第20話 理由


 もう、私は過去に迷いません。


 いつもポジティブにはなれないかもしれません。


 シゲさん、あのとき、打ちひしがれた私に背中を押してくださり、ありがとうございます。


 私は何があっても生きたいです。


 私が拙い文章を書き続ける原動力も、この変化の激しい世界で誰か一人でも私の書いた文章で心が楽になるのならば、本望だと思えたからです。




 前は賞レースにこだわり、届ける意味を見失っていたけれども、原点に立ち戻り、シゲさんとの出会いを決して無駄にしたくないのです。




 私が書き続ける理由はかつての私のような子供たちに届けることです。


 現在、多くの子供たちがかつてない困難に見舞われ、10代のときの私のような苦しみをすべての子供たちが背負っています。




 大人の私でさえも気が滅入るニュースが多く入ってくる中、私はシゲさんのエール、「ぶれないで生きるんだよ!」を胸にしっかりと持ちたいです。


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