第36話 エルフィー族

どうやらこの世界と地球とは同期してるかのように進む時間は大差ないようだ。

スマホの目覚ましを真夜中の1時にセットすると暫しの休憩。


アラームが時刻を刻む。時間だ。戦闘開始と行こうか。

シャドールームからジャングルの森へ戻る。

ここはエルフィーテリトリーから離れた場所だ。

当然と言うか夜中のジャングルは暗い。夜目など効かないし…


シャドーマンを呼び、その後をついて行く。さすが闇のエキスパートだ。

昼間のように見えるの…

見える!俺の目と…シャドーマンの見てる景色、それが俺にも見える!昼間のようにハッキリと。

同期?波長?これもレベルアップした恩恵だろう。レベル2様々だ。これなら…


ガラス状(おそらく結界?)の切れ間からテリトリーと思しき森へ侵入した。

「あっ」

暗闇からビーム光線のような発光体がシャドーマンの頭部目掛けて飛来する。

命中するものの発光体はシャドーマンの頭部を擦り抜け、地面に命中する。


あそこか…シャドーマン死んだ振りしてくれ。

やや間をおいて…来たな。シャドーマンの方へ2人組が歩いてくる。

やはり女だ。


死んだ振りしたシャドーマンの目線から覗くと、昼間の2人とは違うがこいつらも容姿端麗だ。

イシイとバナナじゃないのは好都合だ。アストラルディオで霊体になり女2人へ近づくとルーンナイフを矢継ぎ早に繰りだしLPを稼ぐ。

40、80、120、300、600 852…よっしゃー!思ってたより稼げたぞ!


どれどれこいつらを鑑定して見るか。

「鑑定」

エルフィー種・LP887と731・ステータスは…女。まぁ女だよな。

名前がサハラ…ビリアン…覚えづらい…

こっちはLV810か。こいつの呼び名はハートだな。こっちはLV893…ヤクザ…か。

うん、これなら覚えやすい!


で、強さ並。強さ並って…これで並!

(エルフィー、長ったらしいので縮めてエロフにしよう)

エロフが並の強さなら、他にどんな強敵が、化け物が、このジャングルに潜んでいるってんだよ!並でも勝負にならないってのに…


「なんなのこいつ、黒い人影?」

「人の形をした影…初めて見たわ。死んでる?触ってみようか」

「キモい、触るくらいなら。えいっ」蹴った。その蹴りは空を舞う。

「やっぱり…」

「これじゃ持って帰れないわね」

「ちょっと、持って還るつもりなの!?」

「サラハ、なにか感じないか」

「どんな風に?」

「肌に纏わりつくような…視線」

「ビリアンがそう感じるなら…いるのね。ナニかが」

「デメンションアイ!」

ヤベっ

速攻でアストラルディオを解除し、再びシャドールームへ逃げ込む。

シャドールームへ移動した時点でシャドーマンは自動解除されている。

(全くシャドールーム様々だよ)


勘がいいやつらだ。強さは並でもダテにハイレベルじゃないってことか。

一筋縄じゃイケそうもないし、完全に警戒されてるよな。

俺の本体を安全な場所で保管できれば浮遊体と化してエルフィーのテリトリーへ侵入し、

片っ端からル―ンナイフでLP奪えばライフポイント百万超えも夢じゃない…かも。


ハートとヤクザから奪ったLPは852。


ま、第2の我が家シャドールームで一時の休息といきますか。


旨い!風呂上がりのビールが疲れた肉体の隅々まで染み渡る。

つまみは秘伝いわし蒲焼と焼鳥タレ味の缶詰で。

最後はカップスターカレーうどんで〆る。

少し寝て、宵の口になったら演技でもするか。男優賞もらえるかな。


Tシャツにジャージ、シューズに着替える。以前の服装はイシイとバナナ達に見られてる。用心に越したことはない。


スマホ時間だと今は夕方の6時過ぎだ。

タオルで作った即席の白旗を持ってシャドールームから抜けだすと、エルフィーの攻撃区域へと足を向けた。




























┈┈┈┈┈┈┈


旨い!風呂上がりのビールが疲れた肉体の隅々まで染み渡る。つまみは秘伝いわし蒲焼と焼鳥タレ味の缶詰で。

最後はカップスターカレーうどんで〆る。

少し寝て昼頃から演技でもしようか。


Tシャツにジャージ、シューズに着替える。以前の服装はイシイとバナナに見れれてる。用心に越したことはない。


タオルで作った即席の白旗を持ってスマホ時間の11時頃、シャドールームから抜けだすとエルフィーの攻撃区域へと足を向けた。




























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る