第34話 SOUL✞9
冷たいビールで喉を潤す。美味しい。シャドールームに感謝する。
カップ麺をつつきながらの回想。蛇王も倒して、命掛けで倒してもレベルがないから
自分の強さがワカラナイ。
だけどアストラルディオの一部、アストラルファントム。
名前はカッコいいけど、要は俺が浮幽体と化した幽体だ。
それが普通にレベルアップした。したけどさ、スキルボードにSOUL✞9
と表示されてて。新たにさ。
それを「鑑定」すると《SOUL✞9の生命があります》
だって。命が9つ。凄いよ、凄いけど、レベルのないただの人だよ。
命が9つあるだけで、すぐ殺されちゃうじゃん。不安…
悩んでもしょうがない。前向にいこう。
ところでスマホの時刻はPM9時前だけどシャドールームと異世界の時刻っで同じ?
分かんないけど飲んだら眠い…疲れたし今日はもうシャワーして寝よう。
zzz...
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スマホ時刻はAM4時50分。
じゃ、ライフポイント集めに行きますか。
ライフポイントが貯まればシャドールームも進化してくみたいだし、
アストラルディオの神の鉄槌・神の一撃もどんな威力なのかと興味が湧く。
涼しいシャドールームから暑いジャングルへとワープ。
蛇王を倒したジャングルへと再び戻る。
地上への転送ゾーンが何処にあるのかとか,もう見当もつかないや。
空飛べたらなぁ、とボヤきながら道なき道を踏破していく。
小山のような丘に洞窟発見。寄り道はダメだよな。といいつつ中を覗てみる。
中はひんやりして気持ちよさそうだ。
行ってみるか。洞窟の中へと足を向けた。
ここも光が届かないのに発光現象が機能しており中は明るい。
途中で洞窟の穴が2つに分かれてどっちに…
何か来る!
《ガサガサガサ》
この感じ、嫌な予感が。きた――!
「だ――やっぱりだ――!」
でっかいゴ・キ・ブ・リ・1m位のがいっぱいこっちくる――気持ち悪い――
怖ぇ――
シャドーウォーカ――間に合わね――死ぬより気持ち悪ぃぃぃ――
《SOUL✞9》
命を①つ削られながら先頭のゴキブリの影へ潜り込む。
俺1度死んだのか。
死んだ感覚もないがスキルボードのSOUL✞9が✞8になっていた。
「アストラルディオ!」
影の中から霊体へとチェンジすると、ゴッキー集団へルーンナイフを撃ちまくる。
ゴッキーのライフポイントが砂時計をひっくり返したように溜まっていく。
「出せるか?」
「クリティカルブーメラン!」
出ないや。けどポイント溜まったし。そろそろお開きに…ってコイツらアイツから逃げてたのか。
オオムカデ。4~5mはある。
酸素濃度が古生代並みなのか?その割にグリ公は小柄だし。
考察しても答えは?だ。
それよりライフポイント稼ぎだ。
オオムカデにもルーンナイフをブチかます。
大分溜まったかな?早くライフポイントを貯めたい焦燥感に駆られる。
今はこいつらさえ倒せない自分が歯がゆい。実力が伴わず、まだまだ弱いからだ。
俺のHPはおそらくゼロのままだ。
命が10も在ろうがHP0のままで死闘するほどうぬぼれ屋じゃない。
アストラルディオを解除し、一旦シャドールームへ避難する。
「スキルボード」
試しにSOUL✞8に減ったへスキルポイントを1つ振って✞9に戻してみる。
戻った、成功だ!
獲得したライフポイントはP66
オオムカデがP30、ゴッキー達が9匹でP36か、多分。
腕と太腿の傷が全く痛まない。医療サポーターをずらし傷の具合を見る。
腕と太腿の傷が治って…いや傷自体が消えてる。死ぬと元の健全な身体に戻るのか。
こいつは凄いや!なら…腕や足が切断しても死ねば…戻る…?試さないけど。
ビールが飲みて―
シャドールーム!
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