第26話 破裂する劣等感に逆らうは尊厳

 潰れた全休の二日目。今日は応用魔術の授業の日である。また三十分の道のりを経て、大学に登校していた。

 しかし、大学に向かう足取りは昨日より重くなかった。それは終わりが見えていた魔術に新たな活路が見出せるかもと考えているからだ。


 あれだけ魔術に憧れを抱いていたフィルだが、イメージしていたのは詠唱することで火やら水やらを出せるもの。けれど実際は、卓越した記憶力を求められるフィルには不向きとしか言えないものだ。

 努力が必ずしも実ることがないのは痛いほど知っており、この世界の魔術はその類である。


 ただ、理解しているからといって簡単に受け入れられるほど人間はできていない。たとえ無駄だとしても足掻き、何かないかと抜け道を探してしまう。

 今日の授業に向かう中にも現状況の打破を期待してしまっている。それがどれだけ細い道筋だとしても考えずにはいられない可能性なのだ。


「――どうかおねがいします……魔術ができるようになりますように……」


 教室の扉の前に立ったフィルは手を合わせて祈りの言葉を呟く。


 神の存在を認識してから、神に頼る頻度が増えてきた気がしてならない。ただ、こんなこと神以外の何に縋ればいいのだろうか。


 そうやって自分を正当化して、フィルは扉を開けた。

 今日は時間に余裕を持っていて無くすこともなかった。扉の先に見えた教室の席は所々開いているようで、フィルが最後というわけではなさそうだ。


 そして、教室を見渡したついでに熱い視線を向けてくる人が目に入る。

 この授業を誘ってきた人で、今は視線を送るだけにとどまっているが、もう数秒もすればフィルの方へ歩いてきそうである。


 そんなことをされたらこの比較的静かな教室が騒がしくなりかねない。自分から人に近づくことは得意ではないが、騒がしくなるのは好ましくない。


 フィルは断腸の決断を思いでその人へ近づいていった。


「フィルさん、おはようございます」


「……おはよう、クラウディア」


 隣の席に座ると、エイラは機嫌よく挨拶をしてくる。それにフィルは控えめに返事をした。

 ニコニコと可愛らしい笑顔を向けてきてくれたが、フィルはどこか冴えない様子。


 そう。元々距離感が掴めない人のトップスリーには入っていたが、先日ユリウスに変な誤解をされたことでさらに分からなくなっていたのだ。どこか変に気を遣っている気がして自然と目が合わない。

 せめて顔には出さないように、変に悟られないようにしていた。ただ、


「……フィルさん、何かありましたか?」


「……いや?」


 女性というのは変化に敏感なようで、エイラは顔を覗き込み目を合わせてくる。

 相変わらずの低クオリティな誤魔化しをするが、それが決めてとなったようで、


「やっぱり何かあったんですね。私、相談なら乗りますよ?」


「……そういんじゃないんだ、相談が必要なあれじゃないんだよ……」


 あなたのお兄様が原因です、なんて言えるわけがないだろう。

 フィルは顔を逸らして、心の内にそのモヤモヤを隠す。エイラは納得していないようだが、それ以上掘り下げる気はない様子。必要以下の不干渉が素晴らしく心地よい。


 すると、


「――アデルベルトさん。おはようございます!」


 声の方を向けば、アーツが立っていた。

 フィルが持っているのはレナードと一緒にいて、よく怒っている常識人というイメージ。ただ、レナードがいない状態、彼女だけで話し掛けてくるのは少々意外であった。


「アデルベルトさんもこの授業取ってるんですね。剣もできてその上魔術もできるなんて、ほんとなんでもできるんだなぁ」


「いや、魔術はそんななんだけど」

 

「そんなそんな、謙遜はいいですよ!」


「うんん……」


 決して謙遜などではない上に、どちらかといえば"そんな"レベルであるかも怪しい。そもそも隣にいるエイラ頼りである。


 しかし、それを言っても信じてくれる気はしない。彼女の目から過剰なまでの敬意を感じる。

 身の丈に合わない尊敬ほど息苦しいものはなく、それを否定できないのももどかしい。


 そして、


「そうそう、レナードから聞きましたよ。ユリウスさんに何か言われてたって」


 ――きっと彼女が話し掛けてきたのはこれを聞くためだったのだ。


 ただの雑談に見せかけた野次馬精神。

 誰にも迷惑をかける気はなかっただろうが、それを聞いてほしくない人が隣にいて彼女はそれに気付いていない。フィルは終わりを悟って目を瞑った。

 すると、


「誰にも言いませんから、どんなことを……――」


 アーツはすぐ隣にいたエイラに気付いた。

 面白いぐらいに表情を七変化させて、どのような言い訳をするか考えているようだ。

 最終的に明後日の方に目をやると、


「――エイラさん、おはようございます。もう授業始まりますね。それでは」


 この場からの逃亡を選択した。

 数秒前までは平穏だった二人の空間はあっという間に気まずい雰囲気を纏う。それをした張本人は幸運なことに随分と離れた席に座っていて、顔を逸らしている。


 しかし、問題から目を逸らす彼女を責めることはできない。

 だって、フィルは現在進行形で隣から向けられる視線から逃げているのだ。

 ただ、今度のエイラは簡単に引く気はないようで、


「フィルさん……お兄様から何か言われたんですか?」


「……昔、エイラさんを助けたお礼を言われただけですが?」


 嘘は言っていない。全てを言っていないだけだ。

 しかしエイラは納得した表情を見せない。フィルが意図的に隠していることを勘付いている。


「それと他に何を言われたんです、それだけじゃないでしょう?」


「……覚えてないなあ」


 そっぽを向いて、もう一つのことは意地でも話さない気概。対してエイラは顔を寄せて圧力をかけてくる。

 二人は互いに引く気はないようで、絶対に教えてほしいエイラと絶対に教えたくないフィルの根気比べが始まる――かと思われた。


 唐突に二人の会話は止まる。教室の扉が開いて、おそらく先生の風貌をした女性が入ってきたのだ。

 オーバーサイズのローブを着て、今にも寝そうなほど眠そうにしている彼女はのそのそと教壇に立つと、何の前触れもなしに口を開いた。


「えー、こんにちわー……ボク、この授業を担当する"フレア"です。まったりよろしくー」


 その雰囲気に沿った話し方、フレアはまったりと授業を開始する。優しそうというか、それほど厳しい授業ではないのが分かり、どこかホッとするフィル。

 そしてフレアは「それでね」と続けて、


「この授業は魔術を極めようとする君たちを手助けしようというものだよー。魔素の効率がいい詠唱とか、魔術の理解を深める知識を教えたりね」


 おっとりとした雰囲気に似合わず、説明する口調は非常に軽快だ。新任の先生ではないようで、どれほど務めているか気になるところ。

 すると、


「もちろん、応用なだけあってある程度の基礎力を前提とするけど……まあ心配はいらないよね。これから半年頑張ってよー」


 その言葉を聞いてフィルは苦虫を嚙み潰したような顔。

 応用魔術を取る人はそれ相応に魔術を使いこなせるのだろう。基礎力がないフィルは授業についていけるか心配で仕方ない

 エイラに誘われて応用魔術を選択したフィルだが、基礎魔術を取っておけばよかったと思えなくもない。


 後悔のような思いを馳せていると、生徒を見渡していたフレアと目が合う。

 フィルを認識したフレアは分かりやすく驚いて、


「――あれ、え、君。アデルベルトさんの子だよね。へー、君魔術もできるんだねえ」


 と、ついさっき聞いたような文言を零す。

 だからか、フィルからは反射的に否定の言葉が出てくる。


「いや、できるかは微妙なところですけど……」


 そう答えると、フレアは目を細めた。

 謎の圧力があり、何か言いたげである。


「へー。ちなみにどこまで使えるの?」


「……魔方陣見ながらなら、中級まで……」


 控えめに言って、かなり盛った。

 ぶっちゃけ見ながらでも怪しいが、ここはサバを読むべきタイミングだと感が告げた。

 しかし、彼女から向けられる圧は収まることはなく、


「うーん……ちなにみ、いつぐらいから魔術に手を出してるの?」


「三年前ぐらい、からですけど……」


 ――そう言えば、彼女はふうと息を吐く。その様子からはというようなものが感じられた。

 そして、


「そっかー。ならまあ、あんまりかなあー?」


「……へ??」


 唐突に言い放たれる悲観的な言葉。

 しかも、フレアはそこからギアがかかったように口を開く。


「残念だけど、ってこと。どのくらい勉強したのかはしらないけど、三年やって中級を満足に使えないならその程度だねえ。三年懸けて中級を見ながらー、なんてのは普通あり得ないかなあ」


 雰囲気に似合わぬ、あまりにも率直で残酷なことを告げる。

 しかし、当の本人は残念というよりは「やはりそうか」という感想が浮かんでいた。この三年でおおよそ分かっていたことだった。


 ただフレアは、まあ、と繋げると、


「君は剣術が凄いらしいんだからそれで生きていけばいいんじゃないー?何も魔術も頑張らなくてもいいよー。両方が完璧である必要はないんだし」


「……」


 出てくる言葉が腹の底に溜まる。ふつふつと煮えたぎる。


 泣くか怒るか、人によって態度が変わってくる言動でフィルは後者であった。

 欠片あるプライドが今にも叫び出しそうで。否定したくて否定したくて堪らない。


 ――端的に言えば、魔術をやめたくなかった。


「この授業に関しては私から言っておくからここからは剣術に専念しなー。長所を伸ばしてこそ成長できるだろうしねえ、大丈夫、成績には影響がないようにするからさあ」


 最期にそんな言葉を言う。

 有難迷惑な授業からの追放であり、魔術の道を諦めろということ。

 フィルの願望とは真逆で、耐えられないこと。だから――




「何を言ってるんですか。確かに三年前と言いましたが、魔術に費やした時間はほんの微量なものなんですよ。つまりまだそれほど本腰を入れてないんです。それで才能がないなんて言われるのは心外なんですが?」




 一度否定を口に出したら止まらない。

 どこを取っても嘘しかないし、出てくる言葉にまことはない。

 ただ、言葉で説き伏せようとしたとき真実だけでは足りなかったのだ。


 見ればフレアは不服そうにしている。決して納得していない。

 そして、


「そうなんだ?うーん……」


 そうして、顎に手を当て悩み始める。

 フィルはこれでもかと嫌な予感がしていた。


 ――そう、フィルは嘘で自分の能力を偽った。

 身の丈に合わない評価は息苦しいと知っている。

 

 そして、"息苦しい"のは――能力以上の要求をされるからだ。


「なら、今日はもうやることが決まってるからぁ……来週、その中途半端な出来の中級魔術を完璧なものにしてきてよ。それができるなら魔術に時間を使うのを許容してあげる。けど、もしできなかったらこの授業には出ちゃだめだからねー」


 もう後戻りはできない。

 吐いた言葉は飲み込めない。

 フィルの手元に残されたカードは"強がり"ぐらいなもので、


「……余裕です」


 たった一言、そう返答する。

 それを聞いたフレアはニコニコとして、何も言わない。しかも、何事もなかったかのように授業の話に戻るのだ。

 しかし、その切り替えの良さがフィルにあるわけがなく、その全てが右から左へと抜けていくのだった。




「と、今日はこれで終わりね。それじゃあ来週ー」


 授業のおおよその説明を終えたフレアはマイペースな言葉を残して教室を出ていった。続いて生徒たちもバラバラと出て行くが、全員はフィルを見てから教室を後にする。


 それもそのはず。あれだけ大見得を切ったフィルは頭を抱えていて、非常に注目を集めていた。


「……フィルさん、その……大丈夫、ですか?」


 見かねたエイラが声をかけてくる。

 しかしこの様子の人が大丈夫なわけがなく、


「……なあ、今から一週間であの条件合格できると思うか?」


 出てくるのはそんな弱々しい言葉。決して軽はずみなどではなかったが、事の深刻さがのしかかってきているのだろう。


 エイラは顔を顰めて、返答に言葉を選んでいる。

 それがもう十分過ぎるぐらい答えを表していて、一週間後を思うと鬱になってくる。


「……頑張ればきっとできますよ……!」


「……そうか、ありがとな……」


 そんなエイラの気遣いが心に刺さる。

 彼女が向けるこの優しさはきっと、そういうことである。


「そ、それに私も協力しますよ!覚え方のコツとか、フィルさんが良ければ教えますし……」


「……それは、なんか悪いな」


「いえ!元は私が誘ったんです。一緒に頑張りましょう!」


 するとエイラは机をバッと叩き、立ち上がる。彼女らしからぬ突然な行動にフィルは肩を跳ね上げた。


「そうと決まれば、"大図書"に行きましょう!ほら、これから一週間詰め込めるだけ詰め込まないと!」


 人の優しさに溺れそう。今の彼女は光り輝いて見えた。


 ――そして、意気揚々と先を歩くエイラの後ろを歩き、大学内の図書館に辿り着く。"大図書"と言っていただけあって部屋は広大で、圧巻されるほどの書物が並んでいた。

 そして大図書に着くや否やエイラは、


「さあ、まずはある程度頭に入っている魔法を完璧に仕上げましょう。フィルさんがぼんやりと思い浮かべれるのは何ですか?」


「うーん……強いて言うなら"水、炎、土、氷"とかの"属性魔法"はまあまあ……それ以外の"補助魔法"とかは全然っていう……」


 ――ここで軽く魔法の種類についての説明をば。

 三年前、フィルが水を出した魔術は初級から上の階級まで"『水』属性魔法"と呼ばれ分類されている。他にも炎を出したり土を操ったりするのも、それを頭に付けた"属性魔法"で統一されていて、魔物などを攻撃するのに使う危害が含まれる魔術はこれだ。


 では補助魔法とは何か。

 簡単に言うならば"属性魔法"以外の魔術である。治癒魔法や、筋力などを強化する支援魔法、フィルが使えてしまった転送魔法などが例に挙がる。

 攻撃を主にする属性魔法、それ以外の補助魔法という覚え方が分かりやすい。


 そして、属性魔法は数えられる程度だが、補助魔法は数えるのが億劫になるぐらいある。

 そのどれもが同様に複雑で、記憶力が秀でていないフィルが折れてしまったのも仕方のないこととも言えるだろう。

 

 しかし、いくらやむを得ないからといって"覚えていないという事実"は断固としている。

 フィルの現状を知ったエイラは目を瞑るのだ。だが、すぐに明るい調子に戻って、


「では、まずは属性魔法ですね。一つ一つ頑張っていきましょう」


「……よろしくお願いします」


 これだけ献身的な彼女を目の前に自分から投げ出すことが許されるはずもなく、フィルは力なく頷いた。


 エイラは書棚を歩き何冊か選び取ると、フィルと共に机に座る。

 その本を広げるとそれは属性魔法の陣が乗っている本で、ティルザがくれた本にある魔方陣に比べると少し大きく描かれている。


「初めに……水属性魔法からいきましょう。これはどのくらい頭に入っているんですか?」


「……この辺からこの辺、周りに行けば行くほどあやふや、って感じ」


「そうですか、では覚えるコツを一つ」


 そう言って、魔方陣のある模様を指差す。


「きっとフィルさんは大雑把に魔方陣を見て、無理に全体を覚えようとしていますよね。人によってはそれが苦手な人がいて、フィルさんはそうなんだと思います」


 模様をなぞり、説明するための言葉を選んでいく。

 人に物を教えることなど初めてなのだろう。


「魔方陣に描かれているこれらは、沢山のが重なり並んでできているのは知っていますよね。だから、中級までならそれらの並びを覚える方がいくらか簡単だとは思います」


「……なるほど?」


 この納得は表面上だけである。

 模様が文字だと初めて知ったし、結局暗記する過程は過酷そうなのは察しがつく。しかし魔術文字に関して、さも当たり前のように語ったことからこれは一般常識なのだ。それに疑問を呈するわけにはいかないだろう。


「ということで、これらの魔術文字をまずは暗記しましょう。ちゃんと発音を紐づけて、ほんの五十文字ぐらいですので根気で乗り切りましょうね」


 エイラは持ってきていたもう一冊を広げた。

 そこには確かに見覚えのある模様が並んでいる。周期表みたく並べられているが、一つ一つを覚える難易度は魔方陣より何倍も低い。


「……がんばるか」


 気合を入れ直し、それらを見つめる。

 最近は距離を置いていた暗記というものにもう一度身を入れるのだ。




 そして、それから二時間。

 ――フィルはぐったりとしていた。


「……疲れたぁ」


「一度休憩にしますか?」


「そうさせていただきます……」


 フィルは机に突っ伏して目を休ませる。

 しかし、暗闇の奥に魔術文字が見えている気がして身が震えた。ただ、二時間も魔術文字を眺め、集中できたのは隣で応援の念を飛ばしてくれた人がいたからだろう。エイラには感謝に堪えない。


「どうですか?文字の方は」


「んー、あともうちょいだな。けどだいたい頭に入ったと思う」


「ん、よかったです」


 優しい表情をする彼女を見て複雑な気持ち。

 ありがたいような、どこか申し訳ないような。付き合せてしまった罪悪感か。


「……なあ、ずっと座ってるだけなの辛くないか?暗記のコツ、みたいなの全部教えてくれたらあとは俺だけでも……」


「大丈夫です、私も他の魔術を見ていますから」


「……そうか」


 自分勝手な贖罪は底なしの寛容さで否定された。再開してからの彼女は尋常じゃないほど親身に接してくれている。


 ――だからか、向けられる優しさの根源をふと考えてしまう。

 エイラとの出会いは言わずもがな王城の庭である。そこで紆余曲折、命の恩人同士。

 

 しかし、彼女はそれを重く受け止めているのではないだろうか。

 幼いときの命の危機を救われた人に、その必要以上に恩を返そうとしているのではないか。

 過度とも言える献身的な言動は、その表れだと考えられる。

 だとすれば、この優しさに甘えるのが心苦しくもなってくる。


 "弱みに付け込む"とは違うが、似て非なるものだ。

 "利用している"とは暴言だが、間違ってはいない。


 きっと会う機会が減るだろう来週から、エイラとの関わりを考え直すほうがいいのか。

 フィルは彼女を見ながら、そんなことを思索していた。

 

 すると――


「――ん、フィル?」


 聞き覚えのない声で背後から呼ばれた。

  

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