第50話 ジキルとハイド
うぅ…
何度やっても慣れないぜ。
4日前に時を戻したが…シャドールームは無事だが、アナザーワールドは消えたか。
ま、4日経てば戻ってくるだろう。
目を開けたまま失神状態のアイミー
口を開けたまま気絶してるエイミー
美女2人の面白い顔だ。
『ん…気持ち悪い…うっ』
『は…ぁ…目がぐるぐる…うぇっ…』
目覚めたか…どうだ?
『パパは…』
『パパ…いるの?』
成功だ。
「家にいるかもな。目眩が収まれば送ってくぞ」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈40分後┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『パパ居る?』
2人が家の玄関を開けると、扉の向こうで出迎えたのは
『パパ――』
『ホントにいた――』
『生きてる―!』
「おいおい、2人ともどうしたんだ。生きてるって、まるでパパが死んでるみたいじゃないか」
じゃ、よろしくやってくれ。短い間だが。
アイミー達の依頼も一段落したし、樹海の先にある海の向こうの大陸へ行ってみたい。
が、いま行っても逆行させた日付になれば全て無かったことになってしまう。
未来は分からないけど、ミーナを助けたかったが過ぎてしまった過去の出来事って変えられなかったし…
あれ?俺の性格戻ってる?
今朝、大事な話があるのとアイミー姉妹お揃いで俺のアパートへ来るなり、
『パパがまたいなくなっちゃった』
『パパ、昨日は何処にも行かないって…』
『だから…』
今更時間を戻しただけだ、なんて本当のことなんか言えない。
駄々をこねる2人に、
「4日前、あの魔法は一度きりだと言ったなずだよ」
「暫く家で待っててごらん」
と諭しすと、
『いつもと違う。何か別人みたい』
『きょうは感じいいよね。アキラさん…なの?』
(両方とも・お・れ・だ・よ)
((💡))時を戻した後に、アナザーワールドが出来上がった当日
ズルいことを思いついちゃった。
俺だって・お・と・こ・だからさ。
あの日のあの時と同じようにエミがスシローから戻ってくるなり
「同んなじ!コンビニもスシローも。誰もいないけどメニューのオーダーパネルポチったら握り鮨が出てきたの!」
「ね、アキラ、ここで抱いて!今すぐ。ここで抱かれたいの!もう滅茶苦茶にして!」
全く同じだ。同じ状況に同じ場面に同じセリフ。まるで映画のように。
ただ違うのは…
エミを大地へ押し倒すと下着を脱がし、乱暴にブラを外すと…
((ボヨヨ~ン))
(すっげぇ――)
エミは初めてじゃなかったが腰遣いは中々のものだ。
「ね、今日危ない日だよ。子ども出来ちゃう…」
構わずエミの中でフィニシュする。
「産めばいいじゃん」
抜かずに第2ラウンドの開始だ。
「本当!うれしい!もっと深く入れて!中にいっぱいだして―!」
逆行した時間の中では新たに起きたこの出来事さえ無かったことにされる。
エミとはHの相性はよかったが、これが最初で最後かもと思うと寂しい気もする。
ズルいけど…
後日、
消えたアナザーワールがやっと戻って来た。
あと数時間か。
時間が戻る前にアイミーとエイミーをアナザーワールドへご招待だ。
恥ずかしがる姉妹と露天風呂で冷えた生ビールを飲む。ご機嫌な気分だぜ。
けどおっせーなぁ、あいつら。
『お待たせ~』『しましたぁ~』
お、来た…って、水着…着てやがる。
「おい、それ脱いでこっちへ来い」
『また性格変わってる』
『悪い男ってカンジだよ』
「ぶつくさ言わずに早くしろ」
『ハイハイ』
『怒りんぼ…イ――だ』
しゃべり方でアイミーかエイミーなのか分かるが黙ってりゃ区別つかね―なぁ
あ、今度はバスタオル巻いてきやがった。
ま、いっか。
「生、冷えてるぞ」
『ビールよりワインがいいなぁ』
『わたしはロゼ』
「そうか、ワインもいいな」
『え、バスタオル。ちょっと、なに?』
ワインを取りに行く振りしてアイミーのバスタオルを剥ぎ取ると、
太腿を持ち上げ、妹に見せつけるようにアイミー股を大きく広げた。
パックリした割れ目の奥まで見えるように。
『やだやだやだ――いやぁぁぁ――!』
『ダメ――!見ないで見ないで見ないで!』
『お姉ちゃんの…見ちゃった見ちゃった見ちゃった…』
『変態!酷い酷い酷い』
『まだ誰にも見せたことない…』
「いま見せただろ、妹に」
わたし…妹に・見・ら・れ・た…
『なたをを殺してわたしも死ぬわ!』
「なに言ってるんだ。一卵性の双子なら色も形も具合も同じだろ」
『ううん、お姉ちゃんボ―ボ―だった』
『エイミー!あなたなにいってるの!』
「お前の見せてみろ」
『ほら』
お、薄いな。
『あなたなんか毛がないじゃない』
『あるよ、少し』
「じゃ、始めるか」
『え、何を?』
「アレを」
『うそっ、ここで!』
『いやっ、いっやぁぁぁ――妹が見てる――!止め、やぁぁぁだぁぁぁ』
『ダメ――、やだやだやだやだ、い、いや、い、痛った――ぃぃ――』
『お姉ちゃんの…やってるとこ見ちゃった、見ちゃった…』
「次はオマエだ」
『もっと、優しくしてほしい…』
「忘れられない夜にしてやるぜ」
時が戻れば憶えてないけどな。一粒で二度美味しいってやつだ。
(マジで俺だけど俺じゃね――これじゃジキルとハイドじゃん。
でも気持ち良かった…)
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