買い物デート編
第18話 買い物デートの約束
僕は柳さんの告白を断った後に、約束をしていた天野の家にやってきていた。
楓「北村遅かったね。何かあったの?」
悠「イヤ? ナニモナイヨ?」
思わず片言の否定になってしまったが
楓「そか」
どうやら何とも思ってないようだ。
楓「じゃあ早くゲームしよ! オンライン対戦で鍛えたからもう負けないよ!」
よっぽど早くゲームをしたいらしく、楓はそわそわしている。そこに冬美さんが出てきて申し訳なさそうに言う。
冬「ごめんね、北村君。この娘の相手をしてやってください」
悠「いえいえ。楓さんと試合する為に来たので」
冬「じゃあちょっとの間席を外すけど」
冬美さんは僕にしか聞こえないような距離で
冬「私がいないからって楓のこと襲ったりしちゃダメだからね?」
悠「するわけないでしょ!?」
冬美さんはふふっと笑って部屋から出ていく。(本当に襲うとかそう言うことが言われることの多い日だな……)そう思い小さくため息をつくのだった。
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それから思う存分ゲームを楽しみ、そろそろお開きにするかと言うときに楓は衝撃的な事を言う。
楓「ねえ、北村君! 私と買い物いかない!?」
悠「は!?」
冬「あら、楓。もしかしてデートのお誘い?」
とっくの前に戻ってきた冬美さんがニヤニヤした顔でこちらを見ている。楓は「ち、ちがうもん!」と否定はしているものの顔を真っ赤にしているし、こっちまで恥ずかしくなってきた。
楓「ただ私はもうちょっとで
僕もそれは正直助かる所だ。誕生日が近いと言うのは知っていたがプレゼントに何をあげるかすごく悩んでいたのだ。
悠「あぁ、そう言うことね! 僕もプレゼントで悩んでたし! いいよ! 2人で行くの?」
なんとか普通に対応しつつ、これがデートとなるかただの買い物になるかと言う運命の質問をした。
楓「き、北村は2人がいいの??」
(いや、何でそこ僕に聞く!?)本気で言いたかったが
悠「まあ、ね? そりゃ」
浅く好きだと認めたようなものだろうがこの際、2人きりで出かけたいので致し方ないと思う事にした。
楓「そ、そっか。じゃ、じゃあ2人でいこ?」
悠「う、うん!」
この時点でデート確定な訳だ。(よっしゃ!きたぁぁぁ!!)心の中で大きなガッツポーズをしていると
冬「本当に付き合ってないの? あなたたち」
「「付き合ってません!」」
シンクロした。
冬「………そう。」
(もうどっからどう見てもこの2人両思いでしょ!? もう、早く付き合って欲しいものだわ)冬美さんはこんな事を思っているのだった。
楓「まあ、時間とかはまた連絡するね!」
悠「うん! わかった! じゃあまたね」
楓「うん! バイバイ!」
そう言う事で楓とのデートが確定したのだった。
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