15章…唾液ぐちゅぐちゅの睡眠薬ってどんな味かと思ったらあっさりしてて飲みやすいなんてことあるか!という夢の中

第15章…


唾液ぐちゅぐちゅの睡眠薬ってどんな味かと思ったらあっさりしてて飲みやすいなんてことあるか!という夢の中



改めて整理しよう

俺は姉貴がいる、姉貴は世界を代表する科学者で色んな研究をしている

それは兵器などを作るような暴力的なものではなくて

誰もが羨むような夢を叶えるもの

しかし、その姉貴の発明品も失敗ばかりだ

ダイエット効果があると言われて薬を飲んだ母親は家畜のような姿に

育毛効果があると言われて薬を飲んだ父親はハゲ頭になってしまった


そして、男気が上がると言われて薬を飲んだ俺は女になってしまった

そんな時だ、変態な俺は女風呂を覗くべく銭湯にやってきた

そこで出会ったのが不良少女の凛さんだ

なんの気も知らずに俺に話しかけてきて

俺は凛さんのおっぱいを目の当たりにした

今見てしまえば股間のサブマシンガンもリロード無しで無限に発射出来るだろう

しかも、ちくびーむに触れてしまいそのあまりの衝撃に俺は鼻血を出して気絶してしまったのである!!

あーまた触りたいあのちょっとした感触

もうそれしかないだろ!それに人生掛けてんだよ!


なんやかんやあって今やばい状況なんだが

みやびとかいう貧乳女にキスをされて男に戻ってしまった

そして恐らく、みやびが口に含んだあのお茶は睡眠薬が入っていたに違いない

くそ!なんでみやびなんかにキスされてんだ!

おまけにナニが立ち上がったんだぞ!

女なら誰でもいいとかそういう風に思われたらどうしてくれんだ!


そんな中俺はまた深い眠りに付いてしまう

遠い昔の記憶が蘇るようなそんな懐かしい夢を見ていた


恐らく俺が5歳の頃の話


「おっぱいポローン!ぷるぷるおっぱいポローン!」


乗れるようになった自転車を漕ぎながら街ゆく女の人のおっぱいを眺めていた


「うおーー!ゆさゆささんだ!!

おっぱいがゆさゆさ揺れてるー!」


まだあどけなさと無邪気さが残る可愛い5歳の俺は歩くだけで揺れるおっぱいの持ち主を見つけてはそれを眺めていた

これは子供という武器を使った高等テクニックだ

そんなテクニックを身に付けておきながらあのゆさゆさと揺れるおっぱいを思い出してムラムラした気持ちを晴らす術がわからないでいた

無知で若さのある俺は可愛いな


そんな時だった


「遥斗ー見て見てー!」


子供の頃の姉貴が俺に何かを見せびらかす

この頃の姉貴はメガネを掛けていた

いつからかコンタクトになって一丁前に色気づいてやがったのは覚えてる


「なんなんそれ?」


「空を飛ぶ傘!」


「えーー!!すっげー!傘で空飛べるの?」


「まだ電源入れたことないからわかんないけど

これなら飛べるよきっと!」


姉貴はこの頃から発明品を作っていた

どこで学んだのかわからないけど確か機械系が多かったはず

だからこそこの時の俺は空を飛ぶということに強い憧れがあったのかもしれない


「お姉ちゃん、何でも作れるの?」


「うん、作れるよー!お姉ちゃんに任せて!」


この頃の俺は姉貴のことをお姉ちゃんと呼んでいた

中学生に頃、お姉ちゃんと呼ぶことに恥ずかしさを覚えて以来姉貴と呼んでいる

その姉貴に俺はなんと


「透けるメガネ作ってくれよ〜」


鼻の下を5メートルくらい伸ばして姉貴に聞いた


「透けるメガネかー物理と科学と神経だよね」


「よくわかんないけどお姉ちゃんがそのメガネを開発したら

お姉ちゃんのことヒーローって呼ぶよ!」


「ほんとに!?尊敬出来るお姉ちゃんになれるかな?」


「あったりまえさ!

だからもっと発明品増やしてさ!

俺の夢を叶えてくれよ!」


「うん!」


うん!俺この頃からクズだな!

クズなのはわかったけどこの頃の俺ってめちゃくちゃわんぱくじゃない?


近くに沼がある。そこでよくザリガニとか小魚とかをスルメで釣ったりしてたんだよな

姉貴と一緒にその沼に行く


「遥斗ー?気をつけてね、ここから先は出ちゃダメって書いてあるからね?」


「わかってるよ貧乳女」


子供の姉貴に貧乳という5歳の俺

なかなかのぶっ壊れ具合で頭が上がりません

ここから先は出ちゃダメって看板が書いてある

確かここから先は沼が深くなるからだ


「お姉ちゃーん!釣れたー?」


「釣れないよー遥斗が走り回ったらザリガニ逃げちゃうんじゃない?」


「えーこの世はつまらんなー

何が楽しくて生きてるのかわからん」


このガキ早く死ねって感じだね


「あ、遥斗!そこ行っちゃダメだって!」


「え?」


【バシャーン!!】


俺は足を踏み外しここから先は出ちゃダメの先に言ってしまう


「遥斗ー!」


姉貴は一回り大きな声で叫んだ


「………」


ここから先は出ちゃダメの看板の先はまだ深くは無かった

踏み外しでずぶ濡れになった俺は驚きすぎたそのまま倒れた


「あ、あぶねー、死ぬかと思った」


「もう!早くここから離れて!」


姉貴の声が聞こえて俺は立ち上がる

すると


「ん?」


俺は違和感のする方へ目を向ける

俺の股間にザリガニがいた

そして


【ザクッ!!】


「ぎゃああああああああああああ!!!!!」


俺の幼いポークビッツにザリガニが食らいついた

お、お前のエサはスルメだ!ポークビッツじゃねー!


俺はその勢いのまままた足を踏み外す


【バシャーン!】


「は、遥斗!?」


「………っ!!!」


俺は今度こそ血の気が引いた

沼が深くなっていたからだ


「うわあああああーー!!!」


俺はそのまま溺れてしまう

沼は少し流れて姉貴との距離が離れる

本格的にやばい…そう思った時だ


「遥斗ー!!」


姉貴もここから先は出ちゃダメの先に入って俺の手を掴んだ


「お、お姉ちゃん!」


「遥斗、お姉ちゃんに捕まってて」


「う、うん!」


姉貴にがっしりと捕まる俺は涙を流している

姉貴は例の傘を取り出した


【ウウウウイイイイン!!】


モーターみたいのが回る音がする


「お願い…飛んで……」


【バッ!!】


姉貴の傘は勢いよく開いて


【フワッ!】


俺と姉貴を持ち上げた


「おおおおーー!!!」


ほんの少しだけど本当に空を飛んだんだ

姉貴の発明品のおかげで助かった…


沼から上がり姉貴は俯く


「お、お姉ちゃん、ありがとう」


俺は素直に姉貴にお礼を言った


「遥斗ー!!」


姉貴も俺を抱きしめる


「もう無茶しないで!」


「ごめんなさい」


素直に謝る俺

そして俺と姉貴は後ろから誰かが来る気配を感じ振り向く


「だ、ダイジョウブデスカ??」


変な外国人だった

俺と姉貴は何もなかったからとりあえず頷く


「お嬢サン、ものすげーもんモッテマスネー

その傘、見せてクレイジーボーイ!

あ、間違えました、見せてクレナイデスカ?」


な、なんだ?この人

姉貴は恐る恐る傘を外人に渡す


「おー!これは!ナント!メイドインオネイチャン!

素晴らしい!天才だ!」


「だ、誰ですか?」


「ああーお気にナサラズニ

お嬢サン、無事でよかったデス

また会えると嬉しい」


そう言って外人はどこかに言ってしまった

そんな遠い昔の夢を見ていた



第15章…


唾液ぐちゅぐちゅの睡眠薬ってどんな味かと思ったらあっさりしてて飲みやすいなんてことあるか!という夢の中


溺れた時ちょっとおしっこ漏らしたんだよな

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姉の作った薬せいなのかおかげなのか……って誰が感謝するか!という物語 ゆる男 @yuruo

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