胸を軽く揉んでいる。

 拒否しなくちゃ……でも……

 柳田の手を優しく払おうとしても、右に左に動いて捉えられない。

 だんだんとその力も消えていく程、柳田のキスは上手かった。

 

「はあ……」

 口が離れ、甘い息がこぼれる。

「やっべ。桜木のキス過去イチ気持ちいーわ」

「あ、ありがとう」

 何を褒められているかもよく分らず、答える。

「桜木の事、ホンキで好きになっちゃった」

 そう言いながら、またキス。

 抵抗する力は残っていなかった。


「はい、スカート脱いでね~」

 柳田が慣れた手つきで衣服を剥いでいく。

「シャツ脱ぐよ~はい、バンザーイ」

 夏服のワイシャツも脱がされ、あっという間に全裸になる。

「じゃあ、こっちも脱ぐね」

 ズルンとズボンを脱ぐと、屈強な逸物が現れる。


「え…っ?」

 これが、ペニス? 思い出したくはないが、飯田のモノとは太さ・長さ共にひと回りは違う。

「すごいっしょ、これ。」

 ボーっと、これが今から私の中に入るの? と考える。 


「まずは、しゃぶってよ」

 すごい威圧感。催眠にかかった様に、恐る恐る口を付ける。


 チュッ…… チュッ……

「うーわ、こういうの久々で良いけど。もっとベロ出して」

 ペロ……ペロ……ヌヌッ……

 亀頭あたりを舐め、そのまま根元まで流れる。

 光なりに、気持ち良くなって欲しいと考えての動き……だが。


「いやいや、じれったいから」

 ズボッ!

「ンぐうっ⁉」


 柳田の凶悪なペニスが、光の口内に押し込まれる。

 頭を押さえつけ、自分勝手に腰を打ち付ける。

「ガボッ! ンゴ! ググッ! ムゴッ」

 光の苦しそうな嗚咽が響く。

 苦しい……!苦しい……!

 休みも与えられず、拷問のようなプレイが続く。


「ンンンッ! ボボッ! ブフッ!」

「いい感じに温まってきたな」

 唐突に解放され、咳き込む光。


「今の覚えとけ、生易しいフェラじゃ感じねーんだわ。もっと喉奥で扱く技もあっから、今度仕込むな」

 まだ息の整っていない光を立たせ、膣口に指を這わせる。

「ンンッ!」


 何……? この指の動き……?

 撫でる、弾く、つまむ、かする、その全てを高速で的確に当ててくる。

「あああっ‼‼」

 膝が折れそうになるも柳田の逞しい腕に支えられ、それを許されない。

「うわ、めっちゃ感じやすいじゃん」

「嫌、それ嫌、ああああっ‼」


 当然止めるわけ訳はない。柳田の容赦ない攻めが続く。

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙‼」 

 既に膣内に満たされた愛液がダダ洩れとなり、腿を伝ってくる。  

「嫌ァ‼ なんか来る‼ ダメ‼ イッちゃうーー‼‼‼」


 今まで感じたことのない快楽の波が押し寄せ、一瞬頭が真っ白になる。

 しばらくはビクビクと体を震わせていた。

「もしかして、初イキ? 今日あと何回イクかな」

 その後体勢を変えながら3回はイカさせることになる。


 

「あー疲れた、そろそろ挿れっかな」

 仰向けにベットに寝る光に、既に正常な思考はない。

 複数回のオーガズムで、真っ当な意識は異次元の彼方に飛ばされていた。

 柳田がベットに膝で乗り、複数回グンと沈む。


「はいよっと」

「あああッ‼‼」

 柳田の巨大なペニスがすんなりと隠れてしまう。

「おー、奥まで一発だねー」

「やな……ぎだ……くん……」


 動かないで、と言いたいが。

 手技と同様、鍛え抜かれたピストンが始まる。

 パァーーーン! パァーーーン! パァーーーン!


「あああああッ‼ あああああッ‼ ちょ……んんんんッ‼ はげし……イッ‼‼‼」

「いいから舌出せよ」

「んじゅる‼ んちゅうう‼ うむむむう‼ あああああッ‼」


 パァン! パァン! パァン! パァン!


「あああん‼ ああッ‼ ああううッ‼ やな……ッぎた……くん……ッ」

「気持ちよくて頭、真っ白か? オラもっといくぞ!」


 パンパンパァンパンパンパンパン…‥

「アッ‼ ウッ‼ ダメッ‼ ほんとにッ‼ もうッ‼ ああッ‼」

「イクか?ほらイケよ‼」

「イヤッ‼ ヒッ‼ ヒイッ‼ キャアッ‼」

 やがて悲鳴に近い喘ぎ声に替わっていく。


「ウッ、そろそろやべ、イクぞ‼」

「あ゙あ゙あ゙ああ゙あ゙あ゙あ゙‼‼」

 

 ドプウウウッ!ブリュウウウウ……


 通算3回目となる膣内への射精を受け入れた。

 これまでの2回とは違うのは、悦んで受け入れた事だ。

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