会心の魔術師!勇者パーティーを追放された俺は、隠れユニークスキル【確定追加効果】の覚醒で無双しまくり!戻って来いなんて知りませんから~

水間ノボル🐳@書籍化決定!

第1話 魔術師の俺、勇者パーティーから追放される!

「このクズ魔術師!さっさとパーティーから出て行け!」

 

 たった今、追放宣告された俺は、魔術師アルス・ゴットフリート。18歳だ。

 そして、俺を「クズ」と罵ったこの男は、勇者のクロノス・ダンテだ。


 ここは、冒険者の酒場だ。


 みんなが追放される俺を哀れみの目で見ている。

 

「お前にどれだけ経験値を分けてやっても、全然、攻撃魔法を覚えないじゃねえか!」


 たしかに俺のLvは今、30だ。

 もう30もLvがあれば、そろそろ上級の攻撃魔法や全体攻撃魔法を覚えてもいいこころだ。

 しかし俺は、防御を上げたり、素早さを上げたりする補助魔法しか覚えていない。


「このパーティーは、魔術師の全体攻撃魔法を期待していたんだ。だけどお前ときたら、ダメージソースになる魔法は何も使えねえ。もうお前の居場所はない!」


「クロノス、落ち着けよ……」


 俺がクロノスをなだめようとした時、


「さっさと出てけ!このクズがあああああああああああああああああああああ!」


 ビールを顔面にぶかっけられた。


 剣士のガイウスも、聖女のクリスタも、他のパーティーのメンバーは見て見ぬフリだ。

 誰かひとりくらい、止めたりしないのかよ。


「はあ……わかったよ。お前がそこまで言うなら、俺は去るさ」


「出て行けえええ!このAランクパーティーにクズ魔術師はいらねえ!」


 俺なりにパーティーに貢献してきたのにな……

 マジでどうなっても知らんぞ。

 俺は、冒険者の酒場を出た。


 ……さて、これからどうするか。

 もう冒険とかダンジョンとかランクとかどうでもよくなった。

 辺境の田舎でまったりスローライフでも送るか。

 この大陸で一番のどかで平和な辺境は……テーベだ。

 町の近くに美しい森があって、エルフが住んでいるらしい。


 よし、俺のまったりスローライフの始まりだ!

 

 


 


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

会心の魔術師!勇者パーティーを追放された俺は、隠れユニークスキル【確定追加効果】の覚醒で無双しまくり!戻って来いなんて知りませんから~ 水間ノボル🐳@書籍化決定! @saikyojoker

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ