幼馴染の小さな胸
「失礼します~先生は、いないか。とりあえず、紫苑を寝かせて……うわっ、凄いこぶ。これはだいぶ強く打ったな」
俺は紫苑をベッドに乗せ、彼女の頭をさすると、後頭部の辺りにかなりの張りがあった。
「起きたら手当しないとな……」
そうポツリと呟いた時
「んっ……るーちゃん?」
「お、起きたか……」
意識を取り戻した紫苑に急に腕を掴まれた。さっきのトラウマが蘇り、思わず顔をそらした。
「えっと……」
そうだ。話し合い……話し合いをしないと。
「あのさ……」
「さっきはごめんね! るーちゃん!」
「えっ……?」
話を切り出そうとした時、いきなり紫苑がもの凄い勢いで頭を下げ、謝罪してきた。
急に謝られたもんだから、俺は拍子抜けた。
「さっきは感情に任せてあんなことしちゃって、ごめんなさい! 門矢さんと付き合って、いきなり家で一晩過ごしたことが許せなくて、あんなことしちゃったの! 本当は殺すつもりなんてなかったんだよ!」
そして、急に泣き出した。怒ったと思ったら泣くなんて、本当に情緒不安定だな……
「はいはい……」
正直「殺すつもりなんてなかった」という言葉にムカついたが、まずは紫苑を落ち着かせることが優先だ。俺はさっき門矢さんにしたみたいに頭を撫でようとしたが、なぜか手を振り払われてしまった。
「し、紫苑……?」
「こっちの手から忌々しい匂いがする……」
「はっ……」
無意識だったが、どうやらさっき右手で頭を撫でたらしい。
「その手で紫苑のことを汚さないで!」
「……」
いい加減にしろ! と言いたかったが、これ以上刺激するわけにはいかないと思い、無言を貫いた。
「どうせなら頭じゃなくて……ここを触ってよ! こっちの手で!」
「ん!?」
紫苑は俺の左手を掴み、それをおもむろに自分の胸に当てた。よく見たら、瞳孔が開いている……正気を失っているのか?
「ちょっと! いきなりなにするんだよ!」
この行動にさすがにびっくりしてしまい、思わず大声を出してしまった。
「どう!? 紫苑のおっぱいどう!? 柔らかい!?」
「えっ……えっと」
特別大きいというわけではなかったが、布越しからもわずかな柔らかさを感じた。ほかにも汗をかいており、それが制服に染みたのか、少しだけ湿り気と温もりも感じた。
「正直に言いなよ! どうせド貧乳とか思ってるんでしょ!? 紫苑に魅力なんてないと思ってるんでしょ!?」
「いや、まだ俺なにも言ってない……」
「言わなくても分かるよ! 男の子って大きいのが好きな人しかいないもん! 確かに紫苑のおっぱいは壁みたいだし、門矢さんとは天と地の差だよ! だから、どうせなら先に紫苑のおっぱいを揉ませて、感覚を脳裏に焼き付けさせてやる!」
「し、紫苑落ち着け! 話をしよう! 一旦止めてくれ!」
「どうして分かってくれないの!? だったら、こうしてやる!」
「おっ、おい!?」
紫苑はカーテンを勢いよく閉め、その直後、制服を脱いだ。それにより白く透き通った肌が露わになった。とてもキレイな肌をしているだけに、灰色という地味な色をしたスポブラがそれらを台無しにしていた。
「悪かったね! こんなブラで! 本当はもっとセクシーなのが欲しかったけど、紫苑のサイズに合ってるのはこれしかなかったの!」
「げ!? 俺の心を読まれた!?」
「やっぱりそう思っていたんだ! 布越しが嫌なら……特別に生チチを揉ませてやる!」
「ちょっと!?」
とうとうスポブラまで脱いでしまった。それにより、上半身だけ生まれたままの姿になった。それにしても、おっぱいまで白いな……
「ほら、特別に紫苑の生チチを揉ませてやる!」
「ちょっと!?」
俺の左腕がまた紫苑に掴まれ、また自分の胸に当てられた。だが……
「ほら! 制服越しなんかよりも断然いいでしょ! ちっぱいであることに変わりはないけど、多少の柔らかさは感じるでしょ!?」
さっきとは違い、生の感触であった。それに紫苑の言う通り、揉みごたえこそはないが、さっき以上の柔らかさと弾力は感じる。しかも幼馴染とはいえ、裸の女の子の胸を揉んでいる。だから正直、頭がどうにかなっちゃいそうだった。
「ほら! どう!? どうなの!? 紫苑のおっぱい、気持ちい!?」
そう聞かれると、答えはYESだ。だが、俺は紫苑と話をしないと……なにより、俺には彼女がいるんだ! 彼女以外の胸を揉むのは許されることじゃない!
「紫苑っ! 落ち着けぇ!」
欲望を理性でどうにか抑え、なにもしていない右腕で紫苑の腕を掴んだ。どうやら抵抗されることは予想外だったようで、あっさりと俺の左腕から手を離した。
「ちょっと!? 今いいところでしょ! 邪魔しないでよ!」
「紫苑……すまん!」
「痛っ!?」
俺は紫苑の頬にビンタをした。
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