第19話 電車での出来事

 僕たちは10時に前と同じ〇〇駅の前に集合となり、僕は駅前に来ていた。もちろん集合時間の20分前にね


悠「〜〜〜♪〜〜♪〜〜」


 これと言ってやることもないので呑気に鼻歌を歌っている。


 それから5分後である集合時間の15分前に


?「あ、北村もういる! ごめん、待った??」


 そう言って近付いてくるのは僕の待ち人である天野だった。清楚な感じの白いミニスカートに白のビッグシャツをきている。日焼け止めのためか縁のある帽子をつけている。正直とても似合っていて可愛かった。少し見惚れてしまったが


悠「………ううん。今来たばっかりだよ」


 と答える。来たばかりと言うわけでもないが5分しか待ってないし、待ったと言うほどでもないのでこれでいいだろう。


楓「そか! ありがとね!」


 天野はにこっと笑う。やっぱり可愛いなと僕は改めて思った。


楓「じゃあ行こっか!」


悠「うん!」


 僕らが向かうのは数駅先にある、あるデパートだった。切符を買い、僕らは電車に乗る。通勤ラッシュでもないのになぜか人がとても多かった。ので僕らは立っている状態だ。


悠「えっと、降りるのは3つ先の駅か」


 僕は天野さんに聞く。


楓「そうね。降りて駅を出たらすぐにデパートがあるらしいから迷子になる事はなさそう」


 そんな事を話していると不審な動きをしている男を僕は見つけた。天野にどう見ても近付いてきているのだ。僕はキラリと目を光らせて様子を見守っていたが、その男は天野のミニスカートの中に手を入れようと伸ばしてきていた。つまり痴漢だ。それを僕が見逃すはずがなく、


悠「天野、ちょっとこっちにいて」


 天野は(え?)と言う顔をしていたが、僕が即座に天野を引っ張ったので痴漢は失敗に終わった。


痴漢男「ちっ」


 その言葉を残して今停車した駅のホームへと逃げ出した。僕は見逃すはずもなく追いかける


楓「ちょっと!?北村!ここじゃないよ!?」


 何も気づいていない天野も電車を降りる。


悠「その人痴漢しようとしてました!捕まえてください!」


 僕はホームにいるみんなに急いで呼びかける。


楓「え!?」


 全くついていけてない天野は今は置いといく。その呼びかけを聞いていた駅員さんと数名の通行人が捕まえに走ってくれ、捕えられた。


痴漢男「俺は何もしてねぇ」


 そう言って容疑を否認している。が、電車から降りてきた人の中に目撃者もおり、その男は言い逃れができなくなり警察に連れて行かれたのだった。


楓「私痴漢されかかけてたの?」


 天野は不安そうに聞いてくる。


悠「そうだよ」


 このような事態になってしまえばもうどう誤魔化すこともできないので正直に言う。


楓「そっか。それでも北村、私のこと守ってくれたよね。ありがとう。それに痴漢男を捕まえに動いた姿もかっこよかったよ」


 天野にとっても褒められた。(正直嬉しすぎて死ねるー)そんな事を思っていたが、


悠「ありがとう。じゃあ行こっか」


 この出来事で時間をだいぶ使ってしまったため僕らは急いでデパートに向かうべく、また電車に乗るのだった。


 


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 〜後書き〜


 この作品を読んでいただきありがとうございます! 読者様からのコメントもあり、わかってはいたのですがラブコメの注目の欄にこの作品が載っておりました! 皆様、本当にありがとうございます!! 読者様に教えていただいた時ももちろん嬉しかったのですが、こうやって自分で見るとさらに嬉しさが込み上げてきますね笑 次は現在は週間ランキングで100位目標に向けて頑張っていきたいと思います! これからもこの小説をよろしくお願い致します!!

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