文化祭やるぞ!!

第89話 文化祭ですること!

 次の日になり、楓と楽しい登校をした後、とてもしんどい授業を受けて、今日の6限目、LHRにて、文化祭ですること決めが始まろうとしていた。

 ここで司会をするのは、光と森下さんだった。


「じゃあ、何か文化祭でしたいことがある人はいるか? あるなら前の黒板に書いてくれー」


 光がみんなに呼びかける。

 すると、クラスメイトが自分の希望をすらすらと書いて行っている。

 僕は横に座っている楓と話し合い、2人の意見を決めていた。

 そこで、

 

「悠君、黒板に書きに行ってよー」


 なぜだかわからないが楓が言ってくる。

 ここで行ってしまうと、負けてしまうような気がして、ここは教室だと言うことを忘れ、対抗することにする。


「楓こそ、書きに行って〜」


 と、僕も対抗する。

 

「いやいや、悠くんが行ってよー」


 楓がそういえば、


「いやいや、楓が行ってよー」


 と、僕が言う。


「じゃあ、行ってくれたら後でぎゅーってしてあげるからっ」


 と、楓が言った。その時、周りの痛々しいを超えた視線がここが教室だと言うことを思い出す。

 どうやらそれは楓もだったようで、


「「あ…」」


 2人揃って声を上げ、顔を見合わせた。(やってしまったぁ!!)僕の心の中は大きな悲鳴をあげていた。よく周りを見てみると、クラス中がこちらを注目していた。担任の奥田先生も注目し、ため息をついていた。

 

「悠、夫婦喧嘩は家でやってくれ! 俺はいいが他の人が死ぬ」


 と、先生からではなく、光からのお叱りを受けたのであった。その光の言葉で、光の方にも少し視線が集まるのであった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 



 そんなこともあったが、僕らの文化祭のテーマが決まった。結局のところ、僕らのクラスはメイド喫茶をするとこになった。


「じゃあ、男女ともに女装するメイド喫茶で行こう!」


 と、光が元気に言う。

 男子はノリノリで


「「「おー!」」」


 と、言う。当初は女子はノリノリではないと言うことになるが、男子もメイド服を着る、ということで、女子のモチベーションも上がったようで、


「「「おー!」」」


 女子も、男子と同じく返事をしていた。


 僕はと言うと、1人落ち込んでいた。単純に女装するのが嫌だったからである。が、楓に


「悠くんの女装姿楽しみにしてるねっ!私のメイドも楽しみにしててねー!」


 と、言われてしまったので、少しやる気が出ているのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る