クラスで打ち上げだ!

第106話 クラスで打ち上げ!

 僕たちは最高売り上げを達成し、みんなで打ち上げをしようという事になっていた。それも今からだ。

 家で父さんたちから話があると言われているため、待ってもらえることはできるのか、と言う電話をするために、一旦クラスを離れ、学校の外に来ている。

 電話をかけると、ワンコールで誰かが電話に出る。


「もしもし〜。どうしたの? 悠?」


 機嫌良さげな声の母さんが電話に出る

 何故機嫌が良いのかは置いといて、僕は打ち上げに行きたいと言う旨を伝える。すると、


「ちょっと待ってね」


 そう言ってから母さんはどこかに行き、ぺちゃくちゃ話していた。何を話しているのかは良く分からなかったのだが。

 それから、声が消えて、母さんの声が聞こえる。


「分かったわ。行ってらっしゃい! 楽しむのよ!」


「ありがとう! 楓もいいよね?」


「うん! いいわよ!」


「ありがとう!!」

 

 ということで僕たちは打ち上げに行ける事になった。教室へ戻り、楓とクラスメイト特に光、が知らせを聞いてとても喜んでいた。(光はどうでもいいが、ちゃんと楓が喜んでくれたのは嬉しい)と、内心で喜んでいる僕だった。

 みんなで打ち上げ会場に向かうのであった。


 そうして徒歩で数十分後、僕らは打ち上げ会場となる店に到着した。みんなこんなこともあろうかと多めにお金を持って来ていたらしいし、奇跡的にみんな予定が空いていたのでクラス全員参加となる。

 ちょっど今日、どこかの団体客の貸切が中止されたようで、丁度貸切ができたようだ。しかも、事前に告知していたため、急に通常の営業に戻しても、ほとんどお客が来なかったと言う点でも感謝された。そう言うわけで少し割引もしてくれるようた。

 ラッキー!


 みんなで入店し、かつ、みんなで席に座る。みんな結局はクラスで仲のいい人同士で集まった。

 ちなみに、僕らの席はと言うと、僕の左横には堀川、右には楓。前には光。楓の正面に森下さん、堀川の前には森下さんがいると言う感じの座席である。堀川たちに少し申し訳なかった。

 そして今はと言うと、森下さんがグラス……ではなく、水の入ったコップを持ちながら、

 

「みんな! 文化祭お疲れ様でした! それに、うちのクラスが最優秀売り上げ! ほんとに取っちゃったね! ってことで最優秀売り上げを祝して!」


 そう言うと、クラスのみんなは笑顔を浮かべながら水の入ったコップをテーブルごとのメンバー同士でぶつけ合い、


「「「「かんぱーい!!」」」」


 と言うことで、僕たちの楽しい打ち上げがスタートしていくのだった。


 

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