第42話 貰えるものは頂く主義

結果としてジャークとその部族たちの集落で少しだけスキルポイントを頂いて無事帰還するのだが《ミニュケーションツール・テレパス》を授かるまでは会話が通じないのでもっぱらコミュは身振り手振りだった。

 

ジャークの来客(ついて来ただけだが)ということで、ぬるーいぶどう酒が振舞われた。天然酵母かな。この世界にもぶどう酒があるんだな。

ジャークは呑まないのか?と尋ねると、一瞬で無くなっちまうからだとか。

(アルコール度数低いし、生温いし、渋いし、本格的なワインと飲み比べさせたら驚くだろうな)

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《ミニュケーションツール・テレパスの処理が完了しました》

またまた便利ギフトを授かったけど、テレパスってことは意思疎通…


早速テレパスを通じてコミニュケーションを図る。

山を刳り貫いて住居にしているのは身長3mと大柄な体躯をした竜人族という種族で12.5mもあるジャークは例外種らしい。

鱗で覆われた体躯はちょっと見だと♂♀の区別がつかない。

ハイパーソニックというジャークと似たような能力で獲物を狩って生活の糧にしてるのだとか。


人種の裸が珍しいのか挙って俺のアソコを触りたがる。

『こいつの股にある毛で覆われた棒は何だ?』

『人族の尻尾かも知れんぞ』

『赤子のオモチャじゃないか?』

『引っぱってみよるか』

((やめてくれ、それはオモチャじゃないんだ))


住居の採掘中に出てきたものだという山積みになった綺羅びやかな宝石が気になって仕方ない。

集落の並びに山水が流れる川で底に大量の砂金を見つけた。

一体幾らになるんだろう?

と興奮してチンチンがムズムズしだした。

今回は砂金を掬うザルがないので諦めたけど…


自給自足の彼らには金や宝石の価値など無いに等しい。

呉れてやるというので巨大なルビー、サファイヤ、ダイヤの3つの原石を選ぶと世話になった竜人族の集落を後にした。


気のいいやつらだった。去り際にまた来いだと。また来るよ、お土産もってな。












 









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