第88話 いちゃつきの夜の公園
僕たちは少し話そうと言うことになり、近所のとある公園にやってきていた。
「それで? 何するの? 夜の公園で?」
すっかり羞恥をなくした楓が公園のベンチに腰を下ろしながら言う。
「んー、特に決めてないな……」
僕も楓と同じように、ベンチに腰を下ろしながら申し訳ないと言う気持ちを込めて言う。
僕は(とりあえず楓と少しでも長く過ごしたい)と言う意思からこの提案をしたので、特に考えていなかったのだ。
「そかそかー、じゃあ!」
楓はニコッと笑い、僕にもたれかかってきた。
そして、上目遣いでこちらを見ながら、
「私とハグしよっ?」
と、ハグの部分は甘くて蕩けそうな声で言ってきた。
その言葉の後、楓はベンチを立った。
「え!?」
僕は急な申し出に少し動揺してしまう。もちろん嫌なわけがないのだが。
楓もそんな僕の様子を見て、
「いや…?」
楓はさっきまでとは裏腹に、萎んだ声であった。
僕は全くそんなことなかったので、
「そんなわけない!」
と、すかさずベンチから立ち、すぐにいい返す。
そう言うと、楓は
「やった! 悠君ありがと!」
そう言って僕に抱きつこうとしてくる。
「ちょっ、心の準備が」
付き合いたてで、やはり緊張するもので、心の準備をする時間が欲しかったのだが、だが、すでに楓が前から抱きついてきていた。楓の体の温もりも、柔らかい感触もよく伝わってきた。
「ごめんね?」
抱きついてから謝ってくる。
「いいんだよ」
と、少し紳士ムーブをしてみる。内心では心の準備なしで来たため、大変なことになっていた。
「ありがと! 優しい悠くん大好きっ!」
そう言い、楓は僕に口付けをしてきた。
その時こそ、僕はびっくりと恥ずかしさ、あと、公共施設である公園で抱き合ってキスをしている。と言うことで倒れてしまいそうになってしまった。が、なんとか持ち堪え、僕も楓に唇を預けて、本当は一瞬だけど長く感じる、甘い時間を過ごすのだった。
それから楓を家にしっかりと送り届け、僕は自宅に帰るのであった。
〜後書き〜
どうも、お久しぶりです! ともともです! 今回の話も読んでいただきありがとうございます!
近況ノートでは報告しましたが、1週間の期間が空いてしまい、申し訳ありませんでした!
それに、正直ネタ切れがヤバく、構想がほとんど浮かんできません…。かなり作品のクオリティの低下を感じます…。申し訳ありませんが、少し話の展開を早くしていきたいと思います! 完結がかなり近くなってしまうかもしれませんが、よろしくお願いいたします…!
これからもこの小説をよろしくお願いいたします!
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