第9話 実践法⑤ 二人からのエール
その⑤
・波乱万丈な成功者の言葉に耳を傾ける。
私にはどん底だったときでも必ず、思い出していた二人の成功者がいる。
そのお二人とは弁護士の大平光代さんと作家の柳美里さんだ。
お二人とも十代の頃に、かつての私のように茨の道を歩みながらも諦めず、暗闇から光を掴んだ人だ。
大平光代さんはいじめが原因で自殺未遂を経験し、その後、中卒で極道の妻となり、一念発起後、最難関の司法試験に一発目で合格したことで知られる。
柳美里さんは在日韓国朝鮮人というハンデを抱え、高校中退後、劇団に所属し、芥川賞を受賞する。
その後も波乱に満ちながらも、福島県相馬市で書店を営みながら執筆し、2020年に全米図書賞を受賞、ノーベル文学賞候補にもその名が挙がっていることでも知られる。
お二人の言葉で私は多くの災難に遭っても、そのたびに救われた。
ここで感謝を述べたいほど、お二人には命の恩人であり、生きるための目標となる人だ。
もし、今、つらいことがありすぎて死にたくなっている人は、誰か、目標となる人を探したらいい。
私も多くの言葉に傷つきながらも、お二人の人生とその苦難によって、発せられた言葉に救われた。
この文章を読んでくれている人に、一人でも多く伝わってくれれば、私はすごく嬉しいと思う。
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