第3話(4)
「はっ!!」
ゴォッ
私の手から出た炎は瞬く間に近くのスライムを一掃した。
「アリーゼちゃんすごい・・・!」
「まだまだ!」
魔力を手ひ集中させると、瞬く間に私の両手が炎で包まれ、大きな炎の手となった。
「はぁああ!」
ザンッ ザンッ
鋭い炎の爪は、スライム達をあっという間に炎に包んでしまった。
「あ、アリーゼちゃんかっこいい・・・!!」
セレスはキラキラした瞳で私を見つめてきた。
伊達に2年間もジルにしごかれてないからね!!
「でもキリがないわね・・・。せめて発生源とかがわかれば・・・。」
スライムはいくら燃やしてもどこからか湧き上がってくる。
何か原因でもあるのかな・・・?
「発生源・・・?あっ!」
「セレス?」
セレスは何かを思い立つと、いきなり私の横に立ち、森の奥を見つめて口を大きく開けた。
「あ――――――――――♪」
そしてセレスは大きな透き通る声を森中に響かせた。
「わっ」
耳が痛い・・・!
私は咄嗟に耳を塞いだ。
「あ!アリーゼちゃん!ごめんね・・・!」
「ううん、大丈夫だけど・・・今のって?」
「私、少しだけど音の魔術が使えるんだ・・・。今のは超音波でこの森のスライムの数と発生源を探知してみたの。」
音の魔術・・・!私はまだ使えないやつだ!セレスすごい!
「それで、どうだった?」
「この森いるスライムの数はザッと600くらい・・・。それと、ずっと先に大きなスライムがいたよ!」
そう言ってセレスは森の奥を指さした。
大きなスライム・・・。
もしかしたらそいつがスライム大量発生の原因かもしれない!
「よし、行ってみよう!」
「い、行くの!?ちょ、ちょっとアリーゼちゃん~!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます